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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 東日本大震災寄附金付切手
2011-06-21 Tue 16:00
 東日本大震災による被災者を支援するための“東日本大震災寄附金付”の切手が、きょう(21日)発行されました。下の画像(クリックで拡大されます)の切手です。

      東日本大震災寄附金付

 きょう発行された切手は5種類で、いずれも額面本体80円に対して20円の寄付金が上乗せされ、1枚100円で販売されています。

 日本郵便のHPによると、「今回の震災により被災した多くの方々を元気づけたいという皆さまの想いが被災された方に届いてほしい、また、一日も早く被災地が復興してほしいという願いを込め」、ハートや花、青い小鳥をデザインしたとのことですが、そうした説明を聞かなければ、切手のデザインと発行目的の関連がちょっとわかりづらいですな。もちろん、そうしたある種の“わかりにくさ”のゆえに、なんにでも使える=使い勝手が良いという面があることは否定できませんが…。

 とはいえ、寄付金を募るための切手であればこそ、抽象的な図案ではなく、より直接に、それを手にした人が被災地に思いを致すことができるようなデザインの方が良かったのではないかと僕は思います。具体的には震災と津波で失われた美しい風景や被災各県に伝わる伝統文化などを題材とした切手を手にすれば、忙しい日常の中でともすれば忘れがちな被災地に思いを致すきっかけになるでしょうし、被災各県の特産品をアピールする切手を見れば、そうした商品を買うことで、日常生活の中で復興の手助けをしようという人もあると思います。今回のような趣旨で切手を発行するのであれば、切手を買って郵便物に貼る側も、また、その郵便物を受け取る側にも、その趣旨がはっきりと伝わる“わかりやすさ”が重要ではないでしょうか。

 なお、シート上部の耳紙には、「この寄附金は、東日本大震災による被災者の救助等に役立てられます。」との説明文が入っています。この切手の売り上げによる寄付金がまとめられるのは、まだしばらく先のことでしょうが、その時までには、現在なお日赤の口座に眠ったままになっている全国からの義援金が支援を必要としている人々のもとへ届いていてほしいものです。


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