2015-07-22 Wed 09:43
アシェット・コレクションズ・ジャパンの週刊『世界の切手コレクション』2015年7月22日号が、先週刊行されました。僕が担当しているメイン特集「世界の国々」のコーナーは、今回はアルゼンチンの特集です。その記事の中から、この1点をご紹介します。(画像はクリックで拡大されます)
これは、1997年にアルゼンチンで発行された“チェ・ゲバラ没後30年”の記念切手です。今回は、ゲバラ本人の話題としてではなく、アルゼンチンで使われる独自のリオプラテンセ・スペイン語の実例としてご紹介しました。 アルゼンチンなどで日常的に用いられているリオプラテンセ・スペイン語は、他の地域のスペイン語とは異なる独自の語彙が少なからずありますが、呼びかけの「やぁ」「おい」、愛称の「お前さん」に相当する「チェ(che)」は、その中でも最も世界的に知られた単語でしょう。 アルゼンチン出身のエルネスト・ゲバラは、メキシコでカストロに“Che, Ernest Guevara(やぁ、俺はエルネスト・ゲバラだ)”と自己紹介しましたが、その場に居合わせた面々は、当初、“チェ”の意味が理解できませんでした。その後も、アルゼンチン出身のゲバラは、“チェ”の語を連発したため、“チェ”が彼のあだ名として定着したと言われています。今回ご紹介の切手では、チェの部分を斜体で記し、本名と区別しています。 さて、『世界の切手コレクション』7月22日号の「世界の国々」では、エビータことエバ・ペロンの時代とフォークランド紛争にフォーカスを当てた2本の長文コラムのほか、アルゼンチン・ワイン、サッカーのマラドーナ、アルゼンチン・タンゴ、コロン劇場の切手などもご紹介しております。機会がありましたら、ぜひ、書店などで実物を手に取ってご覧いただけると幸いです。 なお、本日発売の7月29日号では、「世界の国々」はべネズエラを特集していますが、こちらについては、来週、このブログでもご紹介する予定です。 ★★★ 内藤陽介の最新刊 『日の本切手 美女かるた』 好評発売中! ★★★ 税込2160円 4月8日付の『夕刊フジ』に書評が掲載されました! 【出版元より】 “日の本”の切手は美女揃い! ページをめくれば日本切手48人の美女たちがお目見え! <解説・戦後記念切手>全8巻の完成から5年。その著者・内藤陽介が、こんどは記念切手の枠にとらわれず、日本切手と“美女”の関係を縦横無尽に読み解くコラム集です。切手を“かるた”になぞらえ、いろは48文字のそれぞれで始まる48本を収録。様々なジャンルの美女切手を取り上げています。 出版元のサイトはこちら、内容のサンプルはこちらでご覧になれます。ネット書店でのご購入は、アマゾン、boox store、e-hon、honto、YASASIA、紀伊國屋書店、セブンネット、ブックサービス、丸善&ジュンク堂、ヨドバシcom.、楽天ブックスをご利用ください。 ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★ 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。 |
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