2022-07-20 Wed 02:11
メンデルの法則で知られる遺伝学の租、グレゴール・ヨハン・メンデルが1822年7月20日に生まれて、ちょうど200年になりました。というわけで、今日はこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)
これは、1939年4月29日、自由都市ダンツィヒ(現ポーランド領グダニスク)で発行されたメンデルの肖像切手です。 詳細につきましては、こちらをクリックして、内藤総研サイト内の当該投稿をご覧ください。なお、内藤総研の有料会員の方には、本日夕方以降、記事の全文(一部文面の調整あり)をメルマガとしてお届けする予定です。 ★ 放送出演・講演・講座などのご案内 ★ 7月22日(金) 05:00~ おはよう寺ちゃん 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から8時までの長時間放送ですが、僕の出番は6時からになります。皆様、よろしくお願いします。 読書人Web 「切手がつなげた人と時代」 6月24日に『切手でたどる 郵便創業150年の歴史』シリーズ完結を記念して、田中秀臣先生と行ったトークイベントのアーカイブ配信のご案内です。7月24日まで、こちらでチケット(1500円)を販売しておりますので、よろしくお願いします。 武蔵野大学のWeb講座 5月18日-8月23日 日本の歴史を学びなおす― 近現代編その2― 幕末 詳細はこちらをご覧ください。 ★ 『本当は恐ろしい! こわい切手』 好評発売中!★ 怨霊、ゾンビ、鬼、そして人間の闇 …… 古今東西の奇妙な切手を集めた一冊。 それぞれの切手には、いずれも世に出るだけの理由が必ずある。 その理由を求めて、描かれた題材の歴史的・文化的・社会的背景を探っていくと、 そこからさまざまなドラマが浮かび上がってくる。 * ご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 |
2015-04-14 Tue 12:24
ノーベル賞を受賞したドイツの作家で『ブリキの太鼓』などで知られるギュンター・グラスが、きのう(13日)、ドイツ北部のリューベックの病院で亡くなりました。享年87歳。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)
これは、自由都市ダンツィヒ(現ポーランド領グダニスク)のポーランド局で使用するため、1925年、ポーランド本国切手に加刷して発行された切手です。 ダンチヒグダニスク湾に臨む港湾都市で、第一次大戦以前はドイツ帝国の支配下に置かれていました。大戦後のヴェルサイユ条約により、ダンツィヒは国際連盟の保護下で独自憲法を制定すること、ポーランド関税領域に組み込むことなどが定められ、1920年11月15日、“自由都市ダンツィヒ”の成立が宣言されました。 この時、自由都市の範囲とされたのは、ポーランド回廊と東プロイセンに挟まれた地域で、ダンツィヒ(グダニスク)の都市部分とツォポット、ティーゲンホーフ、ノイタイヒ等の252の村と63の村落が含まれています。人口の90%はドイツ系で、残りはカシューブ系(ポーランドの西スラブ系少数民族)、ポーランド系でした。 その後、1939年9月1日、ドイツのポーランド侵攻によりダンツィヒはドイツに編入されますが、第二次大戦後はポーランド領グダニスクとなり、現在に至っています。ちなみに、グラスは1927年、自由都市時代のダンツィヒでドイツ人の父とカシューブ人の母の間に生まれ、代表作の『ブリキの太鼓』を含め、その作品の舞台にはしばしばダンツィヒが用いられています。 自由都市としてのダンツィヒは、1921年からドイツに占領される1939年まで、独自の切手を発行していましたが、その自由都市の郵政とは別に、上記のような事情から、ダンツィヒ港(グダニスク港)にはポーランドの郵便局が設けられており、独自の切手が発行されていました。ポーランド局の切手は、1925年1月5日、本国切手に“PORT GDANSK(グダニスク港)”の加刷を施して発行されたモノ(今回ご紹介の切手はその1枚です)が最初で、以後、同様の加刷切手が中心でした。 なお、ダンツィヒにおけるポーランド郵便局の局舎は、各地を転々とした後、1930年、旧市街のヘフェリウス通りに局舎が完成。郵便業務だけではなく、この地におけるポーランドの情報活動の拠点としても用いられていました。こうしたこともあって、1939年9月1日のドイツ軍侵攻時には激戦の舞台となり、現在は史跡として保存されています。 ちなみに、『ブリキの太鼓』には、主人公オスカル・マツェラーとの母、アグネスの従兄でオスカルの実父ではないかとされるヤン・ブロンスキーは、ダンツィヒのポーランド局に勤めていたという設定になっています。この点について、日本語の文献では、“ポーランド人専用郵便局に勤める”と説明されていることがしばしばありますが、他の地域の外国局が国籍のいかんにかかわらず、誰でも自由に利用できたのと同様、ダンツィヒのポーランド局も“ポーランド人専用”ではありませんでした。 ★★★ イベントのご案内 ★★★ ・4月25日(土) 11:00-12:00 スタンプショウ 於 東京都立産業貿易センター台東館(浅草) 特設会場 出版記念のトークを行います。入場は完全に無料ですので、ぜひ、遊びに来てください。スタンプショウについての詳細はこちらをご覧ください。 ★★★ 内藤陽介の最新刊 『日の本切手 美女かるた』 発売! ★★★ 税込2160円 4月8日付の『夕刊フジ』書評が掲載されました! 【出版元より】 “日の本”の切手は美女揃い! ページをめくれば日本切手48人の美女たちがお目見え! <解説・戦後記念切手>全8巻の完成から5年。その著者・内藤陽介が、こんどは記念切手の枠にとらわれず、日本切手と“美女”の関係を縦横無尽に読み解くコラム集です。切手を“かるた”になぞらえ、いろは48文字のそれぞれで始まる48本を収録。様々なジャンルの美女切手を取り上げています。 出版元のサイトはこちら、内容のサンプルはこちらでご覧になれます。ネット書店でのご購入は、アマゾン、boox store、e-hon、honto、YASASIA、紀伊國屋書店、セブンネット、ブックサービス、丸善&ジュンク堂、ヨドバシcom.、楽天ブックスをご利用ください。 ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★ 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。 |
| 郵便学者・内藤陽介のブログ |
|