今日(2月4日)はスリランカの独立記念日だそうです。というわけで、今日はこんな切手を持ってきてみました。(画像はクリックで拡大されます)
これは、英領時代の1936年、セイロン(スリランカの旧称)で発行された50セント切手で、野生の象が描かれています。
スリランカは緑濃いジャングルが国土の大部分を占めていて、そこには野生の象や水牛、大きなトカゲ類、鹿やイノシシや孔雀など様々な動物が生息しており、この切手に描かれているような光景が現在でもよく見られるのだそうです。
ところで、スリランカといえば、2~3日前のニュースで、ラジャパクセ大統領が1月下旬に実施した内閣改造で閣僚の数が53人(その後、さらに1人追加されて、現在では54人だそうです)に膨れ上がり、予定されていた初閣議は全員を収容できる場所が見つからず、延期されたことが報じられていました。
閣僚が膨れ上がったのは、国会で少数与党だった大統領が多数派形成へ向けて閣僚ポストをばらまいたためで、そのためには、教育相や農相がいるのに「高等教育相」や「家畜相」など屋上屋を架すような大臣も任命されたとか。さらに、大臣のほかに副大臣も含めると、与党の国会議員114人のうち、何のポストにも任命されていないのはわずか9人なんだそうです。これじゃ、現在のスリランカでポストについていない与党議員を探すのは、切手に描かれているような野性の象に出会うよりもはるかに難しいと言っても過言ではないでしょう。
閣僚のスキャンダルや失言続きで窮地に追い詰められている安倍首相も、いっそのこと、腹をくくってスリランカ並みに大臣・副大臣ポストをばら撒いてみたら良いかもしれません。なにせ、大量の大臣たちの適格性がことごとく疑われるのようであれば、それは、もはや総理の任命責任以前の問題として、そういう人物を議員に選んだ国民の責任なんだと開き直ることも可能になるでしょうから。