昨日・一昨日(10・11日)、日本郵趣協会の全国会員大会があって博多に出かけてきました。せっかく博多に行ったということで、7月29日の日記 でもご紹介した“勅額切手”の実物を筥崎宮で拝んできました。
僕は、一番上の画像の切手の元になったオリジナルの額(真中)が拝めるものと期待していたのですが、こちらは痛みが激しいこともあって非公開の宝物殿に収められてしまい、金ぴかのレプリカ(一番下)しか拝むことはできませんでした。勅額の切手には灰色と水色があるのですが、実物はすすけて灰色か緑青がでて青緑なのか、どっちなんだろうとワクワクしながら足を運んだ僕にとって、現在のレプリカの色は意表をつかれるもので、非常にショックでした。切手が茶色系統の色であったなら、こういう思いをしないで済んだのかもしれませんがね。
僕の脳内世界では、子供の頃からカタログなどで見慣れた切手のイメージというのはなかなか抜きがたいものです。数年前、初めて宮島に行って厳島神社の大鳥居を見た時には、青緑の切手のイメージを根本から覆す朱塗りの現物を見て、やはり、今回同様のものすごいショックを受けた経験があります。まぁ、鳥居が朱塗りなのは当たり前なわけで、それを青緑と勝手に思い込んでいた僕のほうが悪いのですが…。
いずれにせよ、現実を知らない“書斎の学者”の、バツの悪い気分を十分に味わった一日でした。
***テレビ出演の予定***
15日(木)22:50~ NHK教育テレビの「視点論点」に登場の予定です。お題は、今年生誕200年を迎えたアンデルセン。収録は15日に行いますので、現在、どんな内容にしようか、最終的に詰めているところです。ご期待ください。