2015-12-10 Thu 14:54
アシェット・コレクションズ・ジャパンの週刊『世界の切手コレクション』2015年12月9日号が先週刊行されました。僕が担当したメイン特集「世界の国々」のコーナーは、今回はソ連の特集です。その記事の中から、この1点をご紹介します。(画像はクリックで拡大されます)
これは、1965年に発行された映画『戦艦ポチョムキン』の切手です。 1925年にソ連で制作・公開された映画『戦艦ポチョムキン』(セルゲイ・エイゼンシュテイン監督)は、1905年に起きた戦艦ポチョムキンの反乱を描いたもので、特に、「オデッサの階段」と呼ばれるオデッサ市民の虐殺場面は映画史上、最も有名なシーンの一つとされています。視点の異なる複数のカットを組み合わせて用いるモンタージュ技法を駆使した映像は、映画芸術に革命をもたらした画期的な手法として、後の映画制作に大きな影響を与えました。切手は映画の水兵と戦艦を組み合わせたデザインとなっており、公開後40周年にあたる1965年に発行された1枚です。 さて、 『世界の切手コレクション』12月9日号の「世界の国々」では、ロシア革命後のシベリア出兵と第二次大戦末期のソ連の対日参戦についての長文コラムのほか、アムールトラやスプートニク1号の打ち上げ成功、社会主義陣営の首領としてのスターリン、冬季五輪の開催地となったソチのマテリアルなどもご紹介しています。機会がありましたら、ぜひ、書店などで実物を手に取ってご覧ください。 なお、僕が担当する「世界の国々」は、1週お休みをいただいて、次回は12月16日発売の12月23日号でのノルウェーの特集になります。こちらについては、12月23日以降、このブログでもご紹介する予定です。 ★★★ 内藤陽介の新刊 『ペニー・ブラック物語』 のご案内 ★★★ 2350円+税 【出版元より】 若く美しい女王の横顔に恋しよう! 世界最初の切手 欲しくないですか/知りたくないですか 世界最初の切手“ペニー・ブラック”…名前は聞いたことがあっても、詳しくは知らないという収集家も多いはず。本書はペニー・ブラックとその背景にある歴史物語を豊富なビジュアル図版でわかりやすく解説。これからペニー・ブラックを手に入れたい人向けに、入手のポイントなどを説明した収集ガイドもついた充実の内容です。 発売元の特設サイトはこちら。ページのサンプルもご覧いただけます。 ★★★ 内藤陽介の新刊 『アウシュヴィッツの手紙』 のご案内 ★★★ 2000円+税 【出版元より】 アウシュヴィッツ強制収容所の実態を、主に収容者の手紙の解析を通して明らかにする郵便学の成果! 手紙以外にも様々なポスタルメディア(郵便資料)から、意外に知られていない収容所の歴史をわかりやすく解説。 出版元のサイトはこちら。各書店へのリンクもあります。 インターネット放送「チャンネルくらら」にて、本書の内容をご紹介しております。よろしかったら、こちらをクリックしたご覧ください。 ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★ 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインよろしくポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。 |
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