2020-03-15 Sun 00:27
今月19日から22日まで、ニュージーランド・オークランドのエラーズリー競馬場で開催が予定されていたFIAP(アジア郵趣連盟)認定のアジア国際切手展<NZ 2020>が、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、ニュージーランド政府が同国へ渡航制限を発動したことにより、中止となりました。というわけで、こんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)
これは、<NZ 2020>の宣伝用のCAL切手(日本のフレーム切手に相当)を同展の宣伝封筒に貼り、昨年6月、中国・武漢で開催された世界切手展<CHINA 2019>に際して会場に設けられたニュージーランド・ポストのブースで使用された記念印を押した記念品です。 <NZ 2020>のCAL切手は、2018年9月21日、マカオで開催されたアジア国際切手展<MACAO 2018>の会期初日に合わせて発行されました。切手とカバーに取り上げられている切手展のロゴは、オークランド市外のシルエットを背景にヨットを描いていますが、これは、オークランドが“シティ・オブ・セイルズ(帆の街)”と呼ばれていることにちなんでいます。 今回ご紹介の封筒には、「現地で会いましょう」との意味で“See you there”との文言も入っていますが、残念ながら、いまとなってはそれもかなわぬことになってしまいました。まぁ、このカバーが制作された時点では、まさか、およそ半年後にほかならぬ武漢で新型コロナウイルスが発生し、それが世界に拡大して切手展も中止に追い込まれるとは、誰も夢想だにしなかったわけですが…。 さて、14日の時点で、ニュージーランドでは新型コロナウイルスの感染者は6名で、死者は出ていませんでしたが、同日午後、アーダーン首相は、感染拡大を防ぐため、16日以降、自国民も含め海外から入国するすべての人(例外として、太平洋島嶼国からの入国は除外)に14日間の自主隔離を求めることを発表。これにより、作品を持ち込む各国コミッショナー、審査員、出品者、出展ブース関係者が<NZ 2020>に参加することが事実上不可能になったことから、<NZ 2020>組織委員会は展覧会の中止やむなしの決定に至りました。 なお、アジア国際切手展としての<NZ 2020>は中止となりましたが、すでに会場をはじめ開催に向けた準備が進められていることから、<NZ 2020>は、19日から同会場でニュージーランドの国内展に変更して開催される予定です。 ちなみに、僕自身は、今回の切手展に審査員として招聘されており、当初は、旅程に韓国取材も組み込んで大韓航空のチケットを予約したのですが、3月6日の時点で日本から韓国への渡航制限が発表されてフライトが欠航に。そこで、9日に大韓航空をキャンセルして、ニュージーランド航空の直行便を手配しましたが、結局、オークランドには行けずに終わってしまいました。 まぁ、こればかりは誰が悪いわけでもないので、東京で過ごす時間が増えたことを前向きに考え、自分が今できることに真摯に取り組んでいくことにしようと思います。 ★★ イベント・講座等のご案内 ★★ 今後の各種イベント・講座等のご案内です。詳細については、イベント名・講座名をクリックしてご覧ください。 ・よみうりカルチャー 荻窪 宗教と国際政治 毎月第1火曜日 15:30~17:00 3/31、4/7、5/5、6/2、7/7、8/4、9/1(1回のみのお試し受講も可) ★★ 内藤陽介の最新刊 『日韓基本条約』 ★★ 本体2000円+税 出版社からのコメント 混迷する日韓関係、その原点をあらためて読み直す! 丁寧に読むといろいろ々発見があります。 本書のご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 |
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