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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 アイスランド独立80年
2024-06-17 Mon 01:56
 1944年6月17日にアイスランドがデンマークから独立してちょうど80年になりました。というわけで、今日はこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      アイルランド・ドラゴン(1989)

 1989年6月27日、アイスランドが発行した500クローナ切手で、国章(の一部を構成する)ストーアワーム(海龍)が描かれています。
 
 詳細については、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。なお、内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。


★ 放送出演・講演・講座などのご案内 ★

 6月21日(金) 10:00~ ニッポンジャーナル
 インターネット番組「ニッポンジャーナル」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。皆様、よろしくお願いします。

 6月28日(金) 05:00~  おはよう寺ちゃん
 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から9時までの長時間放送ですが、僕の出番は6時からになります。皆様、よろしくお願いします。

 7月4日(木) 19:00~ 日本ウイグル協会・追悼集会
 東京・四谷のTKPスター貸会議室 四谷2にて開催の緊急特別講演会「7.5ウルムチ虐殺から15年、中国のウイグル政策がどこへ向かうのか」(日本ウイグル協会主催)にて、「ウルムチ虐殺以降の中国のウイグル政策がどこに向かっているのか」と題して、内藤がお話します。参加無料。お申し込みなどの詳細はこちらをご覧ください。

 よみうりカルチャー 荻窪
 宗教と国際政治 原則毎月第1火曜日 15:30~17:00
 時事解説を中心とした講座です。詳細はこちらをご覧ください。

 謀略の世界史 原則毎月第1土曜日 13:00~14:30
 MI6、CIA、モサドなど各国の情報機関のあらましや、現代史の中で彼らが実際に関与した事件などを幅広くご紹介していきます。詳細はこちらをご覧ください。

 武蔵野大学のWeb講座 
 大河企画の「日本の歴史を学びなおす― 近現代編」、引き続き開講中です。詳細はこちらをご覧ください。 

 「龍の文化史」、絶賛配信中です。龍/ドラゴンにまつわる神話や伝説は世界各地でみられますが、想像上の動物であるがゆえに、それぞれの物語には地域や時代の特性が色濃く反映されています。世界の龍について興味深いエピソードなどを切手の画像とともにご紹介していきます。詳細はこちらをご覧ください。

 ★ 『切手もの知り図鑑 一番切手50のエピソード』 好評発売中!★

      切手もの知り図鑑 一番切手50のエピソード

 「動物と植物」「科学技術」「社会と文化」「神話/伝説と宗教」の4章立てで、犬、猫、宇宙開発、飛行機、クリスマスといったテーマで、初めて描かれた切手図案にまつわる秘話、思いがけない発行に至る背景に加え、シーラカンスやテレビ、警察官、タトゥー、髑髏といった、あっと驚く意外なテーマの一番切手も登場します!

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 お菓子の切手:アイスランドのクリスマスを彩る 13人のサンタクロースと、“ピッパクック”
2019-12-21 Sat 00:36
 大手製菓メーカー(株)ロッテのウェブマガジン『Shall we Lotte(シャル ウィ ロッテ)』での僕の連載記事、「お菓子の切手」の最新版がアップされました。今回は、クリスマスのクッキー切手の中から、こんな切手を取り上げています。(画像はクリックで拡大されます)

      アイスランド・クリスマス(2018・全世界宛)

 これは、2018年にアイスランドが発行したクリスマス切手で、クリスマス・ツリーの形をした“ピッパクック”(アイスランドでクリスマスの時期に作られるジンジャー・クッキー)が描かれています。

 北欧の島国、アイスランドでは毎年12月12日から1月6日までがクリスマス・シーズンになっています。

 もともと、アイルランドでは雷神のトールをはじめとする北欧神話の神々への信仰があり、一年で最も日照時間の短い(=その日以降、日照時間が徐々に長くなっていく)当時の日を“光の祝祭”として祝っていました。

 995年にノルウェー王として即位したオーラヴ2世は、自身の影響下にあったアイスランドの改宗を進め、1000年以降、アイスランドはキリスト教化されます。ただし、土着の信仰は色濃く残り、キリスト教のクリスマスと“光の祝祭”が結びついた独特の風習が生まれました。

 たとえば、アイスランドでは“サンタクロース”が13人います。厳密にいうと、聖ニコラオスに由来するサンタクロースというよりも、神話に登場する妖精(トロール)の一種ともいうべきもので、アイスランド語では“ヨーラスヴェイナル”と呼ばれています。13人のサンタのうち、最初の1人は12月11日の夜に街へ降りて来て、以後、毎日1人ずつ降りてきます。そして、24日に全員が揃うと、今度は、最初に来たサンタが25日に街を去り、以後、毎日1人ずつ去っていき、1月6日に最後の1人が去っていくと、人々は大きなかがり火を焚いて、クリスマス・シーズンも終わりになります。

 食文化に関してはデンマークの影響が強く、スイーツに関しては、デンマークのクリスマスで伝統的に食されるライスプディングのほか、チョコレートがけのアーモンドマカロンのビスケットに、チョコレートクリームが詰めた“サラ”が定番です。このお菓子は、1911年、デンマークを訪れたフランスの大女優、サラ・ベルナール(当時67歳)のために、地元のパティシエ、ヨハネス・スティーンが作ったのが始まりとされています。

 また、メインディッシュとしては、デンマークでは豚の塊肉の表面をカリッと焼いた“フレスケスタグ”が定番ですが、アイスランドでは、ここに米国の影響が加わって、コーラを使ったソースで味付けをする“ハンボルガフリュッグル(豚肉のつや煮)”が好まれます。

 一方、欧米のキリスト教文化圏でクリスマスの風物詩となっているジンジャー・クッキーに関しては、アイスランドでは“ピッパクック”と呼ばれ、シナモンやジンジャーなどのスパイスをきかせた味付けで、しっとりとした食感です。

 これに対して、デンマークのクリスマス・クッキーとして知られる“ブルーンケーア”は、必ずしもショウガを使わず、砂糖の代わりにブルーン・ファリン(粗糖と呼ばれる茶色い砂糖にシロップを混ぜた甘味料)と潅水(日本では中華麺によく使われています)を使うためクリスピーな食感に仕上がるので、ピッパクックとはかなり雰囲気が異なります。むしろ、アイスランドのピッパクックは、その名前からして、スウェーデンのジンジャー・クッキー、“ペッパルカーコル”に近いのかもしれません。ちなみに、ペッパルカーコルは、ジンジャーに加え、クローブやシナモンなどのスパイスを効かせており、黒蜜のようなダークシロップで甘みをつけるので、焼き上がりは少ししっとりしています。

 今回ご紹介の切手は、アイスランドの伝統的なピッパクックを取り上げたもので、50グラムまでの国内宛郵便料金の無額面永久保証となっています。日本では、国内外を問わず、書状の基本料金は25グラムまでですので、この切手では2倍の重量までOKというわけですが、これは、厚手のクリスマスカードなどを送る人が多いことを想定しているからでしょう。なお、切手の右上に書かれている“Jól(ヨール)”はアイスランド語で“クリスマス”の意味です。


★★ イベント等のご案内 ★★

 今後の各種イベント・講座等のご案内です。詳細については、イベント名をクリックしてご覧ください。

第11回テーマティク研究会切手展
 1月11-12日(土・日) 於・切手の博物館(東京・目白)
 * 12日(日)の13:00-14:30には、内藤の新刊書籍を題材としたトークイベントを開催の予定です。ぜひ、遊びに来てください。

・よみうりカルチャー 荻窪
 宗教と国際政治
 毎月第1火曜日 15:30~17:00
 1/7、2/4、3/3(1回のみのお試し受講も可)


★ 最新作 『アウシュヴィッツの手紙 改訂増補版』 11月25日発売!★

       (増補改訂版)アウシュヴィッツの手紙・表紙  本体2500円+税(予定)
 
 出版社からのコメント
初版品切れにつき、新資料、解説を大幅100ページ以上増補し、新版として刊行。独自のアプローチで知られざる実態に目からウロコ、ですが淡々とした筆致が心に迫る箇所多数ありです。

 本書のご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。


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 火山国アイスランド
2010-04-17 Sat 23:29
 14日にアイスランドのエイヤフィヤットラヨークトル氷河の地下で大規模な噴火が発生。火山灰は上空約1万6000mに達して南下し、その影響で、欧州26ヵ国の空港が閉鎖される事態となっています。というわけで、きょうはこの1枚です。(画像はクリックで拡大されます)

      アイスランド・国際北極年

 これは、2007年にアイスランドが発行した国際極年(1957-58年には“国際地球観測年”といわれていたヤツですな)の記念切手で、同国の北極圏内にあるグリムスボートン火山の噴火の模様が取り上げられています。グリムスボートン火山は、最近では、1983年と1998年に噴火を起こしていますが、切手の写真では、普段は凍結しているカルデラの南側の部分から噴煙が上がっています。

 アイスランド島は巨大な火山島で、ヘクラ山を含む多くの火山が活動し、多くの間欠泉が見られます。平時には、これが観光資源となっているわけですが、その一方で、火山噴火による深刻な被害が生じることもしばしばあります。その最悪のケースとしては、1783年のラキ火山の噴火が有名で、このときは噴火が原因で農作物の生産が大打撃を受け、人口の4分の1が餓死するほどの飢饉が発生。欧州、アジア、アフリカの上空を数ヶ月間にわたって火山灰が覆っっていました。

 今回は、噴火そのものによる犠牲者は出ていないようですが、今後、氷河が解け洪水が発生する恐れがあるとして周辺約700-800人には避難勧告を出ているそうで、欧州の航空網をマヒさせた火山灰のこととあわせて、あらためて、自然の猛威の前には人間がいかに無力であるか、思い知らされます。

 
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 2001年のシリーズ第1巻『濫造濫発の時代』から9年。<解説・戦後記念切手>の最終巻となる第7巻は、1985年の「放送大学開学」から1988年の「世界人権宣言40周年」まで、NTT発足や国鉄の分割民営化、青函トンネルならびに瀬戸大橋の開通など、昭和末期の重大な出来事にまつわる記念切手を含め、昭和最後の4年間の全記念・特殊切手を詳細に解説。さらに、巻末には、シリーズ全7巻で掲載の全記念特殊切手の発行データも採録。

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 アイスランドは狙い目?
2008-10-25 Sat 11:17
 世界的な金融危機で国家破綻寸前に追い込まれていたアイスランド政府が、国際通貨基金(IMF)から21億ドル(1980億円)の緊急融資を受けることで暫定合意しました。今回の危機でIMFが介入するのは初めてで、IMFが西欧向けに融資を行うのは1976年のイギリス以来だとか。というわけで、今日はアイスランド切手のネタです。(画像はクリックで拡大されます)

      アイスランド1番切手

 これは、1873年1月1日に発行されたアイスランド最初の切手のうち、2スキリング切手です。

 アイスランドが現在の共和国として完全独立を達成したのは、1944年6月のことで、それ以前はデンマーク国王を国家元首とする“アイスランド王国”の支配下にありました。第2次大戦中の独立は、宗主国デンマークがナチス・ドイツに占領されたことを受けて、戦略上の必要からイギリスがアイスランド島に侵攻し、その後、アメリカが同島を統治下においていたという事情のためです。

 アイスランド王国が1918年に発足する以前のアイスランドは、ながらくデンマークの支配下にあり、自治法が制定されたのは、今回ご紹介の切手が発行された翌年の1874年のことでした。
 
 こうした事情もあって、アイスランド最初の切手のデザインは、デンマーク切手とよく似たスタイルとなっており、印刷もコペンハーゲンで行われています。デザイナーはフィル・バッツでした。

 アイスランド切手には、いかにも北欧といった風情の良い感じのデザインのものが多いので、単純素朴に集めてみても楽しめるのではないかと思います。他人の足元を見るようで怒られるかもしれませんが、今回の金融危機でアイスランド通貨は7割も暴落していますから、単純計算すると、いままでレイキャビクあたりの切手商で1枚100円(日本円換算)していた切手が30円、1万円の切手なら3000円という計算になります。10万円くらいのちょっとしたコレクションが3万円というのは、なかなか魅力的で、アイスランド切手集めるなら今がチャンス、ということなのかもしれませんな。

 イベントのご案内

 11月1日(土)-3日(月・祝) 全国切手展<JAPEX>

 ことしも、東京・池袋のサンシャインシティ文化会館と目白の切手の博物館の2ヶ所で開催します。今年の目玉は、何といっても“満洲・東北切手展”ですが、トーク関係での僕の出番は、以下のとおりです。

 11月1日(土)
  13:00 “満洲・東北切手展”特別シンポジウム(池袋会場)
  16:00 特別対談「満洲における写真、絵葉書、郵趣」(池袋会場)
 11月2日(日)
  13:00 “戦後日本切手展”ギャラリー・トーク(目白会場)
  15:00 中公新書ラクレ presents 『大統領になりそこなった男たち』刊行記念トーク(池袋会場)
 11月3日(月・祝)
  11:00 “戦後日本切手展”ギャラリー・トーク(目白会場)

 トークそのものの参加費は無料ですが、<JAPEX>への入場料として、両会場共通・3日間有効のチケット(500円)が必要となります。あしからずご了承ください。皆様のお越しを心よりお待ち申しております。


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 アメリカ史に燦然と輝く偉大な「敗者たち」の物語    
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 出馬しなかった「合衆国生みの親」、リンカーンに敗れた男、第二次世界大戦の英雄、兄と同じく銃弾に倒れた男……。ひとりのアメリカ大統領が誕生するまでには、落選者の累々たる屍が築かれる。そのなかから、切手に描かれて、アメリカ史の教科書に載るほどの功績をあげた8人を選び、彼らの生涯を追った「偉大な敗者たち」の物語。本書は、敗者の側からみることで、もう一つのアメリカの姿を明らかにした、異色の歴史ノンフィクション。好評発売中!

 もう一度切手を集めてみたくなったら 
 雑誌『郵趣』の2008年4月号は、大人になった元切手少年たちのための切手収集再入門の特集号です。発行元の日本郵趣協会にご請求いただければ、在庫がある限り、無料でサンプルをお送りしております。くわしくはこちらをクリックしてください。
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