2014-11-17 Mon 21:50
フランスの皇帝ナポレオン・ボナパルト(以下、ナポレオン)のトレードマークだった帽子が、きのう(16日・現地時間)、パリで競売にかけられ、韓国のコレクターが予想を大幅に上回る240万ドル(約2億8000万円)で落札されたそうです。というわけで、今日はこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)
左は、2005年にフランスで発行された“アウステルリッツの戦い200年”の記念切手で、帽子をかぶったナポレオンの肖像が描かれています。ナポレオンの切手は多々ありますが、帽子がわかりやすい1枚ということでこの切手を選びました。右側には、ネット上のニュース記事から、今回落札された帽子を掲げてみせるオークショニアの写真を拾ってきてアップしてみました。 さて、ナポレオンのトレード・マークとされる二角帽(Bicorne)は、文字通り、角が2箇所ある帽子で、第一次世界大戦頃までは軍人のみならず文官の正装用の帽子としても各国で用いられていました。もともとは、仁丹のマークに見られるように、角の部分を前後にして被っていたのですが、ナポレオンは指揮官として戦場でも目立つようにとの理由から横向きにかぶっていました。 なお、ナポレオンは120個ほど二角帽を所有していましたが、現存しているのはそのうち19個。今回、出品されたのはビーバーの毛皮のフェルト製で、モナコ王室が宮殿の改修費用に充てるため、今回のオークションに出品したのだそうです。 そういえば、来年(2015年)は、1815年11月20日にナポレオン戦争が終結してから200周年でしたな。ナポレオン戦争に関しては、いろいろと興味深いマテリアルも多いので、なんらかのかたちで企画が立てられればなぁ…と思っています。 ★★★ インターネット放送出演のご案内 ★★★ 毎週水曜日、インターネット放送・チャンネルくららにて、内藤がレギュラー出演する番組「切手で辿る韓国現代史」が配信されています。青字をクリックし、番組を選択していただくとYoutube にて無料でご覧になれますので、よろしかったら、ぜひ、ご覧ください。(画像は収録風景で、右側に座っているのが主宰者の倉山満さんです) ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★ 毎月1回(原則第1火曜日:1月6日、2月3日、3月3日、3月31日)、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で下記の一般向けの教養講座を担当します。 ・イスラム世界を知る 時間は15:30-17:00です。 次回開催は1月6日(都合により、12月はお休みをいただきます)で、途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。 ★★★ 内藤陽介の最新刊 『朝鮮戦争』好評発売中! ★★★ 本体2000円+税 【出版元より】 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る! 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 *8月24日付『讀賣新聞』、韓国メディア『週刊京郷』8月26日号、8月31日付『夕刊フジ』、『郵趣』10月号、『サンデー毎日』10月5日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました! ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★ 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。 |
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