2011-11-26 Sat 21:27
きょう(26日)は三の酉です。というわけで、拙著『年賀状の戦後史』にちなんで、こんなものを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)
![]() ![]() これは、1982年用の官製年賀はがき(寄付金なし)で、印面部分が縁起物の熊手になっています。 今年は、2日の一の酉には外せない用事があり、14日の二の酉のときには中国・無錫におりましたので、ようやく三の酉でお参りに行き、去年買った熊手を納めて、新しい熊手を買ってきました。右側はその画像です。 熊手は、もともとは落ち葉などをかき集めたり、農作業で土をかくための道具ですが、そこから転じて、お金や幸福をかき集める縁起物として飾りつけをされたものが玄関などに掲げられているのはご存じのとおりです。 縁起物の熊手というと、僕などは酉の市のイメージが強いので、この葉書が発行された当時、ちょっと違和感を覚えた記憶があります。もしかして、発行日の1981年11月5日が、この年の一の酉だったのかと思って調べてみたら、一の酉は11月3日で、5日は丁亥の日でした。 もっとも、ネットなどの情報によると、現在では、正月に各所で販売され正月飾りといっしょに飾られることも多いのだとか。まぁ、年賀はがきの印面のデザインは、良くも悪くも、全国民的な注目を集めますから、問題があれば必ず話題になります。そうした事例については、拙著『年賀状の戦後史』でもできる限り拾い集めましたが、このデザインに関しては、僕が調べた限りでは、新聞の投書などで疑義が示されたということは確認できませんでした。ということは、熊手を新年の縁起物とするということは、少なくとも昭和末の時点では社会的なコンセンサスになっていたようですな。 いずれにせよ、きょう買ってきた熊手のご利益で一人でも多くの読者の方をかき集められるよう、これからも頑張っていきたいと思いますので、引き続き、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。 ★★★ イベントのご案内 ★★★ ・12月3日(土) 10:15- 切手市場 於 東京・池袋 東京セミナー学院 詳細は主催者HPをご覧ください。新作の『年賀状の戦後史』、『ハバロフスク』を中心に、拙著を担いで行商に行きます。 会場ならではの特典もご用意しておりますので、ぜひ、遊びに来てください。 ★★★ 内藤陽介の最新刊 ★★★ ![]() 年賀状の戦後史 角川oneテーマ21(税込760円) 日本人は「年賀状」に何を託してきたのか? 「年賀状」から見える新しい戦後史! ★ TBSラジオ・ニュース番組森本毅郎・スタンバイ(11月17日放送)、『週刊文春』12月1日号で紹介されました。 amazon、bk1、e-hon、HMV、livedoor BOOKS、紀伊國屋書店BookWeb、 セブンネットショッピング、楽天ブックスなどで好評発売中! ★★★ 好評既刊より ★★★ ![]() ハバロフスク(切手紀行シリーズ④) 彩流社(本体2800円+税) 空路2時間の知られざる欧州 大河アムール、煉瓦造りの街並み、金色に輝く教会の屋根… 夏と冬で全く異なるハバロフスクの魅力を網羅した歴史紀行 シベリア鉄道小旅行体験や近郊の金正日の生地探訪も加え、充実の内容! amazon、bk1、e-hon、HMV、livedoorBOOKS、紀伊國屋書店BookWeb、セブンネットショッピング、楽天ブックスなどで好評発売中! |
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