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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 ソウルへ行ってきます!
2014-08-07 Thu 09:04
      故宮・出猟図

 私事で恐縮ですが、韓国ソウルで開催される世界切手展<PHILAKOREA 2014>に出品者として参加するため、きょう(7日)、ソウルに向けて出発します。今回の作品“A History of Hong Kong”は、2012年にジャカルタで開催された世界展<INDONESIA 2012>で大金銀賞(86点)を受賞した作品をベースに、5フレームから8フレームに拡大したコレクションで、8フレームでの出品は今回が初めてとなります。

 展覧会の会期はきょう(7日)から12日まで、通常ですと、作品搬入のために事前に現地入りするのですが、今回はコミッショナーの井上和幸さんが現地入りされる5日に、どうしても、都内で外せない仕事があったため、搬入は井上さんにお願いし、その代わり、13日に井上さんが帰国される際には、フライトをあわせて運搬作業(返却された作品に加え、メダルやカタログ、賞状などが加わるため、往路に比べてかなりの大荷物になります)をお手伝いすることになりました。本日は昼過ぎの飛行機で羽田を発ち、午後3時前には金浦空港に到着の予定です。

 この間、ノートパソコンを持っていきますので、このブログも可能な限り更新していく予定ですが、なにぶんにも海外のことですので、無事、メール・ネット環境に接続できるかどうか、不安がないわけではありません。場合によっては、諸般の事情で、記事の更新が遅れたり、記事が書けなかったりする可能性もありますが、ご容赦ください。

 さて、冒頭に掲げた画像(クリックで拡大されます)は、今回の作品に展示しているマテリアルのうち、1998年に台湾で発行された「元世祖出猟図」(元代の画家・劉貫道が1280年に制作。台湾の國立故宮博物院蔵)の小型シートです。出品者として国際切手展に参加する際には、展示作品の中から、“いざ出陣”という雰囲気の切手を持ってくることにしているので、今回も先例に倣い、元の皇帝フビライがいままさに猟に出かける場面を描いた名画の切手を取り上げたという次第です。ちなみに、この小型シートは、九龍の地名が南宋滅亡時の伝説に由来するということから、南宋を滅ぼした人物を描いた切手として、作品中では使っています。

 この絵に描かれている場面の直後には、左側の切手に描かれている馬上の射手の手から矢が放たれて、シート周囲の金色の方向めがけて飛んでいったことでしょう。すでに作品の搬入は井上さんのご尽力により無事に終わっており、いわば矢は放たれた状態にありますので、前回大金銀賞だった僕としては、自分の矢(=展示作品)が金の枠(90点)に届いてくれることを祈るばかりといったところです。

 では、行ってまいります!

        
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 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

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