おかげさまで、昨夜(6日)、カウンターが16万アクセスを越えました。いつも遊びに来ていただいている皆様には、この場を借りて、あらためてお礼申し上げます。
さて、今日は16万アクセスにちなんで、こんな“16”がらみのモノを持ってきてみました。
これは、1877年に香港で発行された16セント加刷の切手です。英領香港が万国郵便連合に加盟し、その結果、ブリンディシ経由ヨーロッパ宛の郵便料金が16セントに改訂されたため、新しい16セントの正刷切手が発行されるまで、暫定的に発行されたものです。一般的なカタログでは1876年の発行となっていますが、ウェブの古典的な名著
The Philatelic and Postal History of Hong Kong and the Treaty Port of China nad Japan によると、1877年4月から新切手が到着した同年8月までの期間限定発行とされています。
P&O汽船会社は、1869年から試験的にブリンディシ経由で香港=ヨーロッパ間の郵便物を運んでいましたが、普仏戦争でマルセイユ経由での郵便物の輸送ができなくなったため、1870年からはブリンディシ・ルートは定期便が運航されるようになりました。
さて、ここ1月ほど、7月1日の香港返還10周年にあわせて、10年前の拙著『切手が語る香港の歴史』の全面リニューアル版を刊行すべく、その原稿執筆を中心にした生活を送っています。本当は2月中に原稿を仕上げているはずだったのですが、現時点でも結構積み残しがあるというのが実情です。確定申告が済んだら、その最終チェックを兼ねて香港に行ってきたいのですが、さてさて、時間とお金が捻出できるかどうか微妙な情勢という今日この頃です。