2018-11-15 Thu 01:59
きょう(15日)は11月の第3木曜日。いわずと知れたボジョレー・ヌーボーの解禁日です。というわけで、毎年恒例、ワイン関連の切手の中から、現在制作中の『チェ・ゲバラとキューバ革命』にちなんで、この1枚です。
これは、チェ・ゲバラの出身国、アルゼンチンが、輸出商品としての自国産ワインを宣伝するため、2009年に発行した切手です。 アルゼンチンはフランス、イタリア、スペイン、米国に次ぐ世界第5位のワイン生産国(消費量としては世界第8位)で、アンデス山麓に東京都のほぼ2倍に相当する22.4万ヘクタールでワイン用のブドウが栽培されています。 アルゼンチンでは、スペイン人が入植して間もない1542年、ペルーで栽培されていた苗から得られた乾燥種子がサルタ地方に植えられ、1556年にはフアン・セドロン神父が、チリのセントラル・ヴァレーからアルゼンチンにブドウの挿し木を持ち込み、サン・フアン地方やメンドーサ地方にアルゼンチン初のブドウ畑を開いたのが、ワイン産業のルーツとなりました。 主要なブドウの品種としては、黒ブドウがマルベック種、白ブドウがトロンテス種。このうち、マルベック種はフランス原産で、その来歴については、フランスでフィロキセラが発生する直前の1850年代後半、フランス人農業技師がチリに紹介したものが、その苗木がアルゼンチンへ運ばれたという説と、フランスから大西洋を越え、アルゼンチンの国土を横断してメンドーサにもたらされたという説があります。一方、トロンテス種はスペイン原産のブドウ品種です。 ちなみに、僕は、昨年、ブエノスアイレスを訪れた際に、老舗のカフェ、トルトーニでステーキのサンドイッチをつまみながら、メンドーサ産のマルベックを飲んだのですが(下の画像はその時の写真です)、風情のある店の雰囲気と併せて、忘れられない1食となりました。 ★★ トークイベント・講演のご案内 ★★ 以下のスケジュールで、トークイベント・講演を行いますので、よろしくお願いします。(詳細は、イベント名をクリックしてリンク先の主催者サイト等をご覧ください) 11月16日(金) 全国切手展<JAPEX 2018> 於・都立産業貿易センター台東館 15:30- 「チェ・ゲバラとキューバ革命」 *切手展の入場料が必要です 12月9日(日) 東海郵趣連盟切手展 於・名古屋市市政資料館 午前中 「韓国現代史と切手」 12月16日(日) 武蔵野大学日曜講演会 於・武蔵野大学武蔵野キャンパス 10:00-11:30 「切手と仏教」 予約不要・聴講無料 ★★ 内藤陽介 『朝鮮戦争』(えにし書房) 3刷出来!★★ 本体2000円+税 【出版元より】 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る! 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各ネット書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 ★★★ 近刊予告! ★★★ えにし書房より、拙著『チェ・ゲバラとキューバ革命』が近日刊行予定です! 詳細につきましては、今後、このブログでも随時ご案内して参りますので、よろしくお願いします。 (画像は書影のイメージです。刊行時には若干の変更の可能性があります) |
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