2016-05-19 Thu 16:56
グアムのアンダーセン空軍基地で、けさ(19日朝)、B‐52爆撃機が離陸直後に墜落、炎上しました。7人の搭乗員は全員無事だったそうです。というわけで、きょうはこの切手です、(画像はクリックで拡大されます)
これは、1957年8月1日に米国が発行した“空軍50年”の記念切手で、B-52爆撃機とF-104戦闘機が描かれています。 米空軍のルーツは、1907年、気球部隊を職掌としていた陸軍通信隊の一部門として創設された航空機部門です。 その後、航空部(1914年)、航空機部門(1918年)、航空部(同)、陸軍航空隊 (1926年)等陸軍内の組織として改編・拡充され、1941年に陸軍地上軍と対等の部門として、陸軍航空軍 (USAAF) が設置されました。陸軍航空軍が陸軍から独立し、空軍省となったのは、1947年9月18日のことです。 切手に描かれたB-52は、ボーイング社が開発し米空軍に採用された戦略爆撃機で、“成層圏の要塞”を意味するストラトフォートレスの愛称で親しまれています。 特に、ヴェトナム戦争を象徴する米軍機としてのB-52D爆撃機は、ヴェトナム戦争時に最大で108発の爆弾(爆弾庫に84発、翼に24発)を搭載して出撃し、BUFF(Big Ugly Fat Fellow:でかくてデブで醜いヤツ)とも呼ばれました。ちなみに、現役戦闘機で最も搭載力のあるF-15Eは26発が搭載可能ということなので、108発というのはとてつもない数字です。“でかくでデブ”といわれるのも無理からぬことです。 今回の事故のニュースで、僕などは、ヴェトナム戦争の時代の爆撃機だとばかり思っていたB-52がまだ現役で使われているのかと驚いたのですが、調べてみると、アフガニスタンへの空爆でも、B-52はしっかりと使われていました。超音速やステルスなどの新機能を拡充した航空機は種々あれど、多種多様な兵器を大量に搭載し、遠方に投入・投下するという、爆撃機としての基本性能と、調達・運用コストの両面から、B-52を超える米軍機はなかなか出てこないのだとか。このため、B-52は、少なくとも2040年までは現役で運用される予定になっているそうです。 すでに、親子2代でB-52に乗ったというパイロットは珍しくないそうですが、このまま行くと、孫まで3代、さらには曾孫まで4代、B-52のパイロットだというケースも出てくるかもしれませんね。 ★★★ アジア国際切手展<CHINA 2016>作品募集中! ★★★ 本年(2016年)12月2-6日、中華人民共和国広西チワン族自治区南寧市の南寧国際会展中心において、アジア国際切手展<CHINA 2016>(以下、南寧展)が開催されます。同展の日本コミッショナーは、不詳・内藤がお引き受けすることになりました。 現在、出品作品を6月12日(必着)で募集しておりますので、ご興味がおありの方は、ぜひ、こちらをご覧ください。ふるってのご応募を、待ちしております。 ★★★ 内藤陽介の新刊 『ペニー・ブラック物語』 のご案内 ★★★ 2350円+税 【出版元より】 若く美しい女王の横顔に恋しよう! 世界最初の切手 欲しくないですか/知りたくないですか 世界最初の切手“ペニー・ブラック”…名前は聞いたことがあっても、詳しくは知らないという収集家も多いはず。本書はペニー・ブラックとその背景にある歴史物語を豊富なビジュアル図版でわかりやすく解説。これからペニー・ブラックを手に入れたい人向けに、入手のポイントなどを説明した収集ガイドもついた充実の内容です。 発売元の特設サイトはこちら。ページのサンプルもご覧いただけます。 ★★★ 内藤陽介の新刊 『アウシュヴィッツの手紙』 のご案内 ★★★ 2000円+税 【出版元より】 アウシュヴィッツ強制収容所の実態を、主に収容者の手紙の解析を通して明らかにする郵便学の成果! 手紙以外にも様々なポスタルメディア(郵便資料)から、意外に知られていない収容所の歴史をわかりやすく解説。 出版元のサイトはこちら。各書店へのリンクもあります。 インターネット放送「チャンネルくらら」にて、本書の内容をご紹介しております。よろしかったら、こちらをクリックしたご覧ください。 ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★ 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインよろしくポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。 |
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