2020-03-27 Fri 00:43
本年8月6日から11日まで、インドネシア独立75周年を記念して、ジャカルタの議会ビル(グドゥン MPR/DPR)で開催予定だった世界切手展(WSC)<INDONESIA 2020>は、新型コロナウイルス感染の拡大が深刻化していることを受け、会期を延期して11月5日から10日の開催となりました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます。なお、同展のウェブサイトはこちらをご覧ください)
![]() これは、2007年にインドネシアが中国と共同発行した切手のうち、インドネシアのシンボルとしての“バロン・ダンス(タリ・バロン)”を描く1枚です。 バロンは、バリ島を中心としたインドネシアのヒンドゥー文化圏の伝説上の聖獣で、その姿は唐代に中国から東南アジアに伝播した獅子がベースになっています。 バロンは、悪の象徴である魔女ランダと戦い、あらゆる災害を防ぐ霊力をもつと信じられています。このため、切手の題材となったバロン・ダンスは、もともとは悪霊祓い、疫病祓いの宗教儀礼として、古くはジャワ島でも行われていましたが、現在では、宗教儀礼として行われているのは、ほぼバリ島の身に限られています。 宗教儀礼としてのバロン・ダンスは、はじめに、聖職者が寺院に安置されたバロンに祈りを捧げ、その後、境内でガムランの伴奏にあわせて2人の男性が獅子舞の要領で舞うという段取りとなっています。本来は3時間以上にも及ぶ長時間の演目ですが、1930年代以降、外国人の観光客向けにアレンジされた短時間のパフォーマンスも行われるようになりました。 さて、世界切手展(WSC)<INDONESIA 2020>に関しては、不肖ながら内藤が日本の連絡窓口であるコミッショナーをお引き受けしておりますが、現時点では、日程が延期されたという以上の情報は入ってきておりません。今後、詳細が明らかになりましたら、必要に応じて、このブログでもご案内していきたいと思いますが、まずは、疫病が退散して11月には無事に展覧会が開催されますようにとの祈念を込めて、きょうのところはバロンの切手をご紹介した次第です。 ★ 文化放送「おはよう寺ちゃん 活動中」 出演します!★ 3月27日(金)05:00~ 文化放送の「おはよう寺ちゃん 活動中」に内藤がコメンテーターとして出演の予定です。番組は早朝5時のスタートですが、僕の出番は6時台になります。皆様、よろしくお願いします。 ★★ イベント・講座等のご案内 ★★ 今後の各種イベント・講座等のご案内です。詳細については、イベント名・講座名をクリックしてご覧ください。 ・よみうりカルチャー 荻窪 宗教と国際政治 毎月第1火曜日 15:30~17:00 3/31、4/7、5/5、6/2、7/7、8/4、9/1(1回のみのお試し受講も可) ★★ 内藤陽介の最新刊 『日韓基本条約』 ★★ ![]() 出版社からのコメント 混迷する日韓関係、その原点をあらためて読み直す! 丁寧に読むといろいろ々発見があります。 本書のご予約・ご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、本書の目次をご覧いただけるほか、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 |
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