2012-08-25 Sat 21:20
沖縄県石垣市の尖閣諸島・魚釣島西側に中国人が不法上陸した問題で、中国各地では連日反日デモが行われていますが、きょう(25日)は、山東省日照市で数百人規模の反日デモが行われ、一部デモ隊が暴徒化し、日本料理店のガラスを割るなどの被害が出たそうです、というわけで、きょうは山東省の反日ということで、この切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)
![]() これは、日中戦争下、山東抗日根拠地(山東省の中国共産党支配地域)の膠東区で発行された切手で、突撃する兵士が描かれています。 山東抗日根拠地では、1942年7月以降、この地域の郵便を管轄していた山東戦時郵政総局(戦郵総局)が石版印刷の切手5種類を発行し、使用しています。切手の額面は、当時、山東省を中心に流通していた北海幣(1941年4月に設立した北海銀行券)でしたが、重慶国民政府の法幣も北海幣に対して1割引のレートで切手を購入することができました。 当初、これらの切手には“総局之章”の小印が押されることになっていましたが、戦時ゆえ、末端ではさまざまな混乱がありました。特に、同じ山東省内でも、地域によって北海幣と法幣の交換レートに大きな差が生じるようになったことから、1943年7月、北海幣に“膠東”、“渤海”の文字を加刷してそれぞれの使用地域が限定されるようになると、切手にも、それに対応して“膠東”、“渤海”の文字がそれぞれの地域で加刷されることになりました。なお、こうした地名加刷の切手は、加刷文字が読みづらくなることを避けるため、“総局之章”の印は押されていません。 さて、中国では、19日にも広東省深圳など全国20都市以上で反日デモが行われており、香港の活動家らの尖閣上陸後、週末のデモは2週連続となりました。インターネット上では、あす(26日)も広東省や海南省でデモが呼び掛けられているそうです。もっとも、“反日デモ”とはいっても、その中には、建前としては“反日”を掲げているものの、実態としては政府批判のデモというのも少なからずあるようで、日本車であるという理由で公安当局の警備車両が焼打ちに遭うというケースも少なからず報告されています。中国当局としては、反日デモが体制批判に向かうことを恐れているということですが、我々としては、それこそがまさに望ましいシナリオなわけで、その意味では、日本人や日系企業に危害が及ばない範囲で、彼らには頑張っていただきたいものですな。 ★★★ 内藤陽介・韓国進出! ★★★ 『韓国現代史』の韓国語訳、出ました ![]() 우표로 그려낸 한국현대사 (切手で描き出した韓国現代史) ハヌル出版より好評発売中! 米国と20世紀を問い直す意欲作 ![]() 우표,역사를 부치다 (切手、歴史を送る) 延恩文庫より好評発売中! *どちらも書名をクリックすると出版元の特設ページに飛びます。 ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★ 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。 |
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