2006-09-22 Fri 00:51
以前からこのブログでもご案内の通り、9月26日に角川選書の1冊として拙著『満洲切手』が刊行となります。その現物が出来上がってきましたので、あらためてご挨拶申し上げます。(画像は帯がついた状態の表紙カバーのイメージ。クリックで拡大されます)
今年は、映画『ラスト・エンペラー』のモデルとなった愛新覚羅溥儀の生誕100周年であると同時に、満洲事変から75周年にあたります。 この機会をとらえて、本書では、1932年3月から1945年8月までの満洲国の13年半を切手や郵便物を使って読み解いていこうと考えました。また、満洲国の崩壊後、満洲国の“遺産”をめぐって繰り広げた国民党と共産党の駆け引きについても触れてみました。 現在の“中国人民”が好むと好まざるとにかかわらず、現代中国が旧満洲国時代の“遺産”を活用し、当時の中国の指導層もそのことを充分に認識していたという歴史の現実は、切手やカバーの背景をたどっていけば、自然に行き当たる事柄のように思います。そうした視点から、幻の“王道楽土”の現在的な意味を考えるための素材を提供できるよう、精一杯の努力をしたつもりです。切手収集家の方はもちろん、満洲国や昭和史に興味をお持ちの方にも関心を持っていただける一冊に仕上がったのではないかと考えております。 奥付上の刊行日は今月30日ですが、配本日は26日ですので角川選書の棚のある大手書店の店頭には、来週半ばには並んでいると思います。店頭で画像の表紙の本をお見かけになりましたら、是非、お手にとってご覧いただけると幸いです。 |
はじめまして。いつも私は御著作を愛読していますし、「満州帝国」にも関心がありますので、この本が刊行されるのが楽しみです。
ところで、私が関心を持っている台湾の政府や汪兆銘政権が発行した切手や郵便物をまとめた御本を出される御予定はありますか。 #334 コメントありがとうございます
古田護様
はじめまして。コメントありがとうございます。 また、いつも拙著をお読みいただいているとのこと、本当にありがとうございます。 さて、汪兆銘に関しては、切手がらみで1冊の本を作るのはかなり難しそうですが、台湾に関しては、今回の『満洲切手』の営業成績が良かったら、同じく角川選書の続編として出したいね、と担当編集者からも言われております。つきましては、皆様、是非とも応援をよろしくお願いいたします。 |
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