2024-04-12 Fri 02:35
きょう(12日)は、天保13年4月12日(1842年5月21日)、伊豆韮山代官・江川英龍が日本で最初のパンとされる軍用携帯食糧の乾パンが初めて焼かれたことにちなむ“パンの記念日”です。というわけで、こんな切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)
これは、1923年6月、ソ連(ソヴィエト社会主義共和国連邦)構成国となったウクライナで発行された飢餓救済募金切手のうち、飢えた人々にパンを手渡す女性を描く150コペイカ(+50コペイカの寄附金つき)切手で、一般に、パンを描いた世界最初の切手とされています。 詳細については、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。 なお、5月1日付で刊行予定の拙著『切手もの知り図鑑 一番切手50のエピソード』では、今回ご紹介の切手を含め、50のトピックに関して、それぞれの題材を世界で最初に取り上げた切手をご紹介しつつ、さまざまなエピソードをご紹介しています。出版元のサイトでは、きのう(11日)から特設ページにて予約の受付も始まりましたので、よろしくお願いします。 また、4月26-28日(金-日)に東京・浅草で開催予定の世界切手祭り・スタンプショウ会場では、同書の先行販売も行うほか、会期中の27日(土)11:00からは同書の出版記念講演も行います。予約不要・入場無料ですので、よろしかったらぜひ遊びに来てください。(スタンプショウの詳細はこちらをご覧ください) ★ 放送出演・講演・講座などのご案内 ★ 4月12日(金) 05:00~ おはよう寺ちゃん 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から9時までの長時間放送ですが、僕の出番は6時からになります。皆様、よろしくお願いします。 4月19日(金) 10:00~ ニッポンジャーナル インターネット番組「ニッポンジャーナル」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。皆様、よろしくお願いします。 4月26-28日(金-日) スタンプショウ 2024 毎年恒例、東京・浅草で開催の世界切手祭り・スタンプショウの会期中、以下の日程でトークイベントを行います。事前予約不要・参加費無料ですので、ぜひご参加ください。なお、スタンプショウの詳細は主催者サイトをご覧ください。 4月26日(金) 14:30-15:30 「セント・ジョージの龍退治:ソヴリン金貨と切手」 4月27日(土) 11:00-12:00 『切手もの知り図鑑 一番切手50のエピソード』出版記念講演 4月27日(土) 12:30-13:30 「加賀・能登と戦後の記念切手」 4月29日(月・祝) 謀略の世界史 特別編~リヒャルト・ゾルゲ 毎月第1土曜日に開催している講座、「謀略の世界史」の特別編として、戦前の日本を震撼させたソ連のスパイ、リヒャルト・ゾルゲについてお話しします。詳細はこちらをご覧ください。 よみうりカルチャー 荻窪 宗教と国際政治 原則毎月第1火曜日 15:30~17:00 時事解説を中心とした講座です。詳細はこちらをご覧ください。 謀略の世界史 原則毎月第1土曜日 13:00~14:30 MI6、CIA、モサドなど各国の情報機関のあらましや、現代史の中で彼らが実際に関与した事件などを幅広くご紹介していきます。詳細はこちらをご覧ください。 武蔵野大学のWeb講座 大河企画の「日本の歴史を学びなおす― 近現代編」、引き続き開講中です。詳細はこちらをご覧ください。 「龍の文化史」、絶賛配信中です。龍/ドラゴンにまつわる神話や伝説は世界各地でみられますが、想像上の動物であるがゆえに、それぞれの物語には地域や時代の特性が色濃く反映されています。世界の龍について興味深いエピソードなどを切手の画像とともにご紹介していきます。詳細はこちらをご覧ください。 ★ 『切手もの知り図鑑 一番切手50のエピソード』 5月1日刊行!★ 「動物と植物」「科学技術」「社会と文化」「神話/伝説と宗教」の4章立てで、犬、猫、宇宙開発、飛行機、クリスマスといったテーマで、初めて描かれた切手図案にまつわる秘話、思いがけない発行に至る背景に加え、シーラカンスやテレビ、警察官、タトゥー、髑髏といった、あっと驚く意外なテーマの一番切手も登場します! * スタマガネット内の特設ページにて予約受付中ですので、よろしくお願いします。 ★ 『今日も世界は迷走中』 オーディオブックに! ★ 拙著『今日も世界は迷走中』がAmazonのオーディオブック“Audible”として配信されました。会員登録すると、最初の1冊は無料で聴くことができます。お申し込みはこちらで可能です。 |
2023-03-22 Wed 11:38
岸田文雄首相は、きのう(21日)、ウクライナの首都キーウを訪問し、ゼレンスキー大統領と初めて対面で会談しました。安全上の理由からウクライナでは航空機を使わず、ポーランドから夜行列車で約10時間かけてキーウ入りし、会談後の日本時間22日朝早く、キーウを出発しました。というわけで、岸田首相の利用したキーウ駅に関するマテリアルの中から、こんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)
これは、ソ連時代の1927年10月27日、キエフからモスクワ宛に送られた銀行送金の受領証で、今回、岸田首相が利用したキエフ駅(київ вокзал)内の郵便局の消印が押されています。 詳細については、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。なお、内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。 ★ 放送出演・講演・講座などのご案内 ★ 2023年3月24日(金) 05:00~ おはよう寺ちゃん 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から8時までの長時間放送ですが、僕の出番は6時からになります。皆様、よろしくお願いします。 4月8日スタート! 平成日本の歴史 4月8・15・22日 13:30-15:00 文京学院大学での3週連続の講座です。1989年に始まる平成30年間の日本現代史をさまざまな角度から語ります。一般的な通史に加え、その時々の時代・社会の変化を切手や郵便物を通じて読み解くことで、モノから読み解く歴史の面白さを感じていただきます。詳細はこちらをご覧ください。 4月30日(日) 英秘密情報部(MI6)入門 4月30日(日) 13:00~14:30 よみうりカルチャー荻窪での公開講座です。 映画「007シリーズ」などにも名前が出てくる英秘密情報部(MI6)について、実際の歴史的事件とのかかわりなどを中心にお話します。詳細はこちらをご覧ください。 よみうりカルチャー 荻窪 宗教と国際政治 原則毎月第1火曜日 15:30~17:00 時事解説を中心とした講座です。詳細はこちらをご覧ください。 よみうりカルチャー 北千住 エリザベス女王の現代史 原則毎月第4土曜日 13:00~14:30 エリザベス女王の描かれた切手を手掛かりに、現代史を読み解く講座です。詳細はこちらをご覧ください。 武蔵野大学のWeb講座 「日本の歴史を学びなおす― 近現代編」と「日本郵便150年の歴史」の2種類の講座をやっています。詳細はこちらをご覧ください。 ★ 『現代日中関係史 第2部 1972-2022』 好評発売中!★ 2022年11月に刊行された「第1部1945-1972」の続編で、日中国交”正常化”以降の1972年から2022年までの半世紀の、さまざまな思惑が絡まり合う日中関係の諸問題を、切手とともに紐解いていきます。 * ご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 |
2022-12-15 Thu 09:10
きょう(15日)から年賀郵便の特別取り扱い期間がスタートし、年賀状の受付が始まります。というわけで、世界の年賀用グリーティング葉書の中から、こんなモノをもってきました(画像はクリックで拡大されます)
これは、1958年、ソ連時代のキーウで作られた新年用のグリーティングカード(クリスマスカードと兼用)で、クリスマス・ツリーを背景にした子供たちが描かれており、下にウクライナ語で「新年おめでとう!」を意味する“З Новим роком!”の文言が入っています。 詳細については、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。なお、内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。 ちなみに、葉書の中央には、中国人と思しき風貌の赤い帽子(笠)を被った子供も見えますが、これは、ソ連のプロパガンダ戦略の一環として、すでに中ソ対立が始まっていながら、西側に対しては中国との友好関係が維持されているように演出したためです。この辺りの事情については、拙著『現代日中関係史 第1部 1945-1972』でも詳しくご説明しておりますので、機会がありましたら、ぜひお点取ってご覧いただけると幸いです。 ★ 放送出演・講演・講座などのご案内 ★ 12月23日(金) 05:00~ おはよう寺ちゃん 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から8時までの長時間放送ですが、僕の出番は6時からになります。皆様、よろしくお願いします。 12月24日(土) 13:00~ 大英帝国のクリスマス 英国は、1840年に世界で最初に郵便切手を発行した国で、かつて”日の沈まぬ国”と呼ばれたその広大な領土では、ヴィクトリア女王からエリザベス女王に至るまで、歴代の国王の切手を貼った郵便物が縦横無尽に往来していました。今回は、クリスマスに関する切手・郵便物をピックアップし、それぞれの時代の英国・英領の歴史や社会を読み解きます。お申込などの詳細はこちらをご覧ください。 よみうりカルチャー 荻窪 宗教と国際政治 原則毎月第1火曜日 15:30~17:00 時事解説を中心とした講座です。詳細はこちらをご覧ください。 武蔵野大学のWeb講座 「日本の歴史を学びなおす― 近現代編」と「日本郵便150年の歴史」の2種類の講座をやっています。詳細はこちらをご覧ください。 ★ 『現代日中関係史 第1部 1945-1972』 好評発売中! ★ 日本郵趣出版の新レーベル「郵便×歴史シリーズ」の第一弾の企画として、切手という切り口から第二次大戦後の日中関係を読み解く『現代日中関係史』。その第1巻となる本書は、第二次大戦後、わが国が中華人民共和国と国交を樹立(いわゆる国交正常化)する1972年9月以前を取り扱っています。なお、1972年の国交”正常化”以降については、2023年3月に刊行予定の第2巻でまとめる予定です。 * ご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各ネット書店での注文ページのリンクがあるほか、主要書店の店頭在庫も確認できます。また、販売元の郵趣サービス社のサイト、スタマガネットの特設サイトサイトでは、本書の内容見本をご覧いただけます。 |
2022-10-26 Wed 07:48
ロシア軍の苦戦が伝えられるウクライナ南部へルソン州で、ドニプロ川(ロシア語名:ドニエプル川)西岸から撤退する露軍や親露派勢力による文化財や住民の資産などの略奪が相次ぐなか、ヘルソン州立海軍士官学校前のフョードル・ウシャコフ提督像も持ち去られ、台座だけが残されていることが明らかになりました。露側は「ウクライナ軍による破壊を避けるために〝避難〟させた」と主張しており、略奪の事実を認めています。というわけで、きょうはこんなモノを見ってきました。(画像はクリックで拡大されます)
これは、1960年にソ連が発行した切手付き封筒で、今回、ロシア軍が持ち去ったヘルソンのウシャコフ提督像が描かれています。像のあるヘルソン市内から差し出されているのがミソです。ちなみに、ウクライナの現地メディア『ウクライナ・プラウダ』には、提督像が撤去され、台座のみになっている写真付きの記事が掲載されています。 詳細については、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。なお、内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。 ★ 放送出演・講演・講座などのご案内 ★ 全国切手展<JAPEX 2022> 於・都立産業貿易センター台東館 11月5日(土) 11:00~ 「日中国交正常化50年とは何だったのか」 * 11月20日付で日本郵趣出版から刊行予定の拙著『現代日中関係史:切手・郵便に秘められた軌跡 第1部 1945-1972』の刊行記念イベントです。 イベントそのものは事前予約不要・参加費無料ですが、会場の切手展へは入場料が必要です。切手展の詳細は主催者サイトをご覧ください。 11月11日(金) 05:00~ おはよう寺ちゃん 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から8時までの長時間放送ですが、僕の出番は6時からになります。皆様、よろしくお願いします。 よみうりカルチャー 荻窪 宗教と国際政治 原則毎月第1火曜日 15:30~17:00 時事解説を中心とした講座です。詳細はこちらをご覧ください。 武蔵野大学のWeb講座 「日本の歴史を学びなおす― 近現代編」と「日本郵便150年の歴史」の2種類の講座をやっています。詳細はこちらをご覧ください。 ★ 『本当は恐ろしい! こわい切手』 好評発売中!★ 怨霊、ゾンビ、鬼、そして人間の闇 … 古今東西の奇妙な切手を集めた一冊。 それぞれの切手には、いずれも世に出るだけの理由が必ずある。 その理由を求めて、描かれた題材の歴史的・文化的・社会的背景を探っていくと、そこからさまざまなドラマが浮かび上がってくる。 * ご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 |
2022-08-24 Wed 02:19
きょう(24日)は、ソ連時代末期の1991年8月24日、ウクライナが独立を宣言したことにちなみ、ウクライナの独立記念日です。というわけで、拙著『本当は恐ろしい!こわい切手』の中から、この切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)
これは、1923年6月、ソ連(ソヴィエト社会主義共和国連邦)構成国となったウクライナで発行された飢餓救済募金切手のうち、魂を刈りに来た死神と戦う農民を描く90コペイカ(+30コペイカの寄附金つき)切手です。 詳細については、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。なお、内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。 ★ 放送出演・講演・講座などのご案内 ★ 8月26日(金) 05:00~ おはよう寺ちゃん 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から8時までの長時間放送ですが、僕の出番は6時からになります。皆様、よろしくお願いします。 よみうりカルチャー 荻窪 宗教と国際政治 原則毎月第1火曜日 15:30~17:00 時事解説を中心とした講座です。詳細はこちらをご覧ください。 武蔵野大学のWeb講座 「日本の歴史を学びなおす― 近現代編」と「日本郵便150年の歴史」の2種類の講座をやっています。詳細はこちらをご覧ください。 ★ 『本当は恐ろしい! こわい切手』 好評発売中!★ 怨霊、ゾンビ、鬼、そして人間の闇 … 古今東西の奇妙な切手を集めた一冊。 それぞれの切手には、いずれも世に出るだけの理由が必ずある。 その理由を求めて、描かれた題材の歴史的・文化的・社会的背景を探っていくと、そこからさまざまなドラマが浮かび上がってくる。 * ご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 |
2022-04-01 Fri 02:40
日本政府は、きのう(31日)、ウクライナの首都の名称のカタカナ表記について、ロシア語の発音に由来する“キエフ”からウクライナ語の発音に近い“キーウ”に変更するほか、その他のウクライナ国内の地名についても、ウクライナ語の発音に近い表記に統一すると発表しました。というわけで、きょうはこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)
これは、ソ連時代の1927年9月8日、ウクライナ西部のベレズナ(ロシア語名ベレスノエ)からキーウ(ロシア語名キエフ)経由でドイツ東部のマルクノイキルヒェン宛に差し出された葉書で、ベレズナの消印とキーウの中継印がウクライナ語とロシア語(キエフの場合はロシア語のラテン文字に転写したKIEW)のバイリンガル表示になっているのがミソです。 詳細については、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。なお、内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。 ★ 放送出演・講演・講座などのご案内 ★ 武蔵野大学のWeb講座 4月6日-7月12日 鏑木清方と江戸の残り香 詳細はこちらをご覧ください。 4月13日-7月19日 日本の郵便150年の歴史2 占領時代(1945年の終戦から1952年) 詳細はこちらをご覧ください。 5月18日-8月23日 日本の歴史を学びなおす― 近現代編その2― 幕末 詳細はこちらをご覧ください。 4月8日(金) 05:00~ おはよう寺ちゃん 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から8時までの長時間放送ですが、僕の出番は6時からになります。皆様、よろしくお願いします。 4月22-24日(金-日) スタンプショウ2022 於・都立産業貿易センター台東館 毎年恒例、世界切手祭り・スタンプショウですが、今回は会期中、以下の2回のトークイベントに登場します 4月22日(金) 14:00~ 「アフガニスタン現代史」 * 3月に刊行された拙著『アフガニスタン現代史』の出版記念イベントです。 4月23日(土) 11:00~ 「切手でたどる郵便創業150年の歴史 vol.3 平成・令和編」 * 5月に日本郵趣出版から刊行予定の「切手でたどる郵便創業15o年の歴史 vol.3 平成・令和編」の事前プロモーションを兼ねたイベントです。 両イベントとも、事前予約不要・参加費無料です。親イベントとなる切手展、スタンプショウの詳細は主催者サイトをご覧ください。 5月4日(水・祝) 13:00~ よみうりカルチャー北千住 公開講座 よみうりカルチャー北千住にて、公開講座「アフガニスタン現代史」を行います。拙著『アフガニスタン現代史』の内容を90分にギュッと凝縮した内容をお届けいたします。お申込など詳細は、こちらをご覧ください。 ★ 最新作 『アフガニスタン現代史』 3月5日発売!★ 出版社からのコメント 混迷のアフガニスタン情勢の理解に必須の通史! 911同時多発テロ事件とその後のアフガニスタン空爆から20年。西側が支援した新共和国が崩壊し、再びタリバンが実効支配下に置いたアフガニスタン。英国、ソ連、米国…介入してきた大国の墓場と呼ばれてきたこの国の複雑極まりない現代史を、切手や郵便資料も駆使しながら鮮やかに読み解く。 本書のご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 |
2022-03-30 Wed 09:02
『東洋経済日報』2022年3月11日号が発行されました。僕の月一連載「切手に見るソウルと韓国」は、今回はウクライナ問題に世界の関心が集まっている中での掲載でしたので、スターリンによって中央アジアやウクライナなどに強制移住させられた高麗人(旧ソ連諸国の国籍を持つ朝鮮民族)の話題を取り上げました。その記事の中から、きょうはこんなモノをご紹介します。(画像はクリックで拡大されます)
これは、朝鮮戦争中の1950年9月21日、黒海沿岸のオデーサ(現ウクライナ。ロシア語名オデッサ)の高麗人、リミョンディンが北朝鮮支配下の元山のアンチャンキュ宛に差し出した郵便物です。 詳細については、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。なお、内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。 ★ 放送出演・講演・講座などのご案内 ★ 武蔵野大学のWeb講座 4月6日-7月12日 鏑木清方と江戸の残り香 詳細はこちらをご覧ください。 4月13日-7月19日 日本の郵便150年の歴史2 占領時代(1945年の終戦から1952年) 詳細はこちらをご覧ください。 5月18日-8月23日 日本の歴史を学びなおす― 近現代編その2― 幕末 詳細はこちらをご覧ください。 4月8日(金) 05:00~ おはよう寺ちゃん 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から8時までの長時間放送ですが、僕の出番は6時からになります。皆様、よろしくお願いします。 4月22-24日(金-日) スタンプショウ2022 於・都立産業貿易センター台東館 毎年恒例、世界切手祭り・スタンプショウですが、今回は会期中、以下の2回のトークイベントに登場します 4月22日(金) 14:00~ 「アフガニスタン現代史」 * 3月に刊行された拙著『アフガニスタン現代史』の出版記念イベントです。 4月23日(土) 11:00~ 「切手でたどる郵便創業15o年の歴史 vol.3 平成・令和編」 * 5月に日本郵趣出版から刊行予定の「切手でたどる郵便創業15o年の歴史 vol.3 平成・令和編」の事前プロモーションを兼ねたイベントです。 両イベントとも、事前予約不要・参加費無料です。親イベントとなる切手展、スタンプショウの詳細は主催者サイトをご覧ください。 5月4日(水・祝) 13:00~ よみうりカルチャー北千住 公開講座 よみうりカルチャー北千住にて、公開講座「アフガニスタン現代史」を行います。拙著『アフガニスタン現代史』の内容を90分にギュッと凝縮した内容をお届けいたします。お申込など詳細は、こちらをご覧ください。 ★ 最新作 『アフガニスタン現代史』 3月5日発売!★ 出版社からのコメント 混迷のアフガニスタン情勢の理解に必須の通史! 911同時多発テロ事件とその後のアフガニスタン空爆から20年。西側が支援した新共和国が崩壊し、再びタリバンが実効支配下に置いたアフガニスタン。英国、ソ連、米国…介入してきた大国の墓場と呼ばれてきたこの国の複雑極まりない現代史を、切手や郵便資料も駆使しながら鮮やかに読み解く。 本書のご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 ★ 期間限定の無料サービス、ぜひご活用ください! ★ 2月1日から3月31日まで、拙著『世界はいつでも不安定 国際ニュースの正しい読み方』(ワニブックス)が電子書籍版アマゾン・アンリミテッドの対象になっております。期間中、アマゾンKindle Unlimited会員限定ですが、無料で読み放題となりますので、この機会に、ぜひ、こちらをクリックしてご活用ください。 |
2009-08-23 Sun 13:32
「欧州情勢は複雑怪奇」として日本の内閣総辞職の原因ともなった独ソ不可侵が1939年8月23日に調印されてから、きょうでちょうど70年です。というわけで、今日はこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)
これは、第二次大戦中、ソ連占領下の北ブコヴィナ・チェルナウツィ(現ウクライナ領)からヴィシー政権下のフランス・トールゥーズ宛てに差し出された葉書で、途中でナチス・ドイツの検閲を受けたことを示す印も押されています。 独ソ不可侵条約は、それまで共産主義撲滅を叫んでいたナチス・ドイツとソ連が結託したという点でも当時の国際社会に衝撃を与えました。また、条約と合せて締結された秘密議定書において、バルト三国、ルーマニア東部のベッサラビア、フィンランドがソ連の勢力圏とされ、独ソ両国はカーゾン線におけるポーランドの分割占領に合意。これを受けて、ドイツは同年9月1日、ソ連は9月17日にポーランドに侵攻、東西から分割占領し、第二次世界大戦が勃発することになりました。 さて、第二次大戦の勃発後、ドイツ軍はヨーロッパ大陸を席巻し、1940年6月23日、フランスが降伏。ルーマニアの後ろ盾となっていたフランスの敗北を受けて、ソ連は独ソ不可侵条約の密約に基き、ルーマニア領ベッサラビアを併合するとともに、突如、ブコヴィナの割譲も要求します。 ブコヴィナというのはカルパティア山脈とドニエストル川に挟まれた地帯一帯のことで、歴史的にはオスマン帝国やハプスブルク帝国の支配下に置かれていたこともありましたが、帝政ロシアの時代にもロシア領となったことはなく、1918年以降、その全域はルーマニア領となっていました。 このため、ソ連によるブコヴィナ併合の要求は何ら合理的な根拠はなく、また、独ソ間の密約の範囲も超えていたため、ドイツもこれに抗議しました。しかし、結局、ブコヴィナ地方のうちウクライナ系住民の多い北ブコヴィナのみをソ連に割譲することで独ソの妥協が成立。6月26日、ソ連から24時間の時限つきで最後通牒を突きつけられたルーマニアも、翌27日、これを受け入れ、28日にはソ連軍が北ブコヴィナに進駐しました。そして、8月2日、ソ連は北ブコヴィナを南部ベッサラビアと合わせて、連邦を構成するウクライナに割譲。このときひかれた境界線が現在のルーマニアとウクライナとの国境となります。今回ご紹介の葉書も、こうした状況下で差し出されたものです。 その後、1941年6月に独ソ戦が勃発すると、ルーマニアはベッサラビアと北ブコヴィナの失地を回復するためにドイツ側に立って参戦し、一時は北ブコヴィナを回復しました。しかし、スターリングラードの戦い以降、独ソ戦の戦局は急速にドイツ不利に傾いていくと、ルーマニア国内では1944年8月23日、クーデターが発生し親独派政権は崩壊。新政権はドイツに対して宣戦を布告し、同年9月には連合諸国との休戦協定を調印しました。その結果、ルーマニアは1940年6月の国境を受け入れ、北ブコヴィナはルーマニアから切り離され、ソ連領に編入されることになります。そして、1991年のソ連崩壊により、両者の境界線がルーマニアとウクライナの国境に受け継がれているというわけです。 さて、今年はチャウシェスクの処刑で全世界に衝撃を与えたルーマニアの民主革命から20周年にあたります。これにあわせて、現在、11月にルーマニアがらみの本を刊行すべく準備を進めているところです。当然のことながら、今回ご紹介したようなマテリアルも取り上げていくことになるでしょう。正式タイトルや内容の詳細などが決まりましたら、逐次、このブログでもご案内してまいりますので、どうかよろしくお付き合いください。 *きょうのお昼過ぎにカウンターが57万PVを超えました。いつも遊びに来ていただいている皆様には、あらためてお礼申し上げます。 「タイ」フォーラム <タイの魅力-タイは私をなぜ虜にしたのか?>のご案内 9月4日(金)午後2時より、東京・丸の内の三井住友銀行丸ノ内クラブにて、タイ王国大使館、財団法人日本タイ協会、日本タイクラブの主催、日本経済新聞社 日メコン交流年2009事業の後援により、「タイ」フォーラム<タイの魅力-タイは私をなぜ虜にしたのか?>が開催されます。『タイ三都周郵記』の著者・内藤陽介も、学習院大学の川嶋辰彦先生(紀子妃殿下のお父上です)やタレントのいとうまい子さんとともに、パネラーとして登場する予定です。 入場は無料ですが、会場スペースの都合から、ご参加いただけるのは先着100名様(要・事前申込)となっております。イベントの詳細や、お申し込み方法などは、主催者特設HPをご覧ください。 ★★★ 内藤陽介の最新刊 ★★★ 異色の仏像ガイド決定版 全国書店・インターネット書店(アマゾン、bk1、7&Yなど)・切手商・ミュージアムショップ(切手の博物館・ていぱーく)などで好評発売中! 『切手が伝える仏像:意匠と歴史』 彩流社(2000円+税) 300点以上の切手を使って仏像をオールカラー・ビジュアル解説 仏像を観る愉しみを広げ、仏教の流れもよくわかる! |
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