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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 おかげさまで金賞受賞しました
2011-08-01 Mon 09:27
 パシフィコ横浜で開催中の世界切手展<PHILANIPPON 2011>は、きのう(31日)、審査結果が発表され、僕の出品作品 JAPAN AND THE 15YEARS WAR 1931-1945 は金賞を受賞しました。(以下、画像はクリックで拡大されます)

      横浜メダル表     
      横浜メダル裏
      横浜パルマレス    
      凱風快晴

 画像は、上段が昨日頂戴したメダルの表と裏、下段が受賞風景と、メダルのデザインに用いられた北斎の「凱風快晴」を取り上げた1996年の国際文通週間の切手です。

 「凱風快晴」は『富嶽三十六景』の中でも“赤富士”の名で親しまれている1枚で、夏の早朝、朝日を受けて赤く輝く富士が描かれています。ちなみに、“凱風”とは、辞書風に言うと「南からやわらかに吹く風」のことです。『富嶽三十六景』の中でも特に人気のある1枚ですので、これまでにも何度か切手に取り上げられていますが、今回は、原画の雰囲気がもっともよく表現された1枚を持ってきました。

 さて、 JAPAN AND THE 15YEARS WAR 1931-1945 は、その原型となった「戦争の時代」を学生時代の1986年に発表してから、ことしで25年になります。この間、2001年の東京展、2006年のワシントン展2011年のインド展、そして今回の横浜展と、4回の世界切手展で金賞を頂戴しました。もちろん、作品の完成度を高めるという点では、今後もまだまだやることはたくさんあるのですが、賞のランクという点では、金賞の上の大金賞を狙うのはほぼ不可能ということもわかってきました。

 これは、競争展示における“テーマティク・コレクション”が「十分に計画されたプランに沿って、適切な郵趣材料を万遍なく集め、論理的に展開したコレクション」と定義されており、できるだけ多種多様なマテリアルを展示することが求められている以上、20世紀の限られた時期の限られた地域のマテリアルが過半を占める JAPAN AND THE 15YEARS WAR 1931-1945 では、どうしても限界があるためです。たとえば、19世紀ヨーロッパのクラシック切手を僕の作品に展示できる可能性は皆無に等しいでしょう。

 したがって、 JAPAN AND THE 15YEARS WAR 1931-1945 については、今後は、作品のメンテナンスを除き、内外の切手展に競争出品として展示するのは、今回の日本での金賞受賞を花道に、これで最後にするつもりです。いままで、僕のメイン・コレクションとしての JAPAN AND THE 15YEARS WAR 1931-1945 に対して、さまざまなかたちで御支援ならびに御指導・御鞭撻を賜った皆様には、この場をお借りしてお礼申し上げます。

 今後は、 JAPAN AND THE 15YEARS WAR 1931-1945 は、個展などでの非競争の展示のみでの公開といたしますが、新たに別の作品に取り組み、国際展を目指したいと思います。現時点では、具体的な題材などは決めていませんが、当面の目標としては、3年後の2014年にソウルで世界切手展がありますので、同展を新しい作品のデビューの場にしたいと考えております。引き続き、皆様のご指導・ご鞭撻を頂戴できれば幸いです。

 * 2011年7月に頂戴した拍手の数の多かった記事のベスト3は以下のとおりです。ありがとうございました。
 1位(23票):大韓航空機の利用自粛
 2位(14票):現代版“御冠船”の危うさ韓国が鬱陵島の基地を拡張

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