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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 無事帰国しました
2009-08-06 Thu 09:41
 韓国・ソウルのCOEXで開催されていたアジア国際切手展<PHILAKOREA 2009>はおととい(4日)閉幕し、僕も昨日(5日)の午後、無事に大韓航空機に乗って帰国しました。コミッショナーの川上弘さん、アシスタント・コミッショナーの井上和幸さんをはじめ、現地でお世話になった皆様には、この場を借りてお礼申し上げます。ということで、今日はこんな切手を持ってきてみました。(画像はクリックで拡大されます)

 韓日国交正常化20年
 
 これは、1985年12月18日に韓国が発行した“対日国交正常化20周年”の記念切手で、富士山を背景に飛ぶ大韓航空機が描かれています。仁川→成田の便ではこういう構図にはならないのですが、まぁ、大韓航空機ということで勘弁してください。ちなみに、切手の発行日は、1965年にソウルで批准書が交換され、日韓条約が発効した記念日です。

 1983年1月、韓国を訪問した中曽根康弘首相は、韓国の全斗煥大統領とともに「首相と大統領は、国民的基盤に立脚した交流の拡大が長期的な観点から両国関係の発展に極めて重要であるということについて認識を同じくし、このための方途として、学術、教育、スポーツ等両国間の文化交流を漸次拡大していくことにした」とする共同声明を発表。これを受けて、同年8月の第12回日韓定期閣僚会議で文化交流のための実務者協議開催が決まり、さらに12月にソウルで開かれた局長レベルの協議で1985年の“日韓国交正常化(日韓基本条約調印)20周年”を機に記念行事を行うことが合意されました。

 そして、その具体的な企画・調整のため、1984年3月28日、外務大臣(安倍晋太郎)の私的諮問機関として、前駐韓大使(元外務事務次官)の須之部量三を座長とする日韓文化交流連絡会が発足。日韓青年交流、青年の船、日韓姉妹都市、芸術・スポーツ交流等の様々な企画が立案され、その一環として、日韓両国での記念切手発行ということになりました。ただし、日本側の記念切手発行日は条約の調印や批准などとは直接関係のない9月18日に設定されています。おそらく、記念式典が行われた日か何かだったのでしょう。

 なお、“日韓国交正常化20周年”の日本側発行の記念切手については、年末刊行予定の<解説・戦後記念切手>第7巻で触れることになると思います。2001年から始まった<解説・戦後記念切手>のシリーズも、いよいよ、次が最終巻。ソウルの国際展も終わったことですし、そろそろ、こちらの作業も本腰を入れていかねば。 

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