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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 アイオワ州予備選は大混乱
2020-02-05 Wed 02:20
 米大統領選の民主党候補指名争いの初戦となる中西部アイオワ州党員集会が、現地時間の3日夜(日本時間4日午前)、始まりましたが、集計システムのトラブルで長時間にわたり結果が発表されない波乱の幕開けとなりました。というわけで、きょうはアイオワ州に関連して、この切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      米・ルイスクラーク探検150年

 これは、1954年に米国が発行した“ルイス・クラーク探検隊150年”の記念切手で、現在のアイオワ州スー・シティへの探検隊の上陸風景が描かれています。

 トーマス・ジェファーソン政権下の1803年、米国はフランスからミシシッピ川以西のルイジアナをフランスから買収しましたが、当時、この地域の大半は西洋人にとっては人跡未踏の土地でした。

 そこで、翌1804年5月、メリウェザー・ルイスとウィリアム・クラークを指揮官とする探検隊がミズーリ川西方に沿って進み、現在のミズーリ州カンザスシティやネブラスカ州オマハを経て、現在のスー・シティに上陸します。上陸後の8月20日、隊員の一人だったチャールズ・フロイド軍曹が虫垂炎とみられる病で亡くなり、その遺体は川を見下ろすフロイド・ブラフに埋葬されました。ちなみに、この地域一帯は先住民のスー族の領域だったことから、探検隊の上陸地点は“スー・シティ”と命名されています。

 その後も一行は探検を続け、1806年にセントルイスに帰還するまでの間に、ルイジアナ地域の地理や動植物、先住民などについての膨大な調査記録を残しました。

 ちなみに、“アイオワ”という名前は、現在のアイオワ州に相当する地域に数多く住んでいた先住民のアイオワ族に由来するものですが、その意味は、スー族の言葉で“眠たがり”という意味なのだとか。もしかして、票の集計がうまくいかなかったのも、夜間の作業で睡魔と戦いながら作業をしていたスタッフが、文字通りの“アイオワ”だったからなのかもしれません。
 

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