2024-01-08 Mon 10:11
きょう(8日)は成人の日です。というわけで、若者が描かれた切手の中から、こんなモノを選んでみました。(画像はクリックで拡大されます)
これは、2018年10月11日、ウクライナが発行した“通貨フリヴニャ100年記念”の切手シートで、ウクライナ国民共和国時代の1918年に発行された100フリヴニャ紙幣が描かれています。ついでなので、100フリヴニャ紙幣の実物の画像も下に貼っておきます。 1918年のフリヴニャ紙幣は、ウクライナ最初の切手の原画作者でもあるヘオルヒー・ナルブートがデザインを制作しました。そのうちの、100フリヴニャ紙幣は、ウクライナの伝統的な花冠のヴィノクを背景に、ウクライナの産業を象徴する若い男女(左側が農業の象徴としてヴィノクをかぶり、収穫された小麦を抱える女性、右側が工業の象徴としてハンマーを手にする男性)が描かれています。上部には”ウクライナ国民共和国(УКРАЇНСЬКА НАРОДНЯ РЕСПУБЛІКА)”の国号が、中央には国章の三叉戟の上にウクライナ語で”100フリヴニャ”の文言が入っています。 詳細については、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。 ★ 放送出演・講演・講座などのご案内 ★ 2024年1月10日(水) 10:00~ ニッポンジャーナル インターネット番組「ニッポンジャーナル」に内藤がゲスト出演の予定です。皆様、よろしくお願いします。 1月12日(金) 05:00~ おはよう寺ちゃん 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から8時までの長時間放送ですが、僕の出番は6時からになります。皆様、よろしくお願いします。 よみうりカルチャー 荻窪 宗教と国際政治 原則毎月第1火曜日 15:30~17:00 時事解説を中心とした講座です。詳細はこちらをご覧ください。 謀略の世界史 原則毎月第1土曜日 13:00~14:30 MI6、CIA、モサドなど各国の情報機関のあらましや、現代史の中で彼らが実際に関与した事件などを幅広くご紹介していきます。詳細はこちらをご覧ください。 武蔵野大学のWeb講座 大河企画の「日本の歴史を学びなおす― 近現代編」、引き続き開講中です。詳細はこちらをご覧ください。 「龍の文化史」、絶賛配信中です。龍/ドラゴンにまつわる神話や伝説は世界各地でみられますが、想像上の動物であるがゆえに、それぞれの物語には地域や時代の特性が色濃く反映されています。世界の龍について興味深いエピソードなどを切手の画像とともにご紹介していきます。詳細はこちらをご覧ください。 ★ 『龍とドラゴンの文化史』 好評発売中!★ 辰年にちなんで、中国 の龍を皮切りに、 日本 、朝鮮、琉球、東南アジア、キリスト教世界など、世界の龍について、そのベースとなる文化史や興味深いエピソードなどを切手とともにご紹介します。 * ご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 |
2023-05-09 Tue 06:21
ウクライナのゼレンスキー大統領は、きのう(8日)、これまでロシアと同じ5月9日としてきた“対独戦勝記念日”を、“1939-45年の第二次世界大戦の追悼とナチズムに対する勝利の日”として西欧諸国と同じ5月8日に変更し、5月9日は“欧州の日”(1950年にEUの前身である欧州石炭鉄鋼共同体の設立が提唱されたことにちなむEUの記念日)とすることを明らかにしました。というわけで、今日はこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)
これは、対独戦勝70周年に当たる2015年5月8日、ウクライナが発行した“英雄たちへの永遠の追悼”の切手です。 詳細については、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。 ★ 放送出演・講演・講座などのご案内 ★ 5月12日(金) 05:00~ おはよう寺ちゃん 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から8時までの長時間放送ですが、僕の出番は6時からになります。皆様、よろしくお願いします。 よみうりカルチャー 荻窪 宗教と国際政治 原則毎月第1火曜日 15:30~17:00 時事解説を中心とした講座です。詳細はこちらをご覧ください。 武蔵野大学のWeb講座 「日本の歴史を学びなおす― 近現代編」と「日本郵便150年の歴史」の2種類の講座をやっています。詳細はこちらをご覧ください。 ★ 『現代日中関係史 第2部 1972-2022』 好評発売中!★ 2022年11月に刊行された「第1部1945-1972」の続編で、日中国交”正常化”以降の1972年から2022年までの半世紀の、さまざまな思惑が絡まり合う日中関係の諸問題を、切手とともに紐解いていきます。 * ご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 |
2023-01-04 Wed 03:00
毎年のことですが、“郵便学者”という看板を掲げて生活している関係から、僕は毎年、年賀状には干支にちなんだ切手を取り上げることにしています。もっとも、ただ単に干支の切手を持ってくるだけではつまらないので、①できるだけ他の人が使いそうにないモノ、②その年の仕事の予告編になりそうなモノ、③可能な限り、干支を取り上げた年賀切手は除く、という基準で選んでいます。きょう(4日)は仕事始めでオフィスで僕の年賀状をご覧になるという方もあると思いますので、今回の年賀状の切手について簡単にご説明いたします。(画像はクリックで拡大されます)
これは、2018年11月9日、ウクライナが発行した”ウクライナ語のアルファベット”の切手シートのうち、“З”で始まる語の例として、“Заєць (野うさぎ)”を描いた1枚です。 元日のご挨拶でも申し上げましたが、現在、昨年11月に刊行して拙著『現代日中関係史 第1部 1945-1972』の続編となる『同第2部 1972-2002』と、昨年(2022年)刊行するつもりで実現できなかったウクライナ関連の書籍についての作業を並行して行っております。このため、中国およびウクライナのウサギ切手の中から何を選ぼうかと迷ったのですが、中国関連の切手は過去にも取り上げたことがありましたので、今回はウクライナのウサギ切手の中から選ぶことにしました。 さて、ウクライナ語はスラブ諸語のひとつで、キリル文字を使います。このため、ロシア語と似ているとされることも多いのですが、実際には、他のスラブ諸語との語彙共通度は、ベラルーシ語が84%、ポーランド語が70%、スロヴァキア語が68%、ロシア語が62%で、ロシア語とはかなり語彙が違っています。62%という共通度は英語とオランダ語の関係とほぼ同じですから、ロシア語とウクライナ語は全く別の言語と考えるのが適切でしょう。また、音素の数は、スラブ諸語の中で最も多い48です。 このため、ウクライナ語の表記にはロシア語とは異なる文字が使われます。具体的には、ウクライナ語に使われる文字が34文字なのに対してロシア語に使われるのは33文字で、ウクライナ語にあってロシア語にない文字は、ї, і, є, ґ の4文字と硬音記号のアポストロフィです。逆に、ロシア語にあってウクライナ語にない文字はё, ъ, ы, э の4文字で、残りの29文字は両言語に共通で使われます。 ちなみに、今回ご紹介の切手が発行された2018年は、2014年のロシアによるクリミア併合を経てウクライナのロシア離れが加速していた時期で、ウクライナ外務省は “Kyiv Not Kiev”キャンペーンを大々的に展開し、主として、欧米諸国に対してウクライナの地名の表記については、ロシア語ではなく、ウクライナ語に近いものとするよう求めていました。今回ご紹介の切手も、その一環として、(ロシア語と異なる)ウクライナ語の独自性を広くアピールする意図を込めて発行されたものと考えられます。 なお、例によって、年賀状の投函は年末ぎりぎりになってしまいましたので、まだお手元に届いていない方もあるかと思います。早々に賀状をお送りいただきながら、僕の賀状がまだ届いていないという方々におかれましては、今しばらくお待ちいただきますよう、伏してお願い申し上げます。 また、詳細については、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。なお、内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。 ★ 放送出演・講演・講座などのご案内 ★ 2023年1月13日(金) 05:00~ おはよう寺ちゃん 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から8時までの長時間放送ですが、僕の出番は6時からになります。皆様、よろしくお願いします。 1月28日(土)開講! よみうりカルチャー 北千住 エリザベス女王の現代史 毎月第4土曜日 13:00~14:30 エリザベス女王の描かれた切手を手掛かりに、現代史を読み解く講座です。詳細はこちらをご覧ください。 よみうりカルチャー 荻窪 宗教と国際政治 原則毎月第1火曜日 15:30~17:00 時事解説を中心とした講座です。詳細はこちらをご覧ください。 武蔵野大学のWeb講座 「日本の歴史を学びなおす― 近現代編」と「日本郵便150年の歴史」の2種類の講座をやっています。詳細はこちらをご覧ください。 ★ 『現代日中関係史 第1部 1945-1972』 好評発売中! ★ 日本郵趣出版の新レーベル「郵便×歴史シリーズ」の第一弾の企画として、切手という切り口から第二次大戦後の日中関係を読み解く『現代日中関係史』。その第1巻となる本書は、第二次大戦後、わが国が中華人民共和国と国交を樹立(いわゆる国交正常化)する1972年9月以前を取り扱っています。なお、1972年の国交”正常化”以降については、2023年3月に刊行予定の第2巻でまとめる予定です。 * ご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各ネット書店での注文ページのリンクがあるほか、主要書店の店頭在庫も確認できます。また、販売元の郵趣サービス社のサイト、スタマガネットの特設サイトサイトでは、本書の内容見本をご覧いただけます。 |
2022-12-12 Mon 08:56
ロシアが一方的に“併合”を宣言したクリミア半島のソヴィエツキーで、10日(現地時間)、ウクライナ侵攻のため動員されたロシア軍の兵舎が火災に見舞われ、2人が死亡、約200人が避難しました。この件関して、ウクライナ人と先住民族タタール人のパルチザン“アテシ”が同日夜、彼らが人為的に火をつけ、「計画に成功した」とする声明を発表しています。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)
これは、2015年5月14日、ウクライナが発行した“ウクライナのマイノリティ:クリミア・タタール人”のうち、クリミア・タタール人の騎士を取り上げた1枚です。 詳細については、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。なお、内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。 ★ 放送出演・講演・講座などのご案内 ★ 12月23日(金) 05:00~ おはよう寺ちゃん 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から8時までの長時間放送ですが、僕の出番は6時からになります。皆様、よろしくお願いします。 12月24日(土) 13:00~ 大英帝国のクリスマス 英国は、1840年に世界で最初に郵便切手を発行した国で、かつて”日の沈まぬ国”と呼ばれたその広大な領土では、ヴィクトリア女王からエリザベス女王に至るまで、歴代の国王の切手を貼った郵便物が縦横無尽に往来していました。今回は、クリスマスに関する切手・郵便物をピックアップし、それぞれの時代の英国・英領の歴史や社会を読み解きます。お申込などの詳細はこちらをご覧ください。 よみうりカルチャー 荻窪 宗教と国際政治 原則毎月第1火曜日 15:30~17:00 時事解説を中心とした講座です。詳細はこちらをご覧ください。 武蔵野大学のWeb講座 「日本の歴史を学びなおす― 近現代編」と「日本郵便150年の歴史」の2種類の講座をやっています。詳細はこちらをご覧ください。 ★ 『現代日中関係史 第1部 1945-1972』 好評発売中! ★ 日本郵趣出版の新レーベル「郵便×歴史シリーズ」の第一弾の企画として、切手という切り口から第二次大戦後の日中関係を読み解く『現代日中関係史』。その第1巻となる本書は、第二次大戦後、わが国が中華人民共和国と国交を樹立(いわゆる国交正常化)する1972年9月以前を取り扱っています。なお、1972年の国交”正常化”以降については、2023年3月に刊行予定の第2巻でまとめる予定です。 * ご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各ネット書店での注文ページのリンクがあるほか、主要書店の店頭在庫も確認できます。また、販売元の郵趣サービス社のサイト、スタマガネットの特設サイトサイトでは、本書の内容見本をご覧いただけます。 |
2022-10-15 Sat 00:55
ウクライナで自国の独立と領土を守る兵士らを讃えるための祝日“ウクライナ防衛者の日”にあたる昨日(14日)、首都キーウ中心部の聖ソフィア大聖堂前の広場で、ロシアの侵攻による戦死者の遺影が飾られ、追悼行事が催されました。というわけで、今日はこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)
これは、2015年10月12日にウクライナが発行した“ウクライナ防衛者の日”の切手で、生神女マリヤ(聖母マリア)のオモフォル(肩衣)の下にあるコサック(左)と現代のウクライナ兵士が描かれています。 詳細については、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。なお、内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。 * 昨日(14日)の文化放送「おはよう寺ちゃん」の僕の出番は、無事、終了いたしました。リスナーの皆様には、この場をお借りして御礼申し上げます。次回は10月21日に登場の予定です。引き続きよろしくお付き合いください。 ★ 放送出演・講演・講座などのご案内 ★ 10月21日(金) 05:00~ おはよう寺ちゃん 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から8時までの長時間放送ですが、僕の出番は6時からになります。皆様、よろしくお願いします。 全国切手展<JAPEX 2022> 於・都立産業貿易センター台東館 11月5日(土) 11:00~ 「日中国交正常化50年とは何だったのか」 * 11月20日付で日本郵趣出版から刊行予定の拙著『現代日中関係史:切手・郵便に秘められた軌跡 第1部 1945-1972』の刊行記念イベントです。 イベントそのものは事前予約不要・参加費無料ですが、会場の切手展へは入場料が必要です。切手展の詳細は主催者サイトをご覧ください。 よみうりカルチャー 荻窪 宗教と国際政治 原則毎月第1火曜日 15:30~17:00 時事解説を中心とした講座です。詳細はこちらをご覧ください。 武蔵野大学のWeb講座 「日本の歴史を学びなおす― 近現代編」と「日本郵便150年の歴史」の2種類の講座をやっています。詳細はこちらをご覧ください。 ★ 『本当は恐ろしい! こわい切手』 好評発売中!★ 怨霊、ゾンビ、鬼、そして人間の闇 … 古今東西の奇妙な切手を集めた一冊。 それぞれの切手には、いずれも世に出るだけの理由が必ずある。 その理由を求めて、描かれた題材の歴史的・文化的・社会的背景を探っていくと、そこからさまざまなドラマが浮かび上がってくる。 * ご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 |
2022-09-12 Mon 09:23
ウクライナのゼレンスキー大統領は、きのう(11日)、ウクライナ軍が東部ハルキウ(ロシア語名:ハリコフ)州でロシア軍の補給路となっていた要衝のイジュームを奪還したと宣言しました。というわけで、今日はこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)
これは、2018年8月23日、ウクライナが発行した”ウクライナの美と偉大さ”シリーズのうち、イジュームにある”ポロヴェッツ(キプチャクとも)女性の石像郡”を取り上げた1枚です。 詳細については、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。なお、内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。 ★ 放送出演・講演・講座などのご案内 ★ 9月23日(金) 05:00~ おはよう寺ちゃん 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から8時までの長時間放送ですが、僕の出番は6時からになります。皆様、よろしくお願いします。 よみうりカルチャー 荻窪 宗教と国際政治 原則毎月第1火曜日 15:30~17:00 時事解説を中心とした講座です。詳細はこちらをご覧ください。 武蔵野大学のWeb講座 「日本の歴史を学びなおす― 近現代編」と「日本郵便150年の歴史」の2種類の講座をやっています。詳細はこちらをご覧ください。 ★ 『本当は恐ろしい! こわい切手』 好評発売中!★ 怨霊、ゾンビ、鬼、そして人間の闇 … 古今東西の奇妙な切手を集めた一冊。 それぞれの切手には、いずれも世に出るだけの理由が必ずある。 その理由を求めて、描かれた題材の歴史的・文化的・社会的背景を探っていくと、そこからさまざまなドラマが浮かび上がってくる。 * ご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 |
2022-08-02 Tue 00:26
ウクライナ政府は、きのう(日本時間の1日15時30分頃)、とうもろこし2万6000トン以上を積んだ貨物船が南部のオデーサ港を出港したと発表しました。ことし2月にロシア軍がウクライナに侵攻して以来、ロシア軍による黒海や港の封鎖でウクライナ産の穀物の輸出が不可能になっていましたが、7月22日、国連とトルコの仲介によりウクライナ・ロシア間で輸出再開の合意が成立。今回の貨物船はこの合意に基づく最初の出港で、黒海に設置された“安全な回廊”を通って中東のレバノンへ向かっています。というわけで、今日はこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)
これは、2014年9月2日、ウクライナが発行した「船と航海」の切手のうち、オデッサの“船員の妻”像を取り上げた1枚です。 詳細については、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。なお、内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。 ★ 放送出演・講演・講座などのご案内 ★ 8月12日(金) 05:00~ おはよう寺ちゃん 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から8時までの長時間放送ですが、僕の出番は6時からになります。皆様、よろしくお願いします。 よみうりカルチャー 荻窪 宗教と国際政治 原則毎月第1火曜日 15:30~17:00 時事解説を中心とした講座です。詳細はこちらをご覧ください。 武蔵野大学のWeb講座 「日本の歴史を学びなおす― 近現代編」と「日本郵便150年の歴史」の2種類の講座をやっています。詳細はこちらをご覧ください。 ★ 『本当は恐ろしい! こわい切手』 好評発売中!★ 怨霊、ゾンビ、鬼、そして人間の闇 …… 古今東西の奇妙な切手を集めた一冊。 それぞれの切手には、いずれも世に出るだけの理由が必ずある。 その理由を求めて、描かれた題材の歴史的・文化的・社会的背景を探っていくと、 そこからさまざまなドラマが浮かび上がってくる。 * ご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 |
2022-05-19 Thu 08:51
ロシアによるウクライナ侵攻10日前の2月14日以来、現地情勢の緊張に伴い閉鎖されていたキーウの米国大使館が、きのう(18日)、3ヵ月ぶりに業務を再開しました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)
これは、2017年5月8日、ウクライナが発行した米国との国交25周年の切手で、両国の国旗・国章が並べて描かれています。 詳細については、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。なお、内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。 ★ 放送出演・講演・講座などのご案内 ★ 5月27日(金) 05:00~ おはよう寺ちゃん 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から8時までの長時間放送ですが、僕の出番は6時からになります。皆様、よろしくお願いします。 武蔵野大学のWeb講座 4月6日-7月12日 鏑木清方と江戸の残り香 詳細はこちらをご覧ください。 4月13日-7月19日 日本の郵便150年の歴史2 占領時代(1945年の終戦から1952年) 詳細はこちらをご覧ください。 5月18日-8月23日 日本の歴史を学びなおす― 近現代編その2― 幕末 詳細はこちらをご覧ください。 ★『切手でたどる郵便創業150年の歴史 vol.3 平成・令和編』5月25日刊行!★ 明治4年3月1日(1871年4月20日)にわが国の近代郵便が創業され、日本最初の切手が発行されて以来、150年間の歴史を豊富な図版とともにたどる3巻シリーズの最終巻。平成以降、郵政省が郵政事業庁、日本郵政公社を経て、株式会社化され現在に至るまでを扱っています。 * ご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 ★ 最新作 『アフガニスタン現代史』 好評発売中!★ 出版社からのコメント 混迷のアフガニスタン情勢の理解に必須の通史! 911同時多発テロ事件とその後のアフガニスタン空爆から20年。西側が支援した新共和国が崩壊し、再びタリバンが実効支配下に置いたアフガニスタン。英国、ソ連、米国…介入してきた大国の墓場と呼ばれてきたこの国の複雑極まりない現代史を、切手や郵便資料も駆使しながら鮮やかに読み解く。 本書のご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 |
2022-04-17 Sun 09:14
きょう(17日)はイースター(復活祭)です。というわけで、こんな切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)
これは、2016年8月19日にウクライナが発行した“コロミーヤ(が最初に文献記録に登場してから)775年”の記念切手で、コロミーヤ市内のピサンカ(イースターエッグ)博物館が取り上げられています。ちなみに、ウクライナで多数派を占める正教会ではユリウス暦の日付で祝うので、今年の“復活大祭”は4月24日(来週日曜日)です。 詳細については、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。なお、内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。 ★ 放送出演・講演・講座などのご案内 ★ 4月22日(金) 05:00~ おはよう寺ちゃん 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から8時までの長時間放送ですが、僕の出番は6時からになります。皆様、よろしくお願いします。 4月22-24日(金-日) スタンプショウ2022 於・都立産業貿易センター台東館 毎年恒例、世界切手祭り・スタンプショウですが、今回は会期中、以下の2回のトークイベントに登場します 4月22日(金) 14:00~ 「アフガニスタン現代史」 *3月に刊行された拙著『アフガニスタン現代史』の出版記念イベントです。 4月23日(土) 11:00~ 「切手でたどる郵便創業150年の歴史 vol.3 平成・令和編」 *5月に日本郵趣出版から刊行予定の「切手でたどる郵便創業150年の歴史 vol.3 平成・令和編」の事前プロモーションを兼ねたイベントです。 両イベントとも、事前予約不要・参加費無料です。親イベントとなる切手展、スタンプショウの詳細は主催者サイトをご覧ください。 5月4日(水・祝) 13:00~ よみうりカルチャー北千住 公開講座 よみうりカルチャー北千住にて、公開講座「アフガニスタン現代史」を行います。拙著『アフガニスタン現代史』の内容を90分にギュッと凝縮した内容をお届けいたします。お申込など詳細は、こちらをご覧ください。 武蔵野大学のWeb講座 4月6日-7月12日 鏑木清方と江戸の残り香 詳細はこちらをご覧ください。 4月13日-7月19日 日本の郵便150年の歴史2 占領時代(1945年の終戦から1952年) 詳細はこちらをご覧ください。 5月18日-8月23日 日本の歴史を学びなおす― 近現代編その2― 幕末 詳細はこちらをご覧ください。 ★ 最新作 『アフガニスタン現代史』 好評発売中!★ 出版社からのコメント 混迷のアフガニスタン情勢の理解に必須の通史! 911同時多発テロ事件とその後のアフガニスタン空爆から20年。西側が支援した新共和国が崩壊し、再びタリバンが実効支配下に置いたアフガニスタン。英国、ソ連、米国…介入してきた大国の墓場と呼ばれてきたこの国の複雑極まりない現代史を、切手や郵便資料も駆使しながら鮮やかに読み解く。 本書のご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 |
2022-04-09 Sat 05:16
きのう(8日)、ウクライナ東部クラマトルスクの鉄道駅がロシア軍によるものと思われる2発のミサイル攻撃を受け、子ども5人を含む少なくとも50人が亡くなりました。というわけで、亡くなった方のご冥福と、負傷者の方の一日も早い御快癒をお祈りしつつ、こんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)
これは、2018年にウクライナが発行した"クラマトルスク駅150年記念”の絵入り封筒(ウクライナ郵政が発行したものですが、印面はありません)で、創業時の同駅の駅舎が描かれています。 詳細については、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。なお、内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。 * 昨日(8日)の文化放送「おはよう寺ちゃん」の僕の出番は、無事、終了いたしました。リスナーの皆様には、この場をお借りして御礼申し上げます。次回は4月22日に登場の予定です。引き続きよろしくお付き合いください。 ★ 放送出演・講演・講座などのご案内 ★ 4月22日(金) 05:00~ おはよう寺ちゃん 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から8時までの長時間放送ですが、僕の出番は6時からになります。皆様、よろしくお願いします。 4月22-24日(金-日) スタンプショウ2022 於・都立産業貿易センター台東館 毎年恒例、世界切手祭り・スタンプショウですが、今回は会期中、以下の2回のトークイベントに登場します 4月22日(金) 14:00~ 「アフガニスタン現代史」 *3月に刊行された拙著『アフガニスタン現代史』の出版記念イベントです。 4月23日(土) 11:00~ 「切手でたどる郵便創業150年の歴史 vol.3 平成・令和編」 *5月に日本郵趣出版から刊行予定の「切手でたどる郵便創業150年の歴史 vol.3 平成・令和編」の事前プロモーションを兼ねたイベントです。 両イベントとも、事前予約不要・参加費無料です。親イベントとなる切手展、スタンプショウの詳細は主催者サイトをご覧ください。 5月4日(水・祝) 13:00~ よみうりカルチャー北千住 公開講座 よみうりカルチャー北千住にて、公開講座「アフガニスタン現代史」を行います。拙著『アフガニスタン現代史』の内容を90分にギュッと凝縮した内容をお届けいたします。お申込など詳細は、こちらをご覧ください。 武蔵野大学のWeb講座 4月6日-7月12日 鏑木清方と江戸の残り香 詳細はこちらをご覧ください。 4月13日-7月19日 日本の郵便150年の歴史2 占領時代(1945年の終戦から1952年) 詳細はこちらをご覧ください。 5月18日-8月23日 日本の歴史を学びなおす― 近現代編その2― 幕末 詳細はこちらをご覧ください。 ★ 最新作 『アフガニスタン現代史』 3月5日発売!★ 出版社からのコメント 混迷のアフガニスタン情勢の理解に必須の通史! 911同時多発テロ事件とその後のアフガニスタン空爆から20年。西側が支援した新共和国が崩壊し、再びタリバンが実効支配下に置いたアフガニスタン。英国、ソ連、米国…介入してきた大国の墓場と呼ばれてきたこの国の複雑極まりない現代史を、切手や郵便資料も駆使しながら鮮やかに読み解く。 本書のご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 |
2022-03-29 Tue 12:53
ロシアが侵攻したウクライナで、きのう(28日)、ロシア軍が制圧していた複数の街のうち、北東部スームィ(スムイ、スーミとも)近郊のトロスチャネツ(トロスティアネツとも)と首都キーウ(ロシア語名:キエフ)の北西20キロに位置するイルピンをウクライナ軍が奪還しました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)
これは、2018年12月24日、ウクライナが発行した“ウクライナの美と偉大さ”シリーズの切手のうち、今回ウクライナ軍が奪還したトロスチャネツのランドマーク、円型城塞が取り上げられています。 詳細については、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。なお、内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。 * 昨日(28日)の文化放送「おはよう寺ちゃん」の僕の出番は、無事、終了しました。リスナーの皆様には、この場をお借りして御礼申し上げます。 さて、4月からは番組の改変により、僕の出番は原則隔週金曜日となり、時間が6-8時の2時間に拡大されます。初回は4月8日(金)6-8時の予定ですので、引き続きよろしくお付き合いください。 ★ 放送出演・講演・講座などのご案内 ★ 武蔵野大学のWeb講座 4月6日-7月12日 鏑木清方と江戸の残り香 詳細はこちらをご覧ください。 4月13日-7月19日 日本の郵便150年の歴史2 占領時代(1945年の終戦から1952年) 詳細はこちらをご覧ください。 5月18日-8月23日 日本の歴史を学びなおす― 近現代編その2― 幕末 詳細はこちらをご覧ください。 4月8日(金) 05:00~ おはよう寺ちゃん 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から8時までの長時間放送ですが、僕の出番は6時からになります。皆様、よろしくお願いします。 4月22-24日(金-日) スタンプショウ2022 於・都立産業貿易センター台東館 毎年恒例、世界切手祭り・スタンプショウですが、今回は会期中、以下の2回のトークイベントに登場します 4月22日(金) 14:00~ 「アフガニスタン現代史」 * 3月に刊行された拙著『アフガニスタン現代史』の出版記念イベントです。 4月23日(土) 11:00~ 「切手でたどる郵便創業15o年の歴史 vol.3 平成・令和編」 * 5月に日本郵趣出版から刊行予定の「切手でたどる郵便創業15o年の歴史 vol.3 平成・令和編」の事前プロモーションを兼ねたイベントです。 両イベントとも、事前予約不要・参加費無料です。親イベントとなる切手展、スタンプショウの詳細は主催者サイトをご覧ください。 5月4日(水・祝) 13:00~ よみうりカルチャー北千住 公開講座 よみうりカルチャー北千住にて、公開講座「アフガニスタン現代史」を行います。拙著『アフガニスタン現代史』の内容を90分にギュッと凝縮した内容をお届けいたします。お申込など詳細は、こちらをご覧ください。 ★ 最新作 『アフガニスタン現代史』 3月5日発売!★ 出版社からのコメント 混迷のアフガニスタン情勢の理解に必須の通史! 911同時多発テロ事件とその後のアフガニスタン空爆から20年。西側が支援した新共和国が崩壊し、再びタリバンが実効支配下に置いたアフガニスタン。英国、ソ連、米国…介入してきた大国の墓場と呼ばれてきたこの国の複雑極まりない現代史を、切手や郵便資料も駆使しながら鮮やかに読み解く。 本書のご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 ★ 期間限定の無料サービス、ぜひご活用ください! ★ 2月1日から3月31日まで、拙著『世界はいつでも不安定 国際ニュースの正しい読み方』(ワニブックス)が電子書籍版アマゾン・アンリミテッドの対象になっております。期間中、アマゾンKindle Unlimited会員限定ですが、無料で読み放題となりますので、この機会に、ぜひ、こちらをクリックしてご活用ください。 |
2022-03-18 Fri 09:06
きょう(18日)は、2014年3月18日にロシアがクリミアを一方的に併合したことにちなみ、ロシアでは“クリミア併合記念日”とされています。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)
これは、2019年3月22日、ウクライナが発行した“ウクライナのマイノリティ:ギリシャ人”の切手のうち、717年に建立されたケルチの”洗礼者ヨハネ教会”を取り上げた1枚です。クリミア半島東端に位置するケルチは、2014年以降、ロシアの実行支配下に置かれていますが、ウクライナはこれを認めない意思を示すため、ケルチの説明として“(ウクライナの)クリミア自治共和国(АР Крим)”となっているのがミソです。 詳細については、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。なお、内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。 ★ 放送出演・講演・講座などのご案内 ★ 3月20日(日) 21:55~ 拉致被害者全員奪還ツイキャス 3月20日(日)、拉致被害者全員奪還ツイキャスのゲストで内藤が出演しますので、よろしかったら、ぜひ、こちらをクリックしてお聴きください。 3月21日(月) 05:00~ おはよう寺ちゃん 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から9時までの長時間放送ですが、僕の出番は07:48からになります。皆様、よろしくお願いします。 武蔵野大学のWeb講座 4月6日-7月12日 鏑木清方と江戸の残り香 詳細はこちらをご覧ください。 4月13日-7月19日 日本の郵便150年の歴史2 占領時代(1945年の終戦から1952年) 詳細はこちらをご覧ください。 5月18日-8月23日 日本の歴史を学びなおす― 近現代編その2― 幕末 詳細はこちらをご覧ください。 5月4日(水・祝) 13:00~ よみうりカルチャー北千住 公開講座 よみうりカルチャー北千住にて、公開講座「アフガニスタン現代史」を行います。拙著『アフガニスタン現代史』の内容を90分にギュッと凝縮した内容をお届けいたします。お申込など詳細は、こちらをご覧ください。 ★ 最新作 『アフガニスタン現代史』 3月5日発売!★ 出版社からのコメント 混迷のアフガニスタン情勢の理解に必須の通史! 911同時多発テロ事件とその後のアフガニスタン空爆から20年。西側が支援した新共和国が崩壊し、再びタリバンが実効支配下に置いたアフガニスタン。英国、ソ連、米国…介入してきた大国の墓場と呼ばれてきたこの国の複雑極まりない現代史を、切手や郵便資料も駆使しながら鮮やかに読み解く。 本書のご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 ★ 期間限定の無料サービス、ぜひご活用ください! ★ 2月1日から3月31日まで、拙著『世界はいつでも不安定 国際ニュースの正しい読み方』(ワニブックス)が電子書籍版アマゾン・アンリミテッドの対象になっております。期間中、アマゾンKindle Unlimited会員限定ですが、無料で読み放題となりますので、この機会に、ぜひ、こちらをクリックしてご活用ください。 |
2022-03-09 Wed 10:51
きのう(8日)、日本政府は、ロシアに侵攻されたウクライナを支援するため、防弾チョッキなどの防衛装備品を供与することを決定。これを受け、同日夜に航空自衛隊小牧基地から、装備品を積んだ給油輸送機KC767がウクライナ隣国のポーランドに向け出発しました。というわけで、きょうはこんなモノを持ってきました、(画像はクリックで拡大されます)
これは、2017年、ウクライナで実施された“ウクライナにおける日本年”を記念してウクライナが発行した切手つき封筒で、梅と桜の模様と、歌川国貞(三代目豊国)の1852年の浮世絵『役者東海道』のうち、名古屋山三をモデルにした「東海道宮桑名間 東海道五十三次之内」を組み合わせたデザインになっています。ちょうど梅から桜への移り変わりの時季でもありますし、日本とウクライナの友好関係を示すマテリアルとしてご紹介しました。 詳細については、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。なお、内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。 ★ 放送出演・講演・講座などのご案内 ★ 3月13日(日) 13:00~ 「アフガニスタン現代史」 3月12・13日(土・日)に東京・目白の切手の博物館で開催される「第13回テーマティク研究会切手展」にあわせて、下記の通り、拙著『アフガニスタン現代史』の刊行記念トークイベントを開催します。切手展の参観と合わせて、ぜひ、ご参加ください。(切手展の詳細はこちら) 【日時】 3月13日(日) 13:00~14:30 【会場】切手の博物館3階会議室 【参加費】無料 ※先着順・最大20名 【問合先】(公財)日本郵趣協会 TEL:03-5951-3311 3月14日(月) 05:00~ おはよう寺ちゃん 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から9時までの長時間放送ですが、僕の出番は07:48からになります。皆様、よろしくお願いします。 武蔵野大学のWeb講座 4月6日-7月12日 鏑木清方と江戸の残り香 詳細はこちらをご覧ください。 4月13日-7月19日 日本の郵便150年の歴史2 占領時代(1945年の終戦から1952年) 詳細はこちらをご覧ください。 5月18日-8月23日 日本の歴史を学びなおす― 近現代編その2― 幕末 詳細はこちらをご覧ください。 5月4日(水・祝) 13:00~ よみうりカルチャー北千住 公開講座 よみうりカルチャー北千住にて、公開講座「アフガニスタン現代史」を行います。拙著『アフガニスタン現代史』の内容を90分にギュッと凝縮した内容をお届けいたします。お申込など詳細は、こちらをご覧ください。 ★ 最新作 『アフガニスタン現代史』 3月5日発売!★ 出版社からのコメント 混迷のアフガニスタン情勢の理解に必須の通史! 911同時多発テロ事件とその後のアフガニスタン空爆から20年。西側が支援した新共和国が崩壊し、再びタリバンが実効支配下に置いたアフガニスタン。英国、ソ連、米国…介入してきた大国の墓場と呼ばれてきたこの国の複雑極まりない現代史を、切手や郵便資料も駆使しながら鮮やかに読み解く。 本書のご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 ★ 期間限定の無料サービス、ぜひご活用ください! ★ 2月1日から3月31日まで、拙著『世界はいつでも不安定 国際ニュースの正しい読み方』(ワニブックス)が電子書籍版アマゾン・アンリミテッドの対象になっております。期間中、アマゾンKindle Unlimited会員限定ですが、無料で読み放題となりますので、この機会に、ぜひ、こちらをクリックしてご活用ください。 |
2022-03-02 Wed 02:46
きのう(1日)、ウクライナ北東部に位置する同国第2の都市、ハルキウ(ロシア語名ハリコフ)で、市内中心部の自由広場や住宅街がロシア軍のミサイル攻撃を受け、少なくとも10人が死亡、35人が負傷しました。というわけで、亡くなられた方のご冥福と負傷者の方の一日も早い御快癒をお祈りしつつ、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)
これは、2018年8月23日、ウクライナが発行した”ウクライナの美と偉大さ:ハルキウ”のうち、ハルキウ中心部の自由広場に上がる花火が取り上げられています。 詳細については、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。なお、内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。 * 昨日(1日)、アクセスカウンターが247万PVを超えました。いつも閲覧していただいている皆様には、あらためてお礼申し上げます。 ★ 放送出演・講演・講座などのご案内 ★ 3月7日(月) 05:00~ おはよう寺ちゃん 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から9時までの長時間放送ですが、僕の出番は07:48からになります。皆様、よろしくお願いします。 3月13日(日) 13:00~ 「アフガニスタン現代史」 3月12・13日(土・日)に東京・目白の切手の博物館で開催される「第13回テーマティク研究会切手展」にあわせて、下記の通り、拙著『アフガニスタン現代史』の刊行記念トークイベントを開催します。切手展の参観と合わせて、ぜひ、ご参加ください。(切手展の詳細はこちら) 【日時】 3月13日(日) 13:00~14:30 【会場】切手の博物館3階会議室 【参加費】無料 ※先着順・最大20名 【問合先】(公財)日本郵趣協会 TEL:03-5951-3311 武蔵野大学のWeb講座 4月6日-7月12日 鏑木清方と江戸の残り香 詳細はこちらをご覧ください。 4月13日-7月19日 日本の郵便150年の歴史2 占領時代(1945年の終戦から1952年) 詳細はこちらをご覧ください。 5月18日-8月23日 日本の歴史を学びなおす― 近現代編その2― 幕末 詳細はこちらをご覧ください。 5月4日(水・祝) 13:00~ よみうりカルチャー北千住 公開講座 よみうりカルチャー北千住にて、公開講座「アフガニスタン現代史」を行います。拙著『アフガニスタン現代史』の内容を90分にギュッと凝縮した内容をお届けいたします。お申込など詳細は、こちらをご覧ください。 ★ 最新作 『アフガニスタン現代史』 3月5日発売!★ 出版社からのコメント 混迷のアフガニスタン情勢の理解に必須の通史! 911同時多発テロ事件とその後のアフガニスタン空爆から20年。西側が支援した新共和国が崩壊し、再びタリバンが実効支配下に置いたアフガニスタン。英国、ソ連、米国…介入してきた大国の墓場と呼ばれてきたこの国の複雑極まりない現代史を、切手や郵便資料も駆使しながら鮮やかに読み解く。 本書のご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 ★ 期間限定の無料サービス、ぜひご活用ください! ★ 2月1日から3月31日まで、拙著『世界はいつでも不安定 国際ニュースの正しい読み方』(ワニブックス)が電子書籍版アマゾン・アンリミテッドの対象になっております。期間中、アマゾンKindle Unlimited会員限定ですが、無料で読み放題となりますので、この機会に、ぜひ、こちらをクリックしてご活用ください。 |
2022-02-24 Thu 11:47
ロシアによる軍事侵攻の懸念が高まるウクライナで、政府機関がサイバー攻撃を受けるなど緊迫した状況が続いたことから、日本時間のきょう(24日)午前7時、非常事態宣言が発令されました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)
これは、ウクライナ東部紛争(ドンバス紛争)開始後の2014年12月5日、ウクライナが発行した「名誉のために! 栄光のために! 国民のために!」の切手で、ウクライナ国旗を背にしたウクライナ軍の兵士が描かれています。 詳細については、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。なお、内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。また、内藤総研では、ウクライナ問題の基本構造についてまとめた動画も配信しておりますので、そちらも併せてご覧いただけると幸いです。 ★ 放送出演・講演・講座などのご案内 ★ 2月28日(月) 05:00~ おはよう寺ちゃん 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から9時までの長時間放送ですが、僕の出番は07:48からになります。皆様、よろしくお願いします。 3月13日(日) 13:00~ 「アフガニスタン現代史」 3月12・13日(土・日)に東京・目白の切手の博物館で開催される「第13回テーマティク研究会切手展」にあわせて、下記の通り、拙著『アフガニスタン現代史』の刊行記念トークイベントを開催します。切手展の参観と合わせて、ぜひ、ご参加ください。(切手展の詳細はこちら) 【日時】 3月13日(日) 13:00~14:30 【会場】切手の博物館3階会議室 【参加費】無料 ※先着順・最大20名 【問合先】(公財)日本郵趣協会 TEL:03-5951-3311 武蔵野大学のWeb講座 4月6日-7月12日 鏑木清方と江戸の残り香 詳細はこちらをご覧ください。 4月13日-7月19日 日本の郵便150年の歴史2 占領時代(1945年の終戦から1952年) 詳細はこちらをご覧ください。 5月18日-8月23日 日本の歴史を学びなおす― 近現代編その2― 幕末 詳細はこちらをご覧ください。 5月4日(水・祝) 13:00~ よみうりカルチャー北千住 公開講座 よみうりカルチャー北千住にて、公開講座「アフガニスタン現代史」を行います。拙著『アフガニスタン現代史』の内容を90分にギュッと凝縮した内容をお届けいたします。お申込など詳細は、こちらをご覧ください。 ★ 最新作 『アフガニスタン現代史』 3月5日発売!★ 出版社からのコメント 混迷のアフガニスタン情勢の理解に必須の通史! 911同時多発テロ事件とその後のアフガニスタン空爆から20年。西側が支援した新共和国が崩壊し、再びタリバンが実効支配下に置いたアフガニスタン。英国、ソ連、米国…介入してきた大国の墓場と呼ばれてきたこの国の複雑極まりない現代史を、切手や郵便資料も駆使しながら鮮やかに読み解く。 本書のご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 ★ 期間限定の無料サービス、ぜひご活用ください! ★ 2月1日から3月31日まで、拙著『世界はいつでも不安定 国際ニュースの正しい読み方』(ワニブックス)が電子書籍版アマゾン・アンリミテッドの対象になっております。期間中、アマゾンKindle Unlimited会員限定ですが、無料で読み放題となりますので、この機会に、ぜひ、こちらをクリックしてご活用ください。 ★ 『切手でたどる郵便創業150年の歴史 vol.2 戦後編』 好評発売中! ★ 2530円(本体2300円+税) 明治4年3月1日(1871年4月20日)にわが国の近代郵便が創業され、日本最初の切手が発行されて以来、150年間の歴史を豊富な図版とともにたどる3巻シリーズの第2巻。まずは、1945年の第二次大戦終戦までの時代を扱った第1巻に続き、第二次大戦後の1946年から昭和末の1989年までを扱っています。なお、2022年3月刊行予定の第3巻では平成以降の時代を取り扱う予定です。 * ご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 ★★ 書籍無料ダウンロードを装った違法サイトにご注意ください!★★ 最近、拙著『切手でたどる郵便創業150年の歴史』をPDF化して、無料でダウンロードできるかのように装い、クレジットカード情報を盗み取ろうとする違法サイトの存在が確認されました。 この種のサイトは多種多様な出版物を無許可で取り扱っているものと思われます。 内藤および拙著の出版元・販売元ではこのような行為は一切認めておらず、フィッシング詐欺等に巻き込まれる可能性もありますので十分ご注意ください。 |
2019-12-09 Mon 02:44
ウクライナ東部で続く同国政府軍と親ロシア派武装勢力の紛争をめぐり、ウクライナとロシアに和平を仲介するフランスとドイツを交えた4カ国首脳会談が、きょう(9日)、パリで開かれます。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大さてます)
これは、2017年にウクライナが発行した“ドネツィク(ロシア名ドネツク)州85年”の記念切手で、ドネツィク州ディミトロフ出身のウクライナ人画家、ローマン・ミニンの2010年の作品「片道」が取り上げられています。 ウクライナ東部の都市、ドネツィクを中心とする一帯(現在のドネツィク州の領域)は、もともと、モスクワ大公国、クリミア・ハン国、ザポロージャ・コサック軍、ドン・コサック軍との国境地帯で、16世紀以降、ウクライナ・コサックが入植していました。 1774年、この地を編入したロシア帝国はロシア人の入植を進めましたが、1869年、英国人のジョン・ヒューズが現在のドネツィク市に冶金工場を建設。以後、この地はヒューズにちなんで“ユーゾフカ”と呼ばれるようになり、炭鉱業と工業の町として発展することになりました。 1917年のロシア革命後の内戦の時代には、ボリシェヴィキ系のドネツク=クリヴォーイ・ローク・ソビエト共和国を経て、1922年末のソ連成立により、ウクライナ・ソヴィエト社会主義共和国に編入。1924年、スターリンにちなんで市の名前はユーゾフカからスターリノに改称されました。なお、ウクライナ・ソヴィエト社会主義共和国の州としてドネツク州が設置されたのは1932年のことで、今回ご紹介の切手はここから起算して発行されたものです。 1938年、ドネツク州はスターリン州とヴォロシロヴフラード州に分割され、独ソ戦期の1941-43年にはドイツ軍に占領されました。その後、1961年、スターリン時代の見直しに伴い、スターリノ市(州)はドネツク市(州)に改名され、1991年のウクライナ独立に伴い、ウクライナのドネツィク州となりました。 2014年にウクライナ政変が起きた時点で、ドネツィク州としての人口構成は、ウクライナ人56.9%、ロシア人38.2%でした。しかし、親露派のヤヌコーヴィチ元大統領の出身地ということもあって、親露感情も強く、政変後はキエフの暫定政府に対抗してドネツィク市の州政府庁舎は、同年3月1日から5日ごろまでウクライナ国旗に代わってロシア国旗を掲げていたほか、3日には一時、親露派のデモ隊が占拠。8日には、キエフの暫定政府に抗議する親露派のデモ隊が帰属先を問う住民投票の実施を州政府に求めています。 その後、4月7日までに、親露派の武装勢力は州都ドネツィクを含む州全体の3割ほどを占領。“ドネツク人民共和国”の建国を宣言し、現在まで実効支配を続けています。これに対して、ウクライナ政府は、2014年6月13日、ドネツィク州の行政機能をドネツィクから州南部マリウポリに一時的に移すことを決定。さらに、同年10月11日には行政機能をクラマトルスクに移転しました。 その後、“ドネツク人民共和国”は、やはり親露派が建国を宣言した“ルガーンスク人民共和国”とともに、2014年5月24日、連邦国家“ノヴォロシア人民共和国連邦”の結成を宣言していますが、国際社会の大半はこれを承認していません。 さて、ウクライナ東部をめぐる4カ国首脳会談の開催は2016年10月以来、約3年ぶりで、今年5月に就任したウクライナのゼレンスキー大統領とロシアのプーチン大統領とは初の会談となります。首脳会談では2015年に4カ国で合意された親露派の実効支配地域での選挙実施や親露派への自治権付与が議論される予定ですが、協議は難航するのは必至で、ロシアとウクライナの間でなんらかの妥協が成立するか否かは不透明です。 ★★ 講座のご案内 ★★ 12月以降の各種講座等のご案内です。詳細については、各講座名をクリックしてご覧ください。 ・東アジア歴史文化研究会 12月12日(木) 18:30~ 於常圓寺祖師堂ホール 朝鮮半島現代史の“原点”についてお話しします。 参加費 2000円 詳細は、主催者(東アジア歴史文化研究会)まで、メール(アドレスは、e-asia★topaz.ocn.ne.jp スパム防止のため、ここでは、★を@に変えています)にてお問い合わせください。 ・日本史検定講座(全8講) 12月13日(金)スタート! 内藤は、全8講のうち、2月20日の第6講に登場します。 ・武蔵野大学生涯学習秋講座 飛脚から郵便へ―郵便制度の父 前島密没後100年― 2019年12月15日(日) (【連続講座】伝統文化を考える“大江戸の復元” 第十弾 ) ・よみうりカルチャー 荻窪 宗教と国際政治 毎月第1火曜日 15:30~17:00 1/7、2/4、3/3(1回のみのお試し受講も可) ★ 最新作 『アウシュヴィッツの手紙 改訂増補版』 11月25日発売!★ 本体2500円+税(予定) 出版社からのコメント 初版品切れにつき、新資料、解説を大幅100ページ以上増補し、新版として刊行。独自のアプローチで知られざる実態に目からウロコ、ですが淡々とした筆致が心に迫る箇所多数ありです。 本書のご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 |
2016-10-03 Mon 11:35
きのう(2日)の日没をもって、ユダヤ暦5777年の“ローシュ・ハッシャーナー”(新年。直訳すると“年の頭”の意)となりました。というわけで、きょうはストレートにこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)
これは、今年(2016)年8月27日、ウクライナで発行された“ウクライナのマイノリティ:ユダヤ人”の切手のうち、ローシュ・ハッシャーナーを取り上げた1枚です。 古代ユダヤには、春から1年が始まる宗教暦と秋から1年が始まる政治暦が併存していました。政治暦は旧約聖書・レビ記23章24節に「第七の月の一日は安息の日として守り、角笛を吹き鳴らして記念し、聖なる集会の日としなさい」とあるのを根拠として、宗教暦の7月1日から始まります。ただし、ユダヤ暦は太陰暦ですので、毎年、新年の日付は異なります。また、ユダヤ暦の紀元は、ユダヤ教において神が世界を創世した日を西暦に換算したとして、紀元前3761年10月7日とされています。 さて、ユダヤ暦の“お正月”としてのローシュ・ハッシャナーは、旧約聖書の記述に倣い、シナゴークでラビが雄羊の角笛(ショファー)を吹き鳴らされることから“ラッパの祭り”とも呼ばれています。今回ご紹介の切手は、その場面を取り上げたものです。 また、個人の生活としては、家族や親戚が集まり、今後1年間が“甘い年”となるようにリンゴやパンを蜂蜜に浸して食べたり、“実がいっぱいに詰まった年”となるようにザクロざくろを食べるほか、食事のメインには“年の頭”にちなんで尾頭付きの魚を食べる習慣があります。 現在のウクライナ国家に相当する地域は、かつて、ポーランド・リトアニア共和国の支配下で、多数のユダヤ人が生活していました。1795年の第3次ポーランド分割でポーランド・リトアニア共和国は完全に消滅し、ウクライナはロシアの支配下に入りますが、すでに1794年から建設が始まっていたウクライナ南部の港湾都市、オデッサとその周辺には多くのユダヤ人が住みつき(19世紀末にはオデッサ市の人口の3分の1がユダヤ人と言われるほどでした)、オデッサはロシア・ユダヤ文化の中心地となります。 しかし、1881年、ロシア皇帝アレクサンドル2世が暗殺されると、首謀者はナロードニキ派で貴族出身の非ユダヤ人、ソフィア・ペロフスカヤだったにもかかわらず、犯人グループの中にユダヤ人女性革命家ゲシア・ゲルフマンがいたことから、民衆の間で事件はユダヤ人の陰謀とする煽動が行われ、ウクライナと南ロシアでポグロム(流血を伴う反ユダヤ暴動)が発生。以後、この地域では断続的にポグロムが発生し、多くのユダヤ人がウクライナから脱出していきました。ちなみに、映画やミュージカルで有名な「屋根の上のヴァイオリン弾き」は、この時代のウクライナのユダヤ人家庭を舞台に、最終的に、彼らがポグロムによって故郷の村を追われるというストーリーになっています。(原作の小説では、主人公一家はイスラエルの地へ帰還する設定ですが、ミュージカルではニューヨークに向かうところで幕となります) さらに、1941年に始まる独ソ戦では、ドイツ側は「戦争の責任はユダヤ人にあり、ドイツ民族の生存を望まないユダヤ人は絶滅する必要がある」と主張し、ドイツ占領下のウクライナでは、地元住民を巻き込んでのユダヤ人虐殺が行われています。特に、キエフ近郊のバビ・ヤールでは、1941年9月29-30日 ウクライナ警察の協力の下、ユダヤ人は移住させるから集合せよとの布告を信じて集められたユダヤ人3万7000人が徒歩で移動中に次々に射殺されたのを皮切りに、1943年までに10万人のユダヤ人が殺害されました。 このため、独ソ戦開戦時の1941年には270万人いたとされるウクライナのユダヤ人は、第二次大戦後、最初の国勢調査が行われた1959年には84万人にまで激減。さらに、ソ連末期の1991年8月24日、ウクライナがソ連を離脱して再独立すると、過去の先例から、共産主義政権下で抑え込まれていたウクライナ民族主義の高揚に危機感を覚えたユダヤ人の出国(主な出国先はイスラエルです)が相次ぎ、2014年の国勢調査ではユダヤ人口は6万7000人にまで落ち込みました。 ちなみに、2016年4月10日にウクライナの首相に就任したヴォロディーミル・フロイスマンは、ソ連時代の1978年にウクライナのヴィーンヌィツャで生まれたユダヤ人です。歴史的に反ユダヤ主義が強かったウクライナでの、ユダヤ人首相の誕生は画期的な出来事で、今回ご紹介の切手が発行されたのも、そうした背景事情が大きくかかわっているのではないかと思います。 ★★★ 講座のご案内 ★★★ ・よみうりカルチャー荻窪 「宗教と国際政治」 10月から毎月第1火曜の15:30より、よみうりカルチャー荻窪(読売・日本テレビ文化センター、TEL 03-3392-8891)で講座「宗教と国際政治」がスタートします。初回は10月4日です。ぜひ、遊びに来てください。詳細は、こちらをご覧いただけると幸いです。 ・毎日文化センター それぞれ、1日講座をやりますので、よろしくお願いします。(詳細は講座名をクリックしてご覧ください) 10月11日(火) 19:00-20:30 リオデジャネイロ歴史紀行 11月17日(木) 10:30-12:00 ユダヤとアメリカ ★★ ブラジル大使館推薦! 内藤陽介の『リオデジャネイロ歴史紀行』 ★★ 2700円+税 【出版元より】 オリンピック開催地の意外な深さをじっくり紹介 リオデジャネイロの複雑な歴史や街並みを、切手や葉書、写真等でわかりやすく解説。 美しい景色とウンチク満載の異色の歴史紀行! 発売元の特設サイトはこちらです。 * 8月6日付『東京新聞』「この人」欄で、内藤が『リオデジャネイロ歴史紀行』の著者として取り上げられました! ★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★ 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインよろしくポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。 |
2015-02-23 Mon 10:07
2014年2月23日、ウクライナで政変が発生し、親露派政策を取っていたヴィクトル・ヤヌコーヴィチ政権が崩壊してから、きょうでちょうど1年です。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)
これは、2014年8月22日にウクライナで発行された“ユーロ・マイダン”の切手です。 2004年12月、ウクライナでは、いわゆる“オレンジ革命”によって、ロシアとは距離を置き将来のEU加盟を目指すことを掲げるヴィクトル・ユシチェンコ政権が発足しました。しかし、新政権は発足当初から内紛が絶えず、早くも2005年9月8日には首相のユーリア・ティモシェンコ以下の全閣僚が解任されるなど、権力闘争による混乱が繰り返されていました。 一方、ロシアは隣国ウクライナに“ロシア離れ”を公言する新政権が発足したことに対して不快感を隠さず、ウクライナの生命線ともいうべき石油・天然ガスの大幅値上げや供給の一時停止などの圧力をかけます。さらに、2008年9月、リーマン・ショックから世界金融危機が発生。ウクライナ経済は甚大な打撃を被りましたが、欧米諸国の経済支援もあてにできない状況となりました。 このため、2010年の大統領選挙で親露派のヴィクトル・ヤヌーコヴィッチが当選。その後、ヤヌコーヴィチ政権は、ユシチェンコ時代の金看板のひとつであった北大西洋条約機構(NATO)への加盟方針を撤回。2010年4月には、ロシア黒海艦隊に対するクリミア半島セヴァストーポリの基地貸与期限を2042年まで25年間延長することに同意するなど、対露接近の姿勢を鮮明にします。さらに、2013年にEUとの間で仮調印された政治・貿易協定について、ヤヌコーヴィチ政権がロシアからの圧力を受けて正式調印を見送ったことで、親西欧派の野党勢力が猛反発し、同年11月以降、ウクライナ国内は大規模な反政府デモが発生するなど騒乱状態に陥りました。 反政府デモの中心となったのは首都キエフ中心部の独立広場でしたが、反政府勢力は、将来のEU加盟を祈念して、広場をユーロ・マイダンと改称。そのユーロ・マイダン周辺では、ソチ五輪期間中の2014年2月18日、デモ隊と治安部隊の大規模な衝突が発生し、翌19日未明までに双方で少なくとも21人が死亡し、数百人規模の負傷者が発生する流血事件となりました。 これに対して、19日には、政府側と反政府側の間でいったんは休戦が宣言されたものの、20日には再び衝突が起こり、100人以上が死亡。さらに、21日には野党指導者と大統領との間で政治危機の打開をめざす合意が署名されましたが、勢いを増すデモ隊は野党の弱腰を非難してキエフ中心部を占拠します。 ここにいたり、ヤヌコーヴィチは政権の維持を断念し、22日夜、東部ドネツィク(ロシア語名・ドネツク)の空港から出国を試みましたが、国境警備隊に阻止され、政権は崩壊しました。 その後もウクライナでは、ロシアによるクリミア併合を経て、東部での戦闘が続いており、現在なお情勢はきわめて不安定です。切手や郵便物にもその痕跡がいろいろと残されているはずなので、機会を見つけて、それらについてもフォローして良ければ…と思っています。 ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★ 毎月1回(原則第1火曜日:3月3日、3月31日、4月7日、6月2日、7月7日、8月4日、9月1日)、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で下記の一般向けの教養講座を担当します。 ・イスラム世界を知る 時間は15:30-17:00です。 次回開催は3月3日で、途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。 ★★★ 内藤陽介の最新刊 『朝鮮戦争』好評発売中! ★★★ 本体2000円+税 【出版元より】 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る! 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 *8月24日付『讀賣新聞』、韓国メディア『週刊京郷』8月26日号、8月31日付『夕刊フジ』、『郵趣』10月号、『サンデー毎日』10月5日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました! ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★ 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。 |
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