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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 第二次欧州大戦75年
2014-09-01 Mon 21:56
 1939年9月1日にドイツのポーランド侵攻により第二次世界大戦が勃発してから、きょうでちょうど75年です。というわけで、今日はこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      オシフィエンチム・ドイツ切手使用

 これは、第二次大戦勃発後まもない1939年11月、ドイツ占領下のポーランド・オシフィエンチムから差し出されたカバーです。オシフィエンチムは、第一次大戦以前はハプスブルク帝国の支配下にあり、ドイツ語でアウシュヴィッツと呼ばれていましたが、第一次大戦後、ポーランドの独立に伴いポーランド領となり、オシフィエンチムと改称されました。それが、第二次大戦の勃発に伴い、ドイツによって占領されてドイツ語名のアウシュヴィッツが復活し、悪名高い強制収容所が設置されました。

 さて、ドイツ軍のポーランド侵攻は、1939年8月23日に調印された独ソ不可侵条約の秘密議定書において、バルト三国、ルーマニア東部のベッサラビア、フィンランドをソ連の勢力圏と認めたうえで、独ソ両国はカーゾン線におけるポーランドの分割占領に合意したことを受け、同年9月1日に実行に移されたもので、同月17日にはソ連が東側からポーランドに侵攻。10月6日までに、独ソ両国はポーランド全域の占領を完了しました。

 これに対して、ポーランド政府は降伏せず、残存する陸軍および空軍の部隊とともにルーマニアとハンガリーへ脱出。さらに、ロンドンに亡命政府を樹立して、抵抗を続けることになります。

 一方、ドイツ占領下のポーランドでは、当初、今回ご紹介のカバーのように、無加刷のドイツ切手が持ち込まれて使用されていましたが、10月12日に設立されたドイツのポーランド総督府の下で、12月以降、ドイツ切手を台切手とした占領加刷切手が発行され、使用されました。


 ★★★ イベントのご案内 ★★★

 ・9月6日(土) 09:30- 切手市場
 於 東京・日本橋富沢町8番地 綿商会館

 詳細は主催者HPをご覧ください。新作の『朝鮮戦争』を中心に、拙著を担いで行商に行きます。 会場ならではの特典もご用意しております。ぜひ遊びに来てください。


 ★★★ 講演会のご案内 ★★★ 

 ~韓国文化院 講演会シリーズ2014 『韓日交流史』~
 第9回は内藤陽介「韓国の切手でひも解く韓国近現代史」 です!

 ◇日時:2014年9月5日(金) 開場 18:30 開演 19:00
 ◇会場:韓国文化院 ハンマダンホール
 ◇募集人員:300名様(お申し込みはお一人様2名まで)
 ◇入場無料(事前のお申込みが必要です)
 ◇主催・お問い合わせ先:駐日韓国大使館韓国文化院 03-3357-5970

 ■ 韓国文化院のホームページ・トップの 「イベント応募コーナー」欄(こちらをクリックしてください)からお申し込みいただけます。たくさんの皆様のお申し込みを心よりお待ち申しております。

 * 表向き、応募の〆切は過ぎていますが、直接内藤宛にご連絡いただければ、お席は確保できます。どうぞ遠慮なく、ご連絡ください。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『朝鮮戦争』好評発売中! ★★★ 

 お待たせしました。約1年ぶりの新作です!

        朝鮮戦争表紙(実物からスキャン) 本体2000円+税

 【出版元より】
 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る!
 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

 *8月24日付『讀賣新聞』、韓国メディア『週刊京郷』8月26日号、8月31日付『夕刊フジ』で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました!


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