2024-09-26 Thu 07:48
米国の西部開拓期の伝説的人物の1人で、ディズニーのアニメ「リンゴ作りのジョニー」(オムニバス映画『メロディ・タイム』の1編)のモデルとしても知られるジョニー・アップルシードが、1774年9月26日に生まれてから、ちょうど250年になりました。というわけで、今日はこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)
これは、1966年9月24日に米国が発行した“ジョニー・アップルシード”の切手です。 詳細については、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。 * 昨日(25日)のニッポンジャーナルの内藤出演回は無事に終了しました。次回は10月4日(金)に登場の予定です。引き続きよろしくお願いします。 ★ 放送出演・講演・講座などのご案内 ★ 9月27日(金) 05:00~ おはよう寺ちゃん 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から9時までの長時間放送ですが、僕の出番は6時からになります。皆様、よろしくお願いします。 10月4日(金) 10:00~ ニッポンジャーナル インターネット番組「ニッポンジャーナル」に内藤藤がコメンテーターとして出演の予定です。皆様、よろしくお願いします。 11月3日(日) 14:00~ 正しい多文化共生セミナー TKP新橋汐留ビジネスセンターにて、救国シンクタンク主催の第8回セミナーとして、埼玉県南部の川口市を中心とした“クルド人問題”を中心に内藤がお話しします。お申込みなどの詳細はこちらをご覧ください。 よみうりカルチャー 荻窪 宗教と国際政治 原則毎月第1火曜日 15:30~17:00 時事解説を中心とした講座です。詳細はこちらをご覧ください。 謀略の世界史 原則毎月第1土曜日 13:00~14:30 MI6、CIA、モサドなど各国の情報機関のあらましや、現代史の中で彼らが実際に関与した事件などを幅広くご紹介していきます。詳細はこちらをご覧ください。 武蔵野大学のWeb講座 大河企画の「日本の歴史を学びなおす― 近現代編」、引き続き開講中です。詳細はこちらをご覧ください。 「龍の文化史」、絶賛配信中です。龍/ドラゴンにまつわる神話や伝説は世界各地でみられますが、想像上の動物であるがゆえに、それぞれの物語には地域や時代の特性が色濃く反映されています。世界の龍について興味深いエピソードなどを切手の画像とともにご紹介していきます。詳細はこちらをご覧ください。 ★ 『切手もの知り図鑑 一番切手50のエピソード』 好評発売中!★ 「動物と植物」「科学技術」「社会と文化」「神話/伝説と宗教」の4章立てで、犬、猫、宇宙開発、飛行機、クリスマスといったテーマで、初めて描かれた切手図案にまつわる秘話、思いがけない発行に至る背景に加え、シーラカンスやテレビ、警察官、タトゥー、髑髏といった、あっと驚く意外なテーマの一番切手も登場します! * ご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 |
2024-07-04 Thu 03:40
きょう(4日)は米国の独立記念日です。というわけで、こんな切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)
これは、1968年7月4日に米国で発行された“歴史的な旗”の切手のうち、独立戦争時の海軍旗を取り上げた1枚です。 詳細については、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。 ★ 放送出演・講演・講座などのご案内 ★ 7月4日(木) 19:00~ 日本ウイグル協会・追悼集会 東京・四谷のTKPスター貸会議室 四谷2にて開催の緊急特別講演会「7.5ウルムチ虐殺から15年、中国のウイグル政策がどこへ向かうのか」(日本ウイグル協会主催)にて、「ウルムチ虐殺以降の中国のウイグル政策がどこに向かっているのか」と題して、内藤がお話します。参加無料。お申し込みなどの詳細はこちらをご覧ください。 7月8日(月) 10:00~ ニッポンジャーナル インターネット番組「ニッポンジャーナル」に内藤藤がコメンテーターとして出演の予定です。皆様、よろしくお願いします。 7月12日(金) 05:00~ おはよう寺ちゃん 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から9時までの長時間放送ですが、僕の出番は6時からになります。皆様、よろしくお願いします。 ★★★ 全日本切手展のご案内 ★★★ 7月13-15日(土-月・祝) 東京・錦糸町のすみだ産業会館で全日本切手展(全日展)が開催されます。 今回は、内藤がオスロ合意後のパレスチナ自治政府の郵便史を題材としたコレクション「パレスチナ郵便史 1995-2001」を展示するほか、会期中、毎日13:00から展示解説を行います。展覧会の情報は全日本切手展のオフィシャルサイトなどで、随時アップしていきますので、よろしくお願いいたします。 ★ 7月20日(土) 13:30~ 栃木「正論」友の会 第22回講演会 ★ 7月20日 (土) 13:30-15:00(開場13:00)、栃木県護国神社・護国会館(宇都宮市陽西町1-37)で開催の栃木「正論」友の会 第22回講演会にて、「迷走する国際情勢の背景を読み解く」と題してお話しします。会費は2000円。お申し込みは、下記画像のチラシをプリントアウトして、03-3241-4281までFAXでご送信いただくか、 seiron.k★sankei.co.jp (スパム防止のため★を@に変えてご利用ください)に必要事項をお送りください。 皆様のご参加をお待ちしております。 よみうりカルチャー 荻窪 宗教と国際政治 原則毎月第1火曜日 15:30~17:00 時事解説を中心とした講座です。詳細はこちらをご覧ください。 謀略の世界史 原則毎月第1土曜日 13:00~14:30 MI6、CIA、モサドなど各国の情報機関のあらましや、現代史の中で彼らが実際に関与した事件などを幅広くご紹介していきます。詳細はこちらをご覧ください。 武蔵野大学のWeb講座 大河企画の「日本の歴史を学びなおす― 近現代編」、引き続き開講中です。詳細はこちらをご覧ください。 「龍の文化史」、絶賛配信中です。龍/ドラゴンにまつわる神話や伝説は世界各地でみられますが、想像上の動物であるがゆえに、それぞれの物語には地域や時代の特性が色濃く反映されています。世界の龍について興味深いエピソードなどを切手の画像とともにご紹介していきます。詳細はこちらをご覧ください。 ★ 『切手もの知り図鑑 一番切手50のエピソード』 好評発売中!★ 「動物と植物」「科学技術」「社会と文化」「神話/伝説と宗教」の4章立てで、犬、猫、宇宙開発、飛行機、クリスマスといったテーマで、初めて描かれた切手図案にまつわる秘話、思いがけない発行に至る背景に加え、シーラカンスやテレビ、警察官、タトゥー、髑髏といった、あっと驚く意外なテーマの一番切手も登場します! * ご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 |
2023-10-16 Mon 10:56
1923年10月16日、現在のウォルト・ディズニー・カンパニーの直接のルーツとなる“ディズニー・ブラザース・カートゥーン・スタジオ”が設立されてから、ちょうど100年になりました。というわけで、今日はこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)
これは、1968年9月11日、米国が発行した“ウォルト・ディズニー”の切手です。いわゆる“ディズニー切手”としては最初の1枚ですが、米国郵政省(現在の米国郵便公社:USPSの前身)とディズニーとの間で権利関係の交渉がまとまらなかったため、ミッキーマウスなどディズニーのキャラクターは描かれておらず、ディズニーの肖像と「小さな世界」の歌詞をイメージしたイラストを組み合わせた図案となっています。 詳細については、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。 ★ 放送出演・講演・講座などのご案内 ★ 10月18日(水) 10:00~ ニッポンジャーナル インターネット番組「ニッポンジャーナル」に内藤がゲスト出演の予定です。皆様、よろしくお願いします。 10月23・30日(月) 18:10~18:20 私の正論 ニッポン放送の「私の正論」に内藤がゲスト出演の予定です。皆様、よろしくお願いします。 10月27日(金) 05:00~ おはよう寺ちゃん 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から8時までの長時間放送ですが、僕の出番は6時からになります。皆様、よろしくお願いします。 11月3~5日 ウクライナ切手展 於・都立産業貿易センター台東館 11月3~5日(金・祝~日)、東京・浅草の都立産業貿易センター台東館で開催の全国切手展<JAPEX 2023>と併催のイベントです。内藤も、1918年に発行されたウクライナ最初の切手の小コレクションと、最初の切手の原画作者、ヘオルヒー・ナルブートの画業を紹介する小コレクションを展示するほか、会期中、以下のトークを行います。 11月3日(金・祝) 15:00~15:30 ウクライナ切手展・展示解説 11月4日(土) 13:00~14:00 記念講演「ウクライナと切手・郵便」 イベントそのものは事前予約不要・参加費無料ですが、会場の切手展へは入場料が必要です。詳細は全国切手展の主催者サイトをご覧ください。 よみうりカルチャー 荻窪 宗教と国際政治 原則毎月第1火曜日 15:30~17:00 時事解説を中心とした講座です。詳細はこちらをご覧ください。 謀略の世界史 11/11、12/9、1/6、2/3、3/2 13:00~14:30 MI6、CIA、モサドなど各国の情報機関のあらましや、現代史の中で彼らが実際に関与した事件などを幅広くご紹介していきます。詳細はこちらをご覧ください。 武蔵野大学のWeb講座 大河企画の「日本の歴史を学びなおす― 近現代編」、引き続き開講中です。詳細はこちらをご覧ください。 「龍の文化史」、絶賛配信中です。龍/ドラゴンにまつわる神話や伝説は世界各地でみられますが、想像上の動物であるがゆえに、それぞれの物語には地域や時代の特性が色濃く反映されています。世界の龍について興味深いエピソードなどを切手の画像とともにご紹介していきます。詳細はこちらをご覧ください。 ★ 『今日も世界は迷走中』 好評発売中!★ ウクライナ侵攻の裏で起きた、日本の運命を変える世界の出来事とは!内藤節炸裂。 * ご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 |
2022-06-25 Sat 11:03
妊娠15週以降の中絶を禁止する米南部ミシシッピ州の州法の合憲性が争われていた裁判で、米連邦最高裁は、きのう(24日)、人工妊娠中絶を「憲法上の権利」と認めた1973年の判例を覆す判断を下し、「憲法は中絶の権利を与えていない」としたうえで「中絶を規制する権限は国民と国民に選ばれた議員に戻される」との判断を下しました。これにより、今後、米国では中絶を認めるか否かは各州に委ねられることになります。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)
これは、1968年11月1日に米国が発行したクリスマス切手で、ヤン・ファン・アイクの「受胎告知」(ナショナル・ギャラリー蔵)の天使ガブリエルの部分が取り上げられています。処女マリアに天使ガブリエルが降り、マリアが聖霊によってキリストを妊娠したことを告げる場面を描いた作品ですが、“妊娠”に関する米国切手の例として持ってきました。 詳細については、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。なお、内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。 * 昨日(24日)の文化放送「おはよう寺ちゃん」の僕の出番は、無事、終了いたしました。リスナーの皆様には、この場をお借りして御礼申し上げます。次回は7月8日に登場の予定です。引き続きよろしくお付き合いください。 ** 昨日(24日)の読書人Webのトークベント「切手がつなぐ人と時代」は無事、盛況のうちに終了しました。ご参加いただいた皆様、田中秀臣先生、開催の労を取ってくださったスタッフの方々には、改めて、この場をお借りしてお礼申し上げます。引き続き、7月24日までこちらでアーカイブの有料配信チケットを販売しておりますので、よろしくお願いします。 ★ 放送出演・講演・講座などのご案内 ★ 7月8日(金) 05:00~ おはよう寺ちゃん 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から8時までの長時間放送ですが、僕の出番は6時からになります。皆様、よろしくお願いします。 読書人Web 「切手がつなげた人と時代」 6月24日に『切手でたどる 郵便創業150年の歴史』シリーズ完結を記念して、田中秀臣先生と行ったトークイベントのアーカイブ配信のご案内です。7月24日まで、こちらでチケット(1500円)を販売しておりますので、よろしくお願いします。 武蔵野大学のWeb講座 4月6日-7月12日 鏑木清方と江戸の残り香 詳細はこちらをご覧ください。 4月13日-7月19日 日本の郵便150年の歴史2 占領時代(1945年の終戦から1952年) 詳細はこちらをご覧ください。 5月18日-8月23日 日本の歴史を学びなおす― 近現代編その2― 幕末 詳細はこちらをご覧ください。 ★ 『切手でたどる郵便創業150年の歴史 vol.3 平成・令和編』 好評発売中!★ 明治4年3月1日(1871年4月20日)にわが国の近代郵便が創業され、日本最初の切手が発行されて以来、150年間の歴史を豊富な図版とともにたどる3巻シリーズの最終巻。平成以降、郵政省が郵政事業庁、日本郵政公社を経て、株式会社化され現在に至るまでを扱っています。 * ご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 |
2013-11-22 Fri 14:57
1963年11月22日に当時の米国大統領、ジョン.F.ケネディ(以下、JFK)が暗殺されてから、今日でちょうど50年です。という訳で、こんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)
これは、JFKの葬儀参列者に対して、未亡人のジャクリーン・ケネディの名義で送られた礼状です。右の画像のカードを左の画像の封筒に入れて送ったわけですが、右上に彼女の署名の印刷があります。米国では、大統領経験者やその夫人(未亡人を含む)には郵便物を無料で送ることができる特権が与えられているため、そうした特権を示すため、彼らの差し出す郵便物には、こうしたサイン(の印刷)が封筒に表示されます。ちなみに、今回ご紹介のカバーには、下記のようなJFKの遺影(裏側には彼の略歴が記されています)も同封されていました。 なお、先日のキャロライン・ケネディ(JFKの長女)の駐日大使着任に加え、今日の没後50年で、あらためてケネディ家のことがいろいろと話題になっています。ケネディ家については、JFKの父であるジョゼフと、弟のロバートを軸に、拙著『大統領になり損なった男たち』でもまとめておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。 ★★★ 絵葉書と切手でたどる世界遺産歴史散歩 ★★★ 2014年1月11日・18日・2月8日のそれぞれ13:00-15:00、文京学院大学生涯学習センター(東京都文京区)で、「絵葉書と切手でたどる世界遺産歴史散歩」と題する講座をやります。(1月18日は、切手の博物館で開催のミニペックスの解説) 新たに富士山が登録されて注目を集めるユネスコの世界遺産。 いずれも一度は訪れたい魅力的な場所ばかりですが、実際に旅するのは容易ではありません。そこで、「小さな外交官」とも呼ばれる切手や絵葉書に取り上げられた風景や文化遺産の100年前、50年前の姿と、講師自身が撮影した最近の様子を見比べながら、ちょっと変わった歴史散歩を楽しんでみませんか? 講座を受けるだけで、世界旅行の気分を満喫できることをお約束します。 詳細はこちら。皆様の御参加を、心よりお待ちしております。 ★★★ 予算1日2000円のソウル歴史散歩 ★★★ 毎月1回、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で予算1日2000円のソウル歴史散歩と題する一般向けの教養講座を担当しています。次回開催は12月3日(原則第1火曜日)で、以後、1月7日、2月4日、3月4日に開催の予定です。時間は各回とも13:00~14:30です。講座は途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。 ★★★ 内藤陽介の最新作 『蘭印戦跡紀行』 好評発売中! ★★★ 日本の兵隊さん、本当にいい仕事をしてくれたよ。 彼女はしわくちゃの手で、給水塔の脚をペチャペチャ叩きながら、そんな風に説明してくれた。(本文より) 南方占領時代の郵便資料から、蘭印の戦跡が残る都市をめぐる異色の紀行。 日本との深いつながりを紹介しながら、意外な「日本」を見つける旅。 出版元特設ページはこちらです。また、10月17日、東京・新宿の紀伊國屋書店新宿南店で行われた『蘭印戦跡紀行』の刊行記念トークの模様が、YouTubeにアップされました。よろしかったら、こちらをクリックしてご覧ください。 ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★ 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。 |
2012-03-27 Tue 14:53
アメリカ・ワシントンDCのポトマック河畔で、1912年3月27日に桜の植樹式が行われてから、きょうでちょうど100年になりました。これを記念して、日米両国で記念切手が発行されたことでもありますし、きょうは、この切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)
これは、1966年10月5日にアメリカで発行された“国土美化運動”の切手で、ポトマック河畔の桜越しのジェファーソン記念堂が描かれています。 幕末の開国以降、来日経験のあるアメリカ人の中には、桜の美しさに感動し、アメリカにも桜の植樹を行おうと提唱する者が少なくありませんでした。なかでも、著名な女性紀行作家で1894年に初来日したエリザ・シドモアは、1885年以降、ポトマック河畔への桜の植樹を提案し続け、1891年には『日本での人力車旅情』を出版し、日本人や桜の名所の紹介をしています。 シドモアは、1909年から桜の苗木を買う募金活動を行うとともに、同年4月5日にはタフト大統領夫人ヘレン宛にポトマック河畔への桜の植樹を提案。タフトが陸軍長官時代に夫ともに来日して(タフタ=桂協定を結んだときでしょうかねぇ)桜の美しさを知っていたヘレンは、即座にシドモアの提案を受け入れると返答しました。 同じ頃、ニューヨークでは現地在住の科学者、高峰譲吉が「ニューヨークに桜の並木をつくろう」との運動を展開していましたが、ポトマック河畔での植樹計画が明らかになったことで、ニューヨーク駐在の水野総領事とともに、東京市による2000本の桜の苗木寄贈を日米双方に伝えます。 東京市もこの計画を受け入れ、1909年7月、日露戦争終結のために仲介の労を取ってくれたアメリカに感謝し、日米親善を深めるため、桜の寄贈を決定。同年11月、苗木2000本が日本郵船の「加賀丸」に積み込まれて横浜を出港し、12月にシアトルに到着。翌1910年1月には、ワシントンに運び込まれましたが、運び込まれた苗木は病害虫に冒されていたため、焼却処分になってしまいました。 このため、東京市では約束を果たすため、2度目の寄贈を行うことを決定。荒川堤の五色桜を穂木にして、伊丹市の台木で約6000本の苗木が育てられ、1912年2月、日本郵船「阿波丸」に乗せられて、シアトルに向けて出港しました。到着後、これらの苗木はワシントンへ向けて運ばれ、同年3月26日、ワシントンに到着。翌27日、タフト大統領夫人と珍田駐米日本大使夫人が、ソメイヨシノの苗木2本の植樹を行いました。これが、ポトマック河畔の桜のルーツです。 なお、切手に描かれているジェファーソン記念館は、第3代大統領のトマス・ジェファーソンを記念して1943年に建てられましたので、100年前の植樹の際には存在していません。 ワシントンDCの桜を描く切手としては、僕個人としては、日米修好100年に際してアメリカ側が発行した切手のイメージが強いのですが、日本側から桜を贈った返礼として、アメリカからハナミズキが送られたことを考えると、昭和天皇の訪米に際して発行された切手(日章旗とハナミズキ、星条旗を桜の組み合わせ)も悪くないですね。 なお、日米修好100年や昭和天皇訪米の背景などについては、拙著『皇室切手』でもいろいろと解説しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。 ★★★ イベントのご案内 ★★★ 国立市〈歴史講座〉“もの”が語る戦争の歴史 3月27日(火) 19:00-21:00 於・国立市公民館3階講座室 *お問い合わせ・お申し込みは、国立市公民館(電話 042-572-5141)までお願いいたします。 ★★★ 内藤陽介、カルチャーセンターに登場 ★★★ 3月下旬から、下記の通り、首都圏各地のよみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)で一般向けの教養講座を担当します。詳細につきましては、各講座名(青色)をクリックしてご覧いただけると幸いです。皆様のご参加を心よりお待ちしております。(掲載は開催日順) ・よみうりカルチャー荻窪 4月10日、5月8日、6月12日、7月10日、8月7日、9月11日 (毎月第2火曜日)13:30~15:30 切手でたどる昭和史 ・よみうりカルチャー柏 4月24日、5月22日、6月26日、7月24日、8月28日、9月25日 (毎月第4火曜日)13:30~15:30 切手でたどる昭和史 * よみうりカルチャー錦糸町校での講座のお申し込み受け付けは、公開講座・定期講座ともに終了いたしました。 ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★ 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。 |
2008-11-10 Mon 16:55
プロ野球の日本シリーズは、西武ライオンズの優勝で幕を閉じました。というわけで、西武と巨人がそれぞれリーグ優勝した時も、『大統領になりそこなった男たち』にちなんでアメリカ切手をもってきましたので、きょうも、こんな切手をもってきました。(画像はクリックで拡大されます)
これは、1967年に発行された“アナコスティアのライオン”ことフレデリック・ダグラスを描く25セントの通常切手です。 フレデリック・ダグラスは、1818年2月14日、メリーランド州で奴隷の子に生まれました。12歳の時、彼の父親かもしれないといわれていた白人の主人が亡くなった後、ボルチモアの別の奴隷所有者の元へ引き渡されます。当時、黒人奴隷が読み書きを習うことは違法とされていましたが、彼は女主人から文字を習い、後に彼女の夫に禁じられると、使い古した教科書で勉強を続けました。 1838年、奴隷の身分から脱走してニューヨークに到着。1841年にマサチューセッツ反奴隷制協会で演説したのを皮切りに、全米各地で遊説旅行を行っています。また、1845年には『フレデリック・ダグラス自叙伝;アメリカの奴隷』を刊行。この本がベストセラーになったことで、いちやく、黒人による奴隷解放運動の旗手として全米にその名が知られることになりましたが、皮肉にも有名になりすぎたことで“逃亡奴隷”だった彼は元の主人から告発されることを恐れて、アイルランドに逃れざるをえませんでした。 南北戦争後は、解放奴隷救済銀行の総裁を務めるかたわら、数多くの演説を各地で行いながら、コロンビア (サウスカロライナ州) の連邦保安官、ハイチ共和国の執政官長を務めたほか、1872年の大統領選挙の際には、平等権党の副大統領候補にもノミネートされています。 ちなみに、平等権党の大統領候補は、ビクトリア・ウッドハルという女性ですが、女性の大統領候補も、黒人の副大統領候補も、アメリカでは、このときの同党の組み合わせが史上初となりました。もっとも、平等権党というのは、政治的には完全な素人集団で、ウッドハルは大統領の被選挙権である就任時35歳という条件を満たしていなかったばかりか、ダグラスも自分が同党の副大統領候補にされていたことを選挙が終わるまで知らされていなかったというお粗末なものでした。もちろん、2人は完全な泡沫候補扱いで、獲得選挙人はゼロです。 ちなみに、冒頭ご紹介した“アナコスティアのライオン”とのニックネームは、ワシントンD.C.南東部のアナコスティア川沿いに彼の家があったことにちなむもので、たてがみのようなヘア・スタイルもさることながら、「苦闘しなければ、前進はできない」 とのモットーを掲げて演説会場で獅子吼する彼のイメージにピッタリのものとして定着したものと思われます。 ★★★ 内藤陽介の最新刊 ★★★ アメリカ史に燦然と輝く偉大な「敗者たち」の物語 『大統領になりそこなった男たち』 中公新書ラクレ(本体定価760円+税) 出馬しなかった「合衆国生みの親」、リンカーンに敗れた男、第二次世界大戦の英雄、兄と同じく銃弾に倒れた男……。ひとりのアメリカ大統領が誕生するまでには、落選者の累々たる屍が築かれる。そのなかから、切手に描かれて、アメリカ史の教科書に載るほどの功績をあげた8人を選び、彼らの生涯を追った「偉大な敗者たち」の物語。本書は、敗者の側からみることで、もう一つのアメリカの姿を明らかにした、異色の歴史ノンフィクション。好評発売中! もう一度切手を集めてみたくなったら 雑誌『郵趣』の2008年4月号は、大人になった元切手少年たちのための切手収集再入門の特集号です。発行元の日本郵趣協会にご請求いただければ、在庫がある限り、無料でサンプルをお送りしております。くわしくはこちらをクリックしてください。 |
2008-09-04 Thu 18:27
アメリカの共和党大会では、大統領候補としてジョン・マケインが正式に指名されました。しかし、今回の共和党大会の話題は、なんといっても共和党初の女性副知事候補となったアラスカ州知事のサラ・ペイリンでしょう。というわけで、アラスカがらみの切手を持ってきてみました。(画像はクリックで拡大されます)
これは、1967年にアメリカで発行されたアラスカ購入100年記念の航空切手で、トーテムポールが取り上げられています。 18世紀末以降、ロシア人は狩猟や交易のために北米大陸の太平洋岸に進出していましたが、1853年から56年にかけてのクリミア戦争で財政が大いに逼迫したため、ロシアはアラスカの売却を決定します。ただし、クリミア戦争で敵対したイギリスにだけは売却したくなかったため、1859年、アメリカに話を持ち込みます。ところが、交渉途中の1861年に南北戦争が勃発。このため、アラスカ売却の話もうやむやになってしまいました。 そこで、戦争終結後の1867年、ロシア側は改めてアメリカにアラスカ売却交渉をもちかけ、1867年3月30日、国務長官のウィリアム・スワードはアラスカ購入条約の調印にこぎつけています。 アメリカがアラスカの58万6412平方マイル(151万8800平方キロ)の土地に対して支払った金額は720万ドル。1エーカー(約4000平方メートル)あたり、わずか2セントという金額でした。ちなみに、当時のアメリカの郵便料金は、書状の基本料金が3セントでしたから、封書1通差し出すよりも、アラスカの土地1エーカーの方が安かったということになります。 もっとも、当時のアラスカは人跡未踏の辺境の地でしたから、条約そのものは4月9日に上院で批准されたものの、世論の評判は散々で、新聞各紙は新たな合衆国領土を“スワードの冷蔵庫”ないしは“ジョンソンのホッキョクグマ庭園”などと揶揄し、アラスカ購入は“スワードの愚行”として散々たたかれました。 結局、スワードが1872年に亡くなるまで、アメリカ国民はアラスカ購入をぼろくそに批判し続けるのですが、1896年、アラスカで金鉱が発見されるとその評価は一変。チャップリンの『黄金狂時代』に見られるようなゴールドラッシュとアラスカ・ブームが到来し、人々は突如として、スワードの“先見の明”を褒めたたえるようになったというのですから、勝手なものです。 なお、アラスカ購入の立役者となったスワードは、以前の記事でもご紹介したように、共和党の大統領候補指名をめぐってリンカーンと争い、敗れています。そんな彼の数奇な運命については、9月10日に中公新書ラクレの1冊として刊行予定の『大統領になりそこなった男たち』でも1章を設けてまとめていますので、刊行の暁には、ぜひ、お手にとってご覧いただけると幸いです。 |
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