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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 東京等に今年初の熱中症警戒アラート
2021-07-19 Mon 04:59
 環境省と気象庁は、きょう(19日)を対象に、熱中症警戒アラートを、東京都・青森県・福島県・栃木県・群馬県・新潟県・石川県・愛知県・京都府・鳥取県・八重山地方に発表しました。今年に入って全国での本運用が始まって以降、東京都・栃木県・福島県・青森県で発表されたのは初めてです。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      セントヴィンセント・ROT

 これは、1987年にカリブ海のセント・ヴィンセントが発行した”子供の健康”の切手のうち、母親が子供に経口補水療法(ORT=Oral Rehydration Therapy)を行っている場面を描いた50セント切手の無目打ペアです。

 ORTは脱水症の治療法のひとつで、経口補水液を飲むことによって、点滴をするのと同じような水・電解質補給効果があります。 もともとは、“コレラによる脱水症”に対して、点滴を行うことが困難な途上国での治療法として注目されていましたが、近年の気候や環境の変化からくる熱中症の増加、災害時のさまざまな水問題、インフルエンザや急性胃腸炎など、先進諸国でも脱水リスクが高まったことから、全世界的に普及。わが国でも、2000年代以降、小児や高齢者を中心に行われるようになり、2015年に日本救急医学会が公表した『熱中症ガイドライン2015』では、熱中症患者に起こる脱水改善のために経口補水療法の活用が推奨されています。

 経口補水液は薬局・薬店などでも購入できますが、水1リットルに対して砂糖40グラムと塩3グラムを溶かせば簡単に作れます。今回ご紹介の切手でも、子供を抱いた母親の前に水と砂糖と塩が並べられているのもこのためです。

 さて、気温、湿度、輻射熱の3要素から計算される暑さ指数(WBGT)は国際的に用いられる指標で、その数値が25を超えると“警戒”レベルとなり、熱中症の危険が増すとされています。さらに、28を超えると“厳重警戒”レベルとなり、熱中症の危険性が高いので激しい運動は避け、運動をする場合には小まめに休息と水分・塩分の補給を行うべきで、体力の低い人や暑さに慣れていない人は運動を中止すべきとされています。そして、31を超えると“危険”レベルになり、高齢者は安静状態でも熱中症になる危険性が高く、特別の場合を除いて運動は中止すべきとされています。

熱中症患者発生率との相関が気温よりも良好で、暑さ指数が「厳重警戒」ランク以上だと熱中症患者が著しく増加することがわかっています。また、暑さ指数が「危険」ランクの場合は運動は原則中止すべきとされています。

 熱中症警戒アラートは、“危険”ランクの中でもさらに重要度の高い暑さ(WBGTが33以上)が予想される場合に発表されるもので、昨年(2019年)は関東甲信の1都8県を対象に“熱中症警戒アラート(試行)”として運用されていましたが、今年から全国で本運用が始まりました。

 きょう(19日)は、太平洋高気圧が勢力を広げて北日本から東日本を覆い、東京で34℃、福島で36℃、内陸部では35℃以上の猛暑日が予想されています。アラートの発表があった地域では、湿度も高く熱中症の危険性も高まりますので、こまめな水分補給・塩分補給を行うなどの対策を心がけましょう。


★ 放送出演・講演・講座などのご案内★

 7月19日(月) 05:00~  おはよう寺ちゃん
 文化放送の「おはよう寺ちゃん」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時から9時までの長時間放送ですが、僕の出番は07:48からになります。皆様、よろしくお願いします。

★ 『世界はいつでも不安定』 オーディオブックに! ★

      世界はいつでも不安定Audible

 拙著『世界はいつでも不安定』がAmazonのオーディオブック“Audible”として配信されました。会員登録すると、最初の1冊は無料で聴くことができます。お申し込みはこちらで可能です。

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 * 編集スタッフの方が個人ブログで紹介してくれました。こちらをご覧ください。

 ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 

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 サンゴの日
2020-03-05 Thu 10:51
 きょう(5日)は3と5の語呂合わせで“サンゴの日”です。というわけで、こんな切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      セントヴィンセント・サンゴ礁

 これは、1977年、カリブ海の島国セントヴィンセント・グレナディーンズ(以下、SVG)のグレナディーン諸島が発行した観光宣伝の切手で、グレナディーン諸島のプルーン島周辺海中のサンゴ礁でシュノーケリングを楽しむ女性が描かれています。

 SVG は、その名のとおり、火山島のセントヴィンセント島と珊瑚礁のグレナディーン諸島(の北側)からなる国で、その主島であるセントヴィンセント島に西洋人として初めてコロンブスが来航したのは1498年のことでした。

 グレナディーン諸島最大の島であるグレナダ本島は、1649年、フランス・アメリカ島嶼会社が獲得し、翌1650年、同島をジャク・ドゥ・パルケに売却。1664年には、ルイ14世が同島を購入し、フランス西インド会社の管理下に置いています。さらに、1674年にフランス西インド会社が解散すると、グレナダはフランス王室の直轄領となりました。

 ところで、セント・ヴィンセント島では、1719年以降、フランス人入植者がコーヒー、砂糖などのプランテーション栽培を行っていましたが、英仏七年戦争の講和条約として1763年に調印されたパリ条約では、セント・ヴィンセント、グレナダの両島とその間のグレナディーン諸島は、一括して、英国の支配下に置かれることになります。

 ところが、1770年前後から、フランスが先住民族のカリブ人に武器を供与して英国に対する抵抗運動を煽動し、アメリカ大陸からの私掠船がセント・ヴィンセント島周辺で英国船を襲撃するようになります。このため、英国の南カリブ諸島総督、ウィリアム・レイボーンは、カリブ人が多く反英感情の強いセント・ヴィンセント島を自らの管轄から外すよう、ロンドンの本国政府に具申。また、米国独立戦争前夜の1774年、北米情勢が緊迫する中で南カリブ諸島総督として着任したヴァレンタイン・モリスは、グレナディーン諸島北部のベキア、バリソー、マスティク、カヌアンの各島を、行政上、グレナダから分離してセント・ヴィンセントの管轄とするよう提案し、承認を受けています。

 1779-1783年、米国独立戦争の余波でセント・ヴィンセントとグレナダ両島および中間に位置するグレナディーン諸島全域はフランスの占領下に置かれましたが、1783年、米国独立戦争の講和条約としてパリ条約が締結され、これらの地域は一括して英領となりました。

 ふたたびグレナディーン諸島全域を領有した英国は、1791年、モリスの提案を引き継ぐかたちで、グレナディーン諸島のプティ・セント・ヴィンセント島とプティ・マルティニーク島の間に境界を設け、北側をセント・ヴィンセントの、南側をグレナダの管轄とします。かくして、現在のSVGの前身となる英領セントヴィンセントが誕生しました。

 今回ご紹介の切手に取り上げられているプルーン島はSVGの南端に近い位置にあり、近隣にはグレナダ領グレナディーン諸島のカリアク島があります。同島は面積0.55平方キロほどの小島で、5ヵ所の白い浜辺に囲まれており、元所有者のコードウェル夫妻が島に大量のココヤシを植えたことから、現在では“パーム・アイランド”の通称で知られ、リゾート地として人気があります。


★★ イベント・講座等のご案内 ★★

 今後の各種イベント・講座等のご案内です。詳細については、イベント名・講座名をクリックしてご覧ください。

・よみうりカルチャー 荻窪
 宗教と国際政治
 毎月第1火曜日 15:30~17:00
 3/31、4/7、5/5、6/2、7/7、8/4、9/1(1回のみのお試し受講も可)

★★  内藤陽介の最新刊 『日韓基本条約』 ★★

      日韓基本条約・表紙 本体2000円+税

 出版社からのコメント
 混迷する日韓関係、その原点をあらためて読み直す!
 丁寧に読むといろいろ々発見があります。

 本書のご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

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 世界の国々:セントヴィンセント
2016-01-30 Sat 10:49
 アシェット・コレクションズ・ジャパンの週刊『世界の切手コレクション』2016年1月27日号が先週発行されました。僕が担当したメイン特集「世界の国々」のコーナーは、今回はセントヴィンセント・グレナディーンズの特集です。その記事の中から、この1点をご紹介します。(画像はクリックで拡大されます)

      セントヴィンセント・海島綿

 これは、1937年3月、英領時代のセントヴィンセントから米国ニュージャージー宛に差し出された、英軽巡洋艦ドラゴンの英領セントヴィンセント寄港記念カバーで、英領セントヴィンセントの海島綿(シー・アイランド・コットン)を宣伝する標語印が押されています。

 寄港記念のカバーが作られた軽巡洋艦ドラゴンは、1917年1月、グリーンノック造船所で起工し、同年12月29日進水。1918年8月に竣工しました。第二次大戦中の1943年には自由ポーランド海軍に貸与され、1944年6月7日、ノルマンディー上陸作戦において防波堤替わりに自沈処分となりました。

 さて、セントヴィンセントを含む西インド諸島での綿花栽培は16世紀末頃から始まり、1620年頃から定着しました。特に、この地域で生産される海島綿は高品質で知られ、1792年にトバゴ島からロンドンに持ち込まれた綿花は278番手の綿糸に紡出されて、通常の綿花の400倍もの高値がつきました。1903年、イギリス農務省は英領西インド諸島に最良品種のリバータイプの種子を導入。現在のセントヴィンセント・グレナディーンズの地域でも海島綿は重要な輸出産業として育成されました。今回ご紹介のカバーの標語印も、そうした事情から使用されたものです。

 さて、『世界の切手コレクション』1月27日号の「世界の国々」では、今回ご紹介したカバーのほか、この地域に残るフランスの支配時代の痕跡と、世界的なリゾート地として知られるマスティク島についての長文コラムのほか、現地の発電事情やハリケーンでの被災者救援の切手などもご紹介しています。機会がありましたら、ぜひ、書店などで実物を手に取ってご覧ください。

 なお、僕が担当する「世界の国々」は、次回は1月27日発売の2月3日号でのアンティグア・バーブーダ(2回目)の特集になります。こちらについては、2月3日以降、このブログでもご紹介する予定です。


 ★★★ 講座のご案内 ★★★

 2月9日(火)から、毎月第2火曜の19時より、東京・竹橋の毎日文化センターで新講座「宗教で読む国際ニュース」がスタートします。都心で平日夜のコースですので、ぜひ、お勤め帰りに遊びに来てください。詳細は、こちらをご覧いただけると幸いです。


 ★★★ 内藤陽介の新刊  『ペニー・ブラック物語』 のご案内 ★★★ 

       ペニーブラック表紙 2350円+税

 【出版元より】
 若く美しい女王の横顔に恋しよう!
 世界最初の切手
 欲しくないですか/知りたくないですか

 世界最初の切手“ペニー・ブラック”…名前は聞いたことがあっても、詳しくは知らないという収集家も多いはず。本書はペニー・ブラックとその背景にある歴史物語を豊富なビジュアル図版でわかりやすく解説。これからペニー・ブラックを手に入れたい人向けに、入手のポイントなどを説明した収集ガイドもついた充実の内容です。

 発売元の特設サイトはこちら。ページのサンプルもご覧いただけます。


 ★★★ 内藤陽介の新刊  『アウシュヴィッツの手紙』 のご案内 ★★★ 

       アウシュヴィッツの手紙・表紙 2000円+税

 【出版元より】
 アウシュヴィッツ強制収容所の実態を、主に収容者の手紙の解析を通して明らかにする郵便学の成果! 手紙以外にも様々なポスタルメディア(郵便資料)から、意外に知られていない収容所の歴史をわかりやすく解説。

 出版元のサイトはこちら。各書店へのリンクもあります。

 インターネット放送「チャンネルくらら」にて、本書の内容をご紹介しております。よろしかったら、こちらをクリックしたご覧ください。


 ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★

 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインよろしくポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。

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 世界の国々:セントヴィンセント
2015-06-17 Wed 19:01
 アシェット・コレクションズ・ジャパンの週刊『世界の切手コレクション』2015年6月17日号が、先週刊行されました。僕が担当しているメイン特集「世界の国々」のコーナーは、今回はセントヴィンセントの特集です。その記事の中から、この1点をご紹介します。(画像はクリックで拡大されます)

      セント・ヴィンセント・カーニヴァル宣伝カシェ

 これは、セント・ヴィンセントでのカーニヴァルに外国人観光客を誘致するための宣伝のカシェが押されたフィンランド宛のカバーです。

 西方キリスト教会では、四旬節(復活祭の46日=日曜日を除く40日前)から復活祭前日までの期間は、イエス・キリストの受難を思って肉や卵などの食事制限を行うことから、その直前に肉に別れを告げる祭りが行われます。これが謝肉祭で、いわゆるカーニヴァルは“carne vale(肉よさらば)”という表現に由来するものです。

 1783年に英国の領有権が確定する以前のセント・ヴィンセント島は、1719-63年および1779-1783年にフランス人の支配下に置かれ、カーニヴァルの習慣がもたらされました。当初、フランス人が行っていたカーニヴァルの期間は4日間で、先住民や奴隷として連れて来られたアフリカ系の住民は参加を許されませんでした。

 英国による領有後の1795-96年、先住民のブラック・カリブが英国人に対して叛乱を起こしたが、鎮圧され、彼らの多くは英領ホンジュラス(現ベリーズ)に強制移住となります。この結果、セント・ヴィンセント島の人口構成はアフリカ系が多数派を占めることになりました。

 その後、1834年、英国・英領全域での奴隷解放が行われると、解放奴隷とその子孫たちもカーニヴァルに参加するようになり、それに伴い、アフリカ各地のさまざまな民族的な要素が加わって、ヨーロッパの祝祭とは大いに趣の異なる行事へと変質していきました。これに対して、カーニヴァルに熱狂する現地住民のエネルギーが独立運動を刺激することを恐れた植民地当局は、1879年、セント・ヴィンセント島でのカーニヴァル禁止令を出しますが、かえって、これに反発する暴動が発生したため、当局は禁止令の撤回を余儀なくされています。

 1969年、セント・ヴィンセントが英領植民地から自治領となりました。これを受けて、新たな財源を確保する必要に迫られた自治政府は、観光資源としてカーニヴァルの活用を考えます。この結果、1977年以降、他の地域との競合を避けるとの名目で、カーニヴァルの日程を本来の2-3月から6-7月に移動し、会期も4日から12日に拡大したほか、美人コンテストなども行われるようになりました。今回ご紹介のカバーに押されているカシェも、セント・ヴィンセントのカーニヴァルが(1978年)6月25日から7月4日までの日程で行われることを周知宣伝するため、外国郵便に押されたものです。

 こうして、セント・ヴィンセントの“カーニヴァル”は本来の謝肉祭とは無関係となりましたが、現在では、“ヴィンシィ・マス”との名で外国人観光客の注目を集めるようになっています。

 さて、『世界の切手コレクション』6月17日号の「世界の国々」では、セント・ヴィンセントのカーニヴァルの歴史と、この地域の共通通貨である東カリブドルについて概説した長文コラムのほか、ミス・セントヴィンセントに選ばれた女性や主要産品の一つであるバナナ、先住民の遺跡の切手などもご紹介しております。機会がありましたら、ぜひ、書店などで実物を手に取ってご覧いただけると幸いです。

 なお、本日発売の6月24日号では、「世界の国々」はガイアナを特集していますが、こちらについては、来週、このブログでもご紹介する予定です。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『日の本切手 美女かるた』  好評発売中! ★★★ 

        税込2160円

 4月8日付の『夕刊フジ』に書評が掲載されました!

 【出版元より】
 “日の本”の切手は美女揃い!
  ページをめくれば日本切手48人の美女たちがお目見え!
 <解説・戦後記念切手>全8巻の完成から5年。その著者・内藤陽介が、こんどは記念切手の枠にとらわれず、日本切手と“美女”の関係を縦横無尽に読み解くコラム集です。切手を“かるた”になぞらえ、いろは48文字のそれぞれで始まる48本を収録。様々なジャンルの美女切手を取り上げています。

 出版元のサイトはこちら、内容のサンプルはこちらでご覧になれます。ネット書店でのご購入は、アマゾンboox storee-honhontoYASASIA紀伊國屋書店セブンネットブックサービス丸善&ジュンク堂ヨドバシcom.楽天ブックスをご利用ください。


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 世界の国々:セントヴィンセント・グレナディーン
2014-12-24 Wed 11:46
 アシェット・コレクションズ・ジャパンの週刊『世界の切手コレクション』2014年12月24日号が、先週、刊行されました。僕が担当しているメイン特集「世界の国々」のコーナーは、今回はカリブ海の島国セントヴィンセント・グレナディーンズ(以下、SVG)を取り上げました。その記事の中から、こんな切手をご紹介します。(画像はクリックで拡大されます)

      セントヴィンセント・捕鯨

 これは、1971年に英領セントヴィンセントのグレナディーン諸島で発行された地図の切手で、北西部分にはグレナディーン諸島で捕鯨の行われている海域が示されています。

 SVG は、その名のとおり、火山島のセントヴィンセント島と珊瑚礁のグレナディーン諸島からなる国で、その主島であるセントヴィンセント島に西洋人として初めてコロンブスが来航したのは1498年のことでした。一方、セントヴィンセント島の南に連なるグレナディーン諸島には、プティ・セントヴィンセント島とプティ・マルティニーク島の間に国境があり、北側はSVG 領、南側はグレナダ領となっています。

 このうち、グレナディーン諸島北部のベクウェイ(ベキア、ベクアとも)島周辺は、古くから捕鯨の地として知られていました。

 すなわち、18世紀初頭、大西洋に面した北米大陸の沿岸部で捕鯨を始めたニューイングランド地方の捕鯨家たちは、近隣海域での鯨類資源が枯渇すると、操業区域を拡大。19世紀以降、 マッコウクジラとザトウクジラを求めてカリブ海地域に進出しました。

 グレナディーン諸島では、1860-70年代に米穀捕鯨団の活動が最盛期を迎えたが、これに伴い、多くのベクウェイ島民が捕鯨船に雇用され,て捕鯨技術を習得。1875-76年頃からは、島民自身による捕鯨が行われるようになり、海岸から漕ぎ出す捕鯨ボートによってザトウクジラの漁が行われました。

 ベクウェイ島では、捕鯨船員は強く信頼に値する男性として社会的に尊敬を集めており、ザトウクジラが南下してくる毎年2月上旬の日曜日、捕鯨シーズンの開幕を祝して、英国国教会の司祭によって捕鯨船を祝福し、乗組員の安全と捕鯨の成功が祈願する儀式が行われてきました。しかし、グリーン・ピースをはじめとする環境テロリスト集団の悪質なプロパガンダに影響された国際的圧力や、過酷な労働ゆえの後継者難などにより、彼らの伝統文化の維持・継承は容易ではなくなっています。

 さて、『世界の切手コレクション』12月24日号の「世界の国々」では、英領セントヴィンセントが現在のSVG として独立するまでの歴史のほか、グレナディーン諸島のうちのユニオン島の概論、初代首相のミルトン・カトや真夏のカーニヴァル、スフリエール山の噴火後の寄附つき切手などもご紹介しております。機会がありましたら、ぜひ、書店などで実物を手に取ってご覧いただけると幸いです。

 なお、本日発売の12月31日号では、「世界の国々」はアフリカのギニアを特集していますが、こちらについては、来週、このブログでもご紹介する予定です。


 ★★★ インターネット放送出演のご案内 ★★★

      チャンネルくらら写真

 毎週水曜日、インターネット放送・チャンネルくららにて、内藤がレギュラー出演する番組「切手で辿る韓国現代史」が配信されています。青字をクリックし、番組を選択していただくとYoutube にて無料でご覧になれますので、よろしかったら、ぜひ、ご覧ください。(画像は収録風景で、右側に座っているのが主宰者の倉山満さんです)

 
 ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★

 毎月1回(原則第1火曜日:1月6日、2月3日、3月3日、3月31日)、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で下記の一般向けの教養講座を担当します。

 ・イスラム世界を知る 時間は15:30-17:00です。

 次回開催は1月6日で、途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『朝鮮戦争』好評発売中! ★★★ 

        朝鮮戦争表紙(実物からスキャン) 本体2000円+税

 【出版元より】
 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る!
 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

 *8月24日付『讀賣新聞』、韓国メディア『週刊京郷』8月26日号、8月31日付『夕刊フジ』、『郵趣』10月号、『サンデー毎日』10月5日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました!


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 SVG独立35周年
2014-10-27 Mon 23:38
 カリブ海の島国、セントヴィンセント・グレナディーンズ(以下、SVG)が1979年10月27日に独立してから、今日でちょうど35周年です。というわけで、今日はこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      セントヴィンセント・独立加刷航空切手

 これは、SVG独立後まもない時期に、英領セントヴィンセント時代の切手に独立後の正式国名“セントヴィンセント・グレナディーン”を加刷した航空切手です。

 SVGは、その名のとおり、火山島のセントヴィンセント島と珊瑚礁のグレナディーン諸島からなる国で、その主島であるセントヴィンセント島に西洋人として初めてコロンブスが来航したのは1498年のことでした。

 その後、セントヴィンセント島では1719年にフランス人入植者によるプランテーション経営(栽培品目はコーヒー、タバコ、藍、綿、砂糖など)が始まりましたが、1763年、英国が同島からフランスを追い出して植民地化。1779年にはフランスが英国から同島を奪還するも、1783年のヴェルサイユ条約(米独立戦争で米国を支援したフランスと英国との講和条約)の結果、英国による領有が確定しました。

 なお、1834年、英国はセントヴィンセント島を含む植民地での奴隷制度を廃止。このため、セントヴィンセント島では、プランテーション経営の労働力不足を補うべく、ポルトガルやインドからの移民が奨励されました。現在、SVG国民の5%強を占めるインド系住民のルーツはここにあります。

 セントヴィンセントとして最初の切手が発行されたのは1861年のことで、最初の切手は宗主国の君主であるヴィクトリア女王の肖像をがとりあげられていました。なお、英国による直轄植民地政府が設置され、グレナディーン諸島(の一部)を含む英領セントヴィンセントが制度的に完成したのは、1877年のことです。

 第二次大戦後の1958年、英国は、将来的に独立させることを視野にカリブ海に点在する英領植民地を統合して西インド連邦を創設しましたが、同連邦は内部対立で1962年に崩壊。以後、英本国は英領に留まる植民地に対しては内政自治権を与えて自治領に転換させる方針を取り、1969年にはセントヴィンセントも自治領となりました。その後、1979年の国民投票により完全独立が決議され、現在のSVG国家が誕生し、現在に至るというわけです。


 ★★★ トークイベントのご案内 ★★★

 ・11月1日(土) 14:30- 全国切手展<JAPEX>
 東京・浜松町で開催される全国切手展<JAPEX>会場内で、拙著『朝鮮戦争』のトークイベントを予定しております。よろしかったら、ぜひ遊びに来てください。なお、詳細は主催者HPをご覧いただけると幸いです。


 ★★★ インターネット放送出演のご案内 ★★★

      チャンネルくらら写真

 インターネット放送・チャンネルくららにて、10月8日より、内藤がレギュラー出演する新番組「切手で辿る韓国現代史」が毎週水曜日に配信となります。青字をクリックし、番組を選択していただくとYoutube にて無料でご覧になれますので、よろしかったら、ぜひ、ご覧ください。(画像は収録風景で、右側に座っているのが主宰者の倉山満さんです)

 
 ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★

 10月から、毎月1回(原則第1火曜日:11月4日、1月6日、2月3日、3月3日、3月31日)、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で下記の一般向けの教養講座を担当します。

 ・イスラム世界を知る 時間は15:30-17:00です。

 次回開催は11月4日で、途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『朝鮮戦争』好評発売中! ★★★ 

 お待たせしました。約1年ぶりの新作です!

        朝鮮戦争表紙(実物からスキャン) 本体2000円+税

 【出版元より】
 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る!
 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

 *8月24日付『讀賣新聞』、韓国メディア『週刊京郷』8月26日号、8月31日付『夕刊フジ』、『郵趣』10月号、『サンデー毎日』10月5日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました!


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 “平和と正義”の独立記念日
2013-10-27 Sun 21:34
 きょう(27日)は、カリブ海のセントヴィンセントおよびグレナディーン諸島(以下、セントヴィンセント)の独立記念日です。という訳で、この切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

       セントヴィンセント国章

 これは、1881年に英領セントヴィンセントで発行された5シリング切手で、セントヴィンセント植民地の紋章が描かれています。英領セントヴィンセントの紋章は、王冠の下に“平和と正義”のスローガンを配し、平和の象徴としてオリーブの枝を持つ女性と、正義の象徴として金の祭壇に法の天秤を乗せている女性を描くもので、その基本的な構図は、独立後の現在の紋章にも受け継がれています。

 現在のセントヴィンセント国家は、その国名のとおり、火山島のセントビンセント島と珊瑚礁のグレナディーン諸島からなる英連邦の一国ですが、その主島であるセントヴィンセント島にクリストファー・コロンブスが来航したのは1498年のことでした。

 フランス人入植者によるプランテーション経営(コーヒー、タバコ、藍、綿、砂糖)が始まったのは1719年のことで、以後、英仏が交互にセントヴィンセント島を支配する時代が続きましたが、1783年のパリ条約で、最終的に英領となりました。

 1834年、英国はセントヴィンセント島の奴隷制度を廃止しましたが、そのために不足した労働力を補うべく、ポルトガルやインドからの移民が受け入れられています。なお、植民地議会の創設は1776年のことで、英国による直轄植民地政府が設置されたのは1877年のことです。この間、1861年には、英領セントヴィンセントとしての最初の切手が発行されています。

 その後、1世紀に及ぶ英領植民地時代の後、1969年に内政自治権を獲得して英自治領となり、1979年に行われた国民投票の結果、同年10月27日、“セントビンセントおよびグレナディーン諸島”として独立しました。

 セントヴィンセントというと、切手の世界では、収集家目当てに外貨稼ぎの“いかがわしい切手”を濫発する国というイメージが強いのですが、現実政治の世界においては、現在なお、台湾の中華民国政府を中国正統政府として、大陸の共産党政権とは国交を結んでいない気骨ある国として知られています。まさに、“平和と正義”の国家スローガンを忠実に守っているわけですが、そうした国でありながら、鄧小平の肖像切手を発行してチャイナマネーを吸い上げようというのが面白いところです。

 なお、セントヴィンセントをはじめとするカリブ海諸国の“いかがわしい切手”とその背景については、拙著『事情のある国の切手ほど面白い』でもご説明しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。
       
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 外国切手の中の中国:セントビンセント
2007-02-24 Sat 00:47
 NHKラジオ中国語講座のテキストの3月号が刊行になりました。僕が担当している連載「外国切手の中の中国」では、今回は、チャイナ・マネーをあてこんだカリブ海諸国の切手を取り上げて見ました。その中から、こんな1枚をご紹介しましょう。(画像はクリックで拡大されます)

セントビンセントの小平

 これは、カリブ海の小国、セントビンセントが1997年に発行した小平の追悼切手です。

 日本が経済大国になるに従って、日本の収集家めあての“いかがわしい切手”が次々と発行されるようになったのは良く知られていますが、同様の現象は、近年経済発展の著しい中国に関しても観察されます。

 このような、チャイナ・マネー目当てに“中国”を題材とした切手の発行は、いまからちょうど10年前の1997年、小平の逝去と香港返還という2つの事件をきっかけに最初のピークを迎えます。

 毛沢東の死後の1978年末、彼に対する異常な個人崇拝がもたらした文化大革命の反省を踏まえて、中国共産党第11期中央委員会第3次全体会議は「個人の宣伝は控える」ことを決定。個人の顕彰のための記念間や記念碑、伝記や文集などは可能な限り控えることとされました。

 こうしたこともあって、生前の毛沢東がさかんに切手に登場していたのに対して、最高権力者としての小平は、生前、切手に一度も姿を現しませんでした。

 中国が小平の肖像の入った切手を発行するのは、の没後1周年にあたる1998年2月のことでしたが、この間、本家の中国が小平の切手を発行しなかったことで、切手で外貨を稼ごうとする国がその隙をついて、さまざまな小平追悼の切手を発行しています。

 今回取り上げている切手もその一例で、セントビンセントおよびグレナディーン諸島(以下、セントビンセント)が発行したものです。

 セントビンセントは、その国名のとおり、カリブ海に浮かぶ火山島のセントビンセント島と珊瑚礁のグレナディーン諸島からなる英連邦の一国です。首都はキングスタウンで、人口は11万7000人(2004年)。観光とバナナの栽培、漁業が産業の中心で、GDPは3億3900万ドル(2002年)という小国です。

 毛沢東がモスクワ訪問以外ほとんど外国に出たことがなかったのに対して、小平は若い頃のフランス留学を含めて、日本や欧米諸国を歴訪しましたが、それでも、セントビンセントに立ち寄った記録はありません。また、この国の人口構成は、アフリカ系が66%、混血が19%、東インド人が6%、カリブ先住民2%、その他7%となっており、中国系の住民が全くいないわけではないにせよ、その社会的な影響力はきわめて限られています。

 こうしたことから考えても、この切手は、小平とは縁もゆかりもないカリブ海の小国が外貨目当てに発行したものといってよいでしょう。

 この手の切手は、いずれも、その切手が発行された国で郵便に使われることはほとんどありません。それゆえ、切手収集家の間では、郵便料金前納の証紙という切手本来の役割に照らして、限りなくラベルに近い“いかがわしい切手”として忌避されることもしばしばです。

 もっとも、切手という小窓を通して、世界が中国をどのように見ている/見てきたのか、という点に注目している僕にとっては、“いかがわしい切手”の題材は、彼らが中国のどこに商品価値を見出しているのかを教えてくれる資料ともいえるわけで、そういう視点から、一度じっくり眺めてみるのも悪くはないかな、と思っています。(お金を出して集める気には、あんまりなりませんけれど)

 中国関連の“いかがわしい切手”は現在までに膨大な種類が発行されており、その全体像を把握することはなかなか困難ですが、今回の記事では、その一端をご紹介してみました。ご興味をお持ちの方は、是非、ご一読いただけると幸いです。

 なお、2005年4月号から2年間にわたって続けていた「外国切手の中の中国」は、今月号をもって無事、ゴールとなりました。いままでご愛読いただきました皆様には、この場をお借りして、お礼申し上げます。

 ありがとうございました。
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