2019-09-26 Thu 08:30
昨日(25日)、北京南部の新空港、“北京大興国際空港”の開業式が行われました。というわけで、北京と飛行機といえば、やはりこの切手でしょうか。(画像はクリックで拡大されます)
これは、1951年に中国が発行した航空切手で、北京の天壇・祈念殿を背景に飛ぶ飛行機が描かれています。 天壇は明朝および清朝の皇帝が天に対して祭祀(祭天)を行った祭壇で、1420年、明の永楽帝が建立したとされています。敷地面積は約273万平米で、現在の行政区分では北京市東城区に位置しています。 切手に取り上げられた祈年殿は、天壇でもっとも有名な建造物の一つで、天安門や紫禁城とともに北京のシンボルというべき存在です。直径32m、高さ38m、25本の柱に支えられる中国最大の祭壇で、かつては皇帝が正月に五穀豊穣の祈りを捧げていました。木造で屋根は瑠璃瓦葺きの三層になっており、明代には上から青、黄、緑となっていましたが、清代の1751年にすべて青色に変えられています。なお、オリジナルの祈年殿は、1889年、落雷により一度焼失しましたが、1896年に再建されて現在に至っています。 さて、北京市では現在、1910年開港で軍民共用の北京南苑空港と1958年開港の北京首都国際空港の2空港が運用されていますが、利用者は世界2位の年間約1億人となっており、処理能力は限界に達していました。 このため、1993年から新空港建設計画の検討が始まり、2009年に天安門広場の南約46キロ地点の建設用地が選定。2014年12月から着工し、今回の開業にこぎつけました。ザハ・ハディドが設計したターミナルビルは、ターミナル中心部から放射状に5つの細長い建物が伸びるヒトデのような形状が特徴となっています。 なお、新空港の開港に伴い北京南苑空港は今月末で運営停止となりますが、将来的には首都国際空港および大興国際空港の2空港で年間計2億5千万人の乗降客を見込んでいるそうです。 ★ 9月27日(金) 文化放送「おはよう寺ちゃん 活動中」 出演します!★ 9月27日(金)05:00~ 文化放送で放送の「おはよう寺ちゃん 活動中」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時のスタートですが、僕の出番は6時台になります。皆様、よろしくお願いします。なお、番組の詳細はこちらをご覧ください。 ★★ イベントのご案内 ★★ ・インド太平洋研究会 第3回オフラインセミナー 9月28日(土) 15:30~ 於・イオンコンパス東京八重洲会議室 内藤は、17:00から2時間ほど、「ガダルカナル島の近現代史」と題してお話しします。 先の大戦の激戦地というだけでなく、9月16日に台湾と断交して中国に乗り換えたソロモン諸島の首都、ホニアラの所在地として、ガダルカナル島がどのような歴史をたどってきたのか、そのあらましについて、関連する切手などとともにお話ししてみたいと思います。 参加費など詳細は、こちらをご覧ください。 ★★ 講座のご案内 ★★ 10月からの各種講座のご案内です。詳細については、各講座名をクリックしてご覧ください。 ・よみうりカルチャー 荻窪 宗教と国際政治 毎月第1火曜日 15:30~17:00 10/1、11/5、12/3、1/7、2/4、3/3(1回のみのお試し受講も可) ・武蔵野大学生涯学習秋講座 飛脚から郵便へ―郵便制度の父 前島密没後100年― 2019年10月13日(日) (【連続講座】伝統文化を考える“大江戸の復元” 第十弾 全7回) 切手と浮世絵 2019年10月31日 ー11月21日 (毎週木曜・4回) ★★ 内藤陽介の最新刊 『チェ・ゲバラとキューバ革命』 好評発売中!★★ 本体3900円+税 【出版元より】 盟友フィデル・カストロのバティスタ政権下での登場の背景から、“エルネスト時代”の運命的な出会い、モーターサイクル・ダイアリーズの旅、カストロとの劇的な邂逅、キューバ革命の詳細と広島訪問を含めたゲバラの外遊、国連での伝説的な演説、最期までを郵便資料でたどる。冷戦期、世界各国でのゲバラ関連郵便資料を駆使することで、今まで知られて来なかったゲバラの全貌を明らかする。 本書のご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 |
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