2016-11-06 Sun 14:45
ラグビーのテストマッチがきのう(5日)、米シカゴで行われ、2015年のW杯イングランド大会王者のニュージーランド代表(オールブラックス)が29-40でアイルランド代表に史上初の敗戦を喫し、先月達成した世界最長の連勝記録は18で途切れました。オールブラックスの敗戦は2015年8月のオーストラリア戦以来で、アイルランドは、1905年の初対戦から111年、通算29回目の対戦で初めてオールブラックスに勝利しました。といわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)
これは、1974年にアイルランドで発行されたアイルランドラグビー協会(IRFU)100年の記念切手です。 アイルランドラグビー協会は、アイルランド島(アイルランド共和国および北アイルランド)のラグビー(ラグビーユニオン)を統括する競技運営団体で、1874年に設立されました。アイルランド代表としての初のテストマッチは1875年2月15日のイングランド戦です。 ラグビーのアイルランド代表は、現在でも、アイルランド全島の代表となっているため、チーム内には英領北アイルランド(アルスター)の選手とアイルランド共和国(エール)の選手が混在しています。このため、かつては、試合前の“国歌斉唱”に際してアイルランド共和国の国歌「兵士の歌」が演奏されていましたが、1972年にアイルランド紛争が激化すると、無用の対立を避けるためとして国歌斉唱そのものが中止され、以後、試合前には対戦相手の国家のみが流れるという異常な事態が続いていました。ちなみに、1985年の日本遠征の際には、日本国内にも国歌斉唱に否定的な人たちがいたためか、「兵士の歌」だけでなく「君が代」の演奏も行われませんでした。 1995年、W杯南アフリカ大会を前に、試験的に試合前に「兵士の歌」の吹奏が行われましたが、このときも、代表選手たちはその出身地によってはっきりと動作が分かれてしまったため、ラグビーナショナルチーム用のチーム歌として「アイルランズ・コール」が作られ、以後、共和国内で開催するホームゲームでは国歌の「兵士の歌」と「アイルランズ・コール」の両方を、アウェイゲームでは「アイルランズ・コール」のみを使用するということで決着が図られています。 ★★★ 講座のご案内 ★★★ 11月17日(木) 10:30-12:00 毎日文化センターにて、1日講座、ユダヤとアメリカをやりますので、よろしくお願いします。(詳細は講座名をクリックしてご覧ください) ★★★ ブラジル大使館推薦! 内藤陽介の『リオデジャネイロ歴史紀行』 ★★★ 2700円+税 【出版元より】 オリンピック開催地の意外な深さをじっくり紹介 リオデジャネイロの複雑な歴史や街並みを、切手や葉書、写真等でわかりやすく解説。 美しい景色とウンチク満載の異色の歴史紀行! 発売元の特設サイトはこちらです。 * 8月6日付『東京新聞』「この人」欄で、内藤が『リオデジャネイロ歴史紀行』の著者として取り上げられました! ★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★ 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインよろしくポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。 |
| 郵便学者・内藤陽介のブログ |
|