2011-02-18 Fri 10:57
1911年2月18日に世界最初のエアメールがインドのアラハバード=ナイニ間を運ばれてから、きょうでちょうど100年です。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)
これは、1961年にインドで発行されたエアメール50年の切手のうち、最初のエアメールを運んだ複葉機と最初のエアメールに押された記念印を描く1ルピー切手です。 1903年のライト兄弟の初飛行以来、プライベートに飛行機で郵便物を運ぶことは行われましたが、郵政当局の承認を得て、公式のエアメールとして逓送されたのは、1911年2月18日のインドの事例が世界初とされています。 この日、フランス人パイロットのアンリ・ペケは、約6000通の郵便物を彼の複葉機に載せて、アラハバートのポロ競技場からヤムナ川を超えて約10キロ先のナイニまで運びました。この飛行は、アラハバードのトリニティ教会の牧師の提案により、アラハバードで行われたイベントのデモンストレーションとして行われたもので、航空郵便用に徴収されたお金は、教会付属の宿泊施設建設資金の一部に充てられました。なお、このとき運ばれた郵便物に押されている記念印は、飛行機と山を描くもので、ペケとともにイベントのデモンストレーション飛行に参加していた英国人パイロット、ウォルター・ウィンダムがデザインしました。 さて、世界切手展<INDIPEX 2011>も、きょうがいよいよ最終日です。今回の切手展は、そもそも、世界最初のエアメールから100周年になるのを記念して開催されたものですから、我々の感覚からすると、きょうからスタートという方がしっくりくるようにも思うのですが、このあたりが彼我の感覚の違いということなのでしょうか。 ★★★ 内藤陽介の最新刊 ★★★ マカオ紀行:世界遺産と歴史を歩く 彩流社(本体2850円+税) マカオはこんなに面白い! 30の世界遺産がひしめき合う街マカオ。 カジノ抜きでも楽しめる、マカオ歴史散歩の決定版! 歴史歩きの達人“郵便学者”内藤陽介がご案内。 全国書店・インターネット書店(amazon、bk1、boox store、coneco.net、DMM.com、HMV、JBOOK、livedoor BOOKS、Yahoo!ブックス、カラメル、紀伊国屋書店BookWeb、ゲオEショップ、ジュンク堂、セブンネットショッピング、丸善、楽天ブックスなど)で好評発売中! |
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