2011-02-06 Sun 22:59
大相撲の八百長問題を受けて、日本相撲協会は、きょう(6日)午前に行われた臨時理事会で、大阪で開催予定だった3月場所の中止を決めました。というわけで、きょうは、こんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)
これは、1979年1月16日、京都からイラン宛に差し出されたものの、イラン宛の郵便物取り扱いが停止されていたために事情説明の付箋を付けて差出人戻しとなったカバーです。貼られている切手が、1979年1月13日に発行の相撲絵シリーズ第4集の3種で、付箋に押されている消印が大阪の消印というのがミソです。 ちなみに、この付箋に書かれている「イランの国内事情」というのは、反国王の騒乱がイラン全土に広がっていた状況のことで、カバーが差し出されてから一月と経たない2月11日には、いわゆるイラン・イスラム革命によってパーレビ王制は崩壊しました。 さて、大相撲の八百長問題と本場所の中止は、たしかに重大事件には違いないのでしょうが、世界的に見れば、チュニジアの政変に端を発したエジプト情勢の混迷や中東諸国での民主化を求める動きは、まさに1989年の東欧革命に匹敵する世界史の転換点になりうる可能性も少なからずあるわけですし、タイとカンボジアの国境紛争も気になるところです。そうした中で、日本政府が機能不全に近い状態で迷走を続け、周辺諸国の情勢も先行き不透明ということであれば、大相撲ことなどはごくごく小さな報道しかされなくてもしかたがなかろうと思うのですが、どうも、大手のマスコミではそうなっていないのが不思議なところです。 まぁ、否が応でも、3月場所がなくなれば、メディアは相撲報道に割いていた時間やスペースが空くわけですから、その分を有効に活用していただきたいものですな。 ★★★ 内藤陽介の最新刊 ★★★ マカオ紀行:世界遺産と歴史を歩く 彩流社(本体2850円+税) マカオはこんなに面白い! 30の世界遺産がひしめき合う街マカオ。 カジノ抜きでも楽しめる、マカオ歴史散歩の決定版! 歴史歩きの達人“郵便学者”内藤陽介がご案内。 全国書店・インターネット書店(amazon、bk1、boox store、coneco.net、DMM.com、HMV、JBOOK、livedoor BOOKS、Yahoo!ブックス、カラメル、紀伊国屋書店BookWeb、ゲオEショップ、ジュンク堂、セブンネットショッピング、丸善、楽天ブックスなど)で好評発売中! |
#1943 八百長事件で民主党ホッと一息
何を言っても非難轟々の今の民主党にとって、今回の八百長事件は一時的にせよ民主党の失政から国民の目を逸らす効果があるでしょう。本来なら相撲の八百長事件など民主党の失政に比べれば瑣末な事ですが、バカマスコミにとっては暫く話題を引っ張れる格好のネタです。そう考えると、警視庁が野球賭博で押収した証拠物件に八百長を裏付けるメールがあったと発表したのはひょっとしたら民主党の意向があったのかと勘繰りたくなります。いずれにしても、八百長事件で民主党がホッと一息ついているのは事実です。民主党は相撲協会に足を向けて寝られないでしょう。
#1945 コメントありがとうございます
・アルファ様
相撲協会の事務局所在地は拙宅から徒歩圏内です。ということは、民主党が相撲協会に足を向けて寝られないのなら、拙宅の方向にも彼らの足が向いていないはずなのですが、どうも、連中には後ろ足で思いっきり砂をかけられているような気になってしかたありません。 |
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