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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 7ケタ郵便番号20年
2018-02-02 Fri 10:37
 1998年2月2日に郵便番号が7ケタになってから、今日でちょうど20年です。というわけで、こんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      年賀はがき(平成10年用)

 これは、平成10(1998)年用の年賀はがきです。宛名の郵便番号欄は5ケタですが、差出人の郵便番号欄は、同年2月から導入される7ケタの番号を記載するようになっています。

 1968年に導入されたわが国の郵便番号制度では、東京を起点(1)として、当時の輸送手段の主力であった鉄道路線に沿って、東京-門司線方面の都府県には上1ケタに1、2、4、5、6、7、8を、東京-青森線方面の都道県には上1ケタに1、3、9、0を割り当てたうえで、全国を97に分けた地域番号が割り振られました。上から3ケタ目の数字は、比較的大きな規模の集配局の配達担当区域を示すもので、必要に応じて、直接配達を行う小規模の集配局の担当区域に対して2桁の小番号が与えられるという仕組みになっていました。

 その後、住所の数字や宛名まで読み取り可能な機械が導入されたことにあわせて、町域(町名から“X丁目”等を除いた部分)や大型ビルの階層までも個別の郵便番号で指定できるようになったことから、番号が細分化されて7ケタになりました。新番号は、原則として、旧番号が5ケタの場合は新番号の上5ケタはそれを、旧番号が3桁の場合は新番号の上3桁はそれを踏襲したうえで、下2ケタに新たな番号を割り当てています。なお、3ケタから7ケタへの変更の場合、上から4ケタ目と5ケタ目は原則として00とするものの、必要に応じて、80~84、88、08~09、11の中から、既存5ケタ番号で使われていないものから選ぶものとされました。

 また、郵便番号5ケタ時代にも、特に郵便物の配送が多い事業者には地域番号とは別に、その事業者独自の番号(その番号を書けば住所は不要となります)が与えられていましたが、郵便番号の7ケタ化により、その数は約500から約2000にまで急増しています。


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