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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 クライストチャーチで強い地震
2011-12-23 Fri 19:58
 今年2月、大地震に見舞われたニュージーランドのクライストチャーチで、きょう(23日)、マグニチュード5.8の地震が起こりました。現地の警察は人的被害の報告はないとしていますが、液状化現象や落石などが起こっており、1万5000世帯で停電が起きているそうです。というわけで、きょうはクライストチャーチ関連の切手です。(画像はクリックで拡大されます)

        クライストチャーチ展覧会(1906)

 これは、ニュージーランドが発行した1906年のクライストチャーチ国際展覧会の記念切手のうち、キャプテン・クックの上陸場面を描いた3ペンス切手です。

 展覧会は、ニュージーランドを広く内外に紹介するため、ニュージーランド首相のリチャード・セドンが企画したもので、1906年11月1日から1907年4月15日まで開催されました。ただし、セドン本人は、展覧会開会前の1906年6月10日に亡くなっています。クライストチャーチのハグレイ公園内の2万7900平方メートルが会場となり、展示に使われた建物は当時のニュージーランド最大の大きさでした。会期中の総入場者数は200万人弱ですが、これは、当時のニュージーランドの総人口が100万人に満たなかったことを考えると驚異的な数字です。このため、展覧会は、巨額の赤字を出したものの、ニュージーランドの周知宣伝という点では大きな成功を収めたと評価されています。

 さて、クライストチャーチでは今年2月、マグニチュード6.3の地震があり、日本人留学生を含む182人が死亡したことは記憶に新しいところです。現地では復興作業が進められていますが、現在もなお立ち入りが制限されている場所もあるとのことで、今回の地震には同情を禁じえません。

 さて、11月18日に気象庁は、東日本大震災の震源域やその周辺で、12月14日までにマグニチュード7以上の地震が発生する確率は15%との見通しを発表しました。幸いにして、12月23日現在、事態は85%の側で動いているわけですが、クライストチャーチ地震が今年だけで2回起きていることや、いわゆるスマトラ島沖地震が2004年いらい、2005年、2007年、2009年、2010年4月、5月、10月と続けざまに起こっていることなどを考えると、我々も警戒を怠ってはいけないのだと実感させられます。

 そうであればこそ、被災地の速やかな復興と並行して、震災対策・津波対策を充実させてほしいと願うのは僕だけではないでしょう。もちろん、明らかに税金の無駄遣いとみられる建設・土木工事は排除すべきですが、八ツ場ダムの建設をめぐる混乱の例を持ち出すまでもなく、いい加減、“コンクリートから人へ”との美名の下、公共土木事業を悪と決めつけるだけの素人政治屋には退場してもらい、真に必要な公共事業を速やかに推進できるプロの政治家に頑張ってもらいたいものです。

 * きょう(23日)のお昼ごろ、カウンターが95万PVを超えました。いつも、遊びに来ていただいている皆様には、この場をお借りして、改めてお礼申し上げます。


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