2021-02-13 Sat 01:16
きょう(13日)から21日(日)まで、第12回テーマティク研究会(JTPC:Japan Thematic Philatelists Club)の切手展が開催されます。例年、東京・目白の切手の博物館を会場として開催される同展ですが、ことしは、新型コロナウイルス感染防止の観点から、WEB上でコレクションを閲覧できる「オンライン切手展」として開催いたします。(展示はこちらをクリックしてご覧ください。)
今回は、五輪開催年ということで、犬飼英明さんの「オリンピックと日本」をメイン展示とするとともに、犬飼さんのご尽力で、上の画像のような小型印を郵頼のみの受付で使用することになりました。すでに、郵頼の申し込みは締め切っているのですが、記録として、このブログでも画像をご紹介しておきます。ちなみに、小型印のデザインは、1896年に発行されたアテネ五輪の切手のうち、レスリングを描いた下の切手のイメージしたものです。 1896年のアテネ五輪の切手は、大会の開催資金を捻出するために12種セットで発行され、その収益はじっさいに会場建設費の一部に充てられました。ただし、売上げは期待されたほどではなく、高額切手の多くは半数以上が売れ残ったため、そのうちの5種は後に改値加刷を施して再発行されています。 切手は、エミール・ジリエロンが古代オリンピックをイメージした原画を制作し、フランス政府印刷局で製造されました。12種のデザインの内訳は、レスリング(1レプトン:上の切手および2レプタ)、ミュロンの“円盤投げ”(5および10レプタ)、アテナイの女神を描く花瓶(20および40レプタ)、戦車競技(25および60レプタ)、アクロポリスの丘と競技場(1ドラクマ)、プラクシテレスの“幼いディオニューソスを抱くヘルメス”(2ドラクマ)、パエオニウスの“勝利の女神”(5ドラクマ)、アクロポリスとパルテノン神殿(10ドラクマ)となっています。 さて、JTPCは、テーマティクならびにオープン・クラスでの競争展への出品を目指す収集家の集まりで、毎年、全国規模の切手展が開催される際には作品の合評会を行うほか、年に1度、切手展出品のリハーサルないしは活動成果の報告を兼ねて会としての切手展を開催しています。今回は、僕自身は出品できなかったのですが、展示内容はいずれも力作ぞろいで、オンライン開催ならではの特性として、会期中は時間無制限でじっくりと作品をご覧いただけます。ぜひ、こちらをクリックしてご覧いただけると幸いです。 ★★ テーマティク切手展、開催中! ★★ 2021年2月13-21日(土~日) テーマティク研究会は、テーマティクならびにオープン・クラスでの競争展への出品を目指す収集家の集まりで、毎年、全国規模の切手展が開催される際には作品の合評会を行うほか、年に1度、切手展出品のリハーサルないしは活動成果の報告を兼ねて会としての切手展を開催しています。 通常は東京・目白の切手の博物館を会場として開催しておりますが、ことしは、新型コロナウイルス感染防止の観点から、WEB上でコレクションを閲覧できる「オンライン切手展」となりました。ぜひ、こちらをクリックしてご覧ください。 ★ 内藤陽介の最新刊 『日本人に忘れられたガダルカナル島の近現代史』 ★ 本体1600円+税 出版社からのコメント 【中国の札束攻勢にソロモン諸島は陥落寸前!】 日本軍の撤退後、悲劇の激戦地は いかなる歴史をたどり、 中国はどのように浸透していったのか 本書のご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 |
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