今日は体育の日です。というわけで、スポーツ切手の定番ネタということで、こんな1枚を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)
これは、1896年にアテネで開催された第1回近代オリンピックに際してギリシャ郵政が発行した12種類の記念切手のうちの1枚で、アクロポリスとパルテノン神殿が描かれています。切手は大会の開催資金を捻出するために発行されたもので、その収益は会場建設費の一部に充てられました。
12種類の切手の中で、一番オリンピックらしいものといえば、低額の5レプタと10レプタ(100レプタ=1ドラクマ)に取り上げられたミュロンの彫刻“円盤投げ”でしょうが、コレクター的には、やっぱり最高額面の10ドラクマを取り上げたいという気分で、この1枚を選んでみたというわけです。
もっとも、この切手の場合はデザイン的に“スポーツ”を感じさせる要素は何もないので、ギリシャ語のΟΛΥΜΠΙΑΚΟΙ(オリンピアコイ)の文字や1896年という年号がないと、オリンピックの切手とはわかりづらいかもしれません。
1896年のアテネ・オリンピックの切手は、目打が印面に食い込んだものなどセンターの良くないものが多いので、オリンピック切手に関しては素人の僕が1枚持っている分には、まぁこの程度でも仕方ないかな、といったところでしょうか。