2015-06-18 Thu 15:24
1815年6月18日のワーテルローの戦いから、きょうでちょうど200年です。というわけで、今日はこの切手をもってきました。画像はクリックで拡大されます)
これは、1990年にベルギーで発行された“ワーテルローの戦い175年”の記念切手で、タブとあわせて戦闘場面がパノラマ式に描かれています。 1814年、いわゆる諸国民戦争で英国、オーストリア、ロシア、プロイセン、スウェーデンに敗れたフランスのナポレオン1世(以下、ナポレオン)は、4月6日に退位させられ、エルバ島に流されました。その後、同年9月1日から、戦後処理のためにウィーン会議が開催されましたが、各国の思惑が複雑に絡んで会議は停滞。この間、フランスではルイ18世が即位して王政復古が宣言されましたが、革命を体験した国民はその復古的な政策に不満を抱いていました。 こうした状況を見たナポレオンは、1815年2月26日、エルバ島を脱出してフランスに上陸。ルイ18世は逃亡し、国民の歓呼の中、3月20日、ナポレオンはパリに入城して、再び帝位につきました。 これに対して、各国は第7次対仏大同盟を結成。ベルギー方面にウェリントン公率いる英蘭連合軍とブリュッヒャー率いるプロイセン軍が展開します。一方、ナポレオンはフランス軍主力を率いてベルギーへ向かい、6月15日、リニーの戦いでプロイセン軍を破り、プロイセン軍の追撃はグルーシーの別働隊に任せ、自身はブリュッセル南東のワーテルローでイギリス・オランダ連合軍と対峙します。 こうして、6月18日、ワーテルローでフランス軍と英蘭連合軍の激戦が始まりましたが、その途中、グルーシーの追撃を振り払ったプロイセン軍が戦場へ到着し、フランス軍の側面を攻撃。これが決定的な打撃となってフランス軍は潰走します。6月22日、ナポレオンは再び退位し、セントヘレナ島へ流されます。なお、第2次パリ条約の締結により、ナポレオン戦争が完全に終結したのは、1815年11月20日のことでした。 ★★★ 内藤陽介の最新刊 『日の本切手 美女かるた』 好評発売中! ★★★ 税込2160円 4月8日付の『夕刊フジ』に書評が掲載されました! 【出版元より】 “日の本”の切手は美女揃い! ページをめくれば日本切手48人の美女たちがお目見え! <解説・戦後記念切手>全8巻の完成から5年。その著者・内藤陽介が、こんどは記念切手の枠にとらわれず、日本切手と“美女”の関係を縦横無尽に読み解くコラム集です。切手を“かるた”になぞらえ、いろは48文字のそれぞれで始まる48本を収録。様々なジャンルの美女切手を取り上げています。 出版元のサイトはこちら、内容のサンプルはこちらでご覧になれます。ネット書店でのご購入は、アマゾン、boox store、e-hon、honto、YASASIA、紀伊國屋書店、セブンネット、ブックサービス、丸善&ジュンク堂、ヨドバシcom.、楽天ブックスをご利用ください。 ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★ 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。 |
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