今日は総選挙の投票日ですから、選挙がらみのネタでいきましょう。選挙がらみの切手といえば、1949年1月の総選挙の際に用いられた“選挙切手”でしょう。
選挙切手というのは、当時の2円切手に“選挙事務”と加刷した証紙のことで、候補者1人につき1000枚ずつ配布されました。候補者はこれを郵便局に持ち込んで同数の官製はがきと交換するか、そのまま開封の郵便物に貼って差し出すことができました。その証紙を貼った郵便物が↓です。
『日本切手専門カタログ』によれば、「この(証紙を使う)システムは面倒な手順を必要としたため、この選挙1回限りで廃止された」とありますが、この前後の選挙の時と比べてどう面倒だったのか、説明はありません。僕の友人に何年か前の衆院選に出た男がいますので(ちなみに、彼は今回の選挙には立候補しませんでした)、その辺のことを聞けば何か教えてくれるかもしれません。ただ、選挙費用が1円でも惜しいはずの候補者たちがこの証紙を大量に横流ししている(その結果、未使用は現在でもたくさん残っている)わけですから、よっぽど、この証紙を使うのがよっぽど面倒だったであろうことは容易に想像できます。
ちなみに、このときの選挙では、昭電事件 の影響で民主党(当然のことながら、現在の民主党とは無関係です)が惨敗しています。さてさて、今回は?