2013-01-23 Wed 21:31
ノルウェー北部ナルヴィク近郊のトンネルで17日、トラックに積まれていた約27トンのチーズが炎上。火災そのものは21日に鎮火、死傷者はなかったものの、現在なおトンネルは閉鎖されているそうです。というわけで、ナルヴィクといえば、やはりこの切手でしょうか。(画像はクリックで拡大されます)
これは、1952年にフランスが発行したナルヴィクの戦いの記念切手で、フランス・ノルウェー両国旗に挟まれた戦闘のモニュメントが描かれています。 ナルヴィクはノルウェー北部の不凍港で、スウェーデンの鉄鉱石をドイツへ輸送するための積出港として重要な意味を持っていました。 このため、チャーチルは、ナルヴィク近郊のノルウェーの領海に機雷を設置するとともに、ナルヴィクを占領して、ドイツに対して打撃を与えるのみならず、当時、ソ連の侵攻を受けていたフィンランドを支援することを計画。1940年4月、ドイツの輸送船を攻撃するための機雷を設置するウィルフレッド作戦を開始しました。 これに対して、ナルヴィクを確保したいドイツは、4月9日、ノルウェー侵攻のヴェーゼル作戦を開始。こうして、ナルヴィクをめぐる戦闘が本格的に始まり、イギリス軍がドイツ軍の歩兵隊を乗せた駆逐艦や船隊を破壊し、海岸線を支配する一方で、ドイツの戦艦シャルンホルストとグナイゼナウは、ナルヴィク沖でイギリス軍の撤退時に空母グローリアスを撃沈しました。 その後、同年5月28日、ノルウェー・フランス・ポーランド・イギリスの連合軍はナルヴィクを奪還しましたが、フランス戦線での敗走が続きダンケルクからの大規模な撤退作戦を展開しなければならなくなり、6月8日、ナルヴィクからの撤退を余儀なくされました。 連合軍の撤退後、孤立無援となったノルウェー軍は6月10日にドイツに降伏。以後、ナルヴィクはドイツ海軍の重要拠点となりましたが、ノルウェー国内では内陸部を中心にレジスタンスの闘争が続けられることになります。 【世界切手展BRASILIANA 2013のご案内】 僕が日本コミッショナーを仰せつかっている世界切手展 <BRASILIANA 2013> の作品募集要項が発表になりました。国内での応募受付は2月1―14日(必着)です。詳細はこちらをご覧ください。 ★★★★ 内藤陽介の最新刊 ★★★★ 『喜望峰:ケープタウンから見る南アフリカ』 いままでなかった喜望峰とケープタウンの物語 美しい風景とウンチク満載の歴史紀行!! アマゾン、セブンネット、版元ドットコム、楽天ブックス、e-hon、hmv、honto、JBOOK、livedoor BOOKSなどで好評発売中! なお、本書をご自身の関係するメディアで取り上げたい、または、取り上げることを検討したい、という方は、是非、ご連絡ください。資料を急送いたします。 ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★ 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。 |
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