2012-10-30 Tue 22:43
★★★ ラジオ出演のご案内 ★★★
10月31日 14:00頃~ TBSラジオ「たまむすび」 同番組内「ピークを探せ!」のコーナーに、『年賀状の戦後史』(角川oneテーマ21)の著者として、内藤がゲスト出演する予定です。あさって11月1日から年賀はがきが発売になるのに合わせて、年賀状・年賀はがきの歴史などをいろいろとお話しいたします。直前の告知で申し訳ございませんが、よろしかったら、ぜひ、聞いてやってください。 (以上、告知終わり) というわけで、きょうは“たま”と年賀の組み合わせで、この切手です。 これは、1998年11月13日に発行された平成11(1999)年用の年賀切手で、山形張り子の“玉乗りうさぎ”が取り上げられています。 山形張り子は、幕末の安政年間、京都で嵯峨人形師としても活躍した仏師・渋江長四郎が出羽三山に参詣した際、山形の鈴川・双月地区が和紙の産地であることを知り、山形の下条町に住みつき、嵯峨人形の手法を用いて張子を作ったのが始まりといわれています。長四郎は、張子のみならず練り人形も作り、それらは“渋江人形”として人気を博しました。その後、長四郎の技術は孫で2代目の彦吉が受け継ぎます。彦吉は、東京浅草で修行して習得した技法をも加味して、“渋江人形”を完成させ、その技法は、代々、渋江家に継承されました。しかし、1965年、4代目彦吉が亡くなると、5代目を継承した和夫は人形制作を行わなわず、人形の販売に専念したため、渋江家の制作する人形としての渋江人形は廃絶してしまいました。 これに対して、1901年頃、長四郎に弟子入りした岩城徳次郎は、1915年に岩城人形店を開いて活動していましたが、渋江家5代目の和夫が人形制作を行わなかったため、渋江人形の伝統を継承する“6代目”として、渋江人形を山形張り子と改称。その後、岩城人形展としては2代目の久太郎が、山形市伝統的工芸産業技術功労者として張り子に専念して人形制作を継承しています。 切手に取り上げられたのは、久太郎の作品で高さは11センチ。山形張子の傑作として知られている一品です。 さて、明日の放送は生放送ということなので、いまから、玉乗りに挑戦する気分で緊張していますが、久太郎の人形のように首尾よく乗り切っていけるよう、一生懸命、頑張ってきたいと思います。 ★★★ イベントのご案内 ★★★ ・11月3日(土) 10:15- 切手市場 於 東京・池袋 東京セミナー学院 詳細は主催者HPをご覧ください。新作の『喜望峰』を中心に、拙著を担いで行商に行きます。 会場ならではの特典もご用意しておりますので、ぜひ、遊びに来てください。 ・11月10日(土) 11:00- 全国切手展<JAPEX> 東京・池袋で開催される全国切手展<JAPEX>会場内で、拙著『喜望峰』刊行記念のトークイベントを予定しております。よろしかったら、ぜひ遊びに来てください。なお、詳細は主催者HPをご覧いただけると幸いです。 ★★★★ 内藤陽介の最新刊 ★★★★ 『喜望峰:ケープタウンから見る南アフリカ』 いままでなかった喜望峰とケープタウンの物語 美しい風景とウンチク満載の歴史紀行!! アマゾン、セブンネット、版元ドットコム、楽天ブックス、e-hon、hmv、honto、JBOOK、livedoor BOOKSなどで好評発売中! なお、本書をご自身の関係するメディアで取り上げたい、または、取り上げることを検討したい、という方は、是非、ご連絡ください。資料を急送いたします。 ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★ 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。 |
今さっきまで、ラジオを聞いていました。もう少し話す時間があったら良かったですね。
#2244 コメントありがとうございます
・駒長様
お聞きいただき、ありがとうございました。やはり、実質10分強だと時間が短いですね。そうした短い時間内でも、十分に中身のあるお話ができるよう、まだまだ修行を積んでいかねば…と痛感いたしました。 |
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