2011-12-22 Thu 16:19
大手製菓メーカー(株)ロッテの季刊広報誌『Shall we Lotte(シャル ウィ ロッテ)』の第14号(2011年冬号)ができあがりました。僕の連載「小さな世界のお菓子たち」では、今回は、こんな切手を取り上げました。(画像はクリックで拡大されます)
これは、アンザック兵とアンザック・ビスケットをコラージュした2009年のオーストラリア切手です。 第一次大戦中、ヨーロッパ戦線に派遣されたオーストラリア・ニュージーランド軍団は、Australia New Zealand Army Corpsの頭文字をとって、ANZAC(アンザック)と呼ばれており、現在でも、彼らがイギリス軍を助けてトルコのガリポリ半島に上陸した4月25日は“アンザック・デイ”として、両国などの祝日になっています。 このアンザックの名を冠したアンザック・ビスケットの由来にはいくつかの説があり、アンザック兵が手元の材料を使って戦地の塹壕の中で作ったのが始まりとも、母国の家族が海外で従軍しているアンザック兵に郵送したのが始まりともいわれています。ただし、専門家によれば、ビスケットのレシピはスコットランドのオートミール・ケーキが元になっているようで、戦場でイギリス兵から教わったレシピをアンザック兵が自己流にアレンジして作ったビスケットが、本国にも伝わったと考えるのがよさそうです。 その後、アンザック・ビスケットは赤十字や退役軍人会が募金集めのために販売するようになって全国民的に普及。現在ではオーストラリアを代表するお菓子の一つとして、スーパーマーケットでも簡単に手に入るほか、ナッツやドライフルーツをたっぷり入れたホームメイド・クッキーとして各家庭でも盛んに作られています。 ★★★ 内藤陽介の最新刊 ★★★ 年賀状の戦後史 角川oneテーマ21(税込760円) 日本人は「年賀状」に何を託してきたのか? 「年賀状」から見える新しい戦後史! ★ TBSラジオ・ニュース番組森本毅郎・スタンバイ(11月17日放送)、11月27日付『東京新聞』読書欄、『週刊文春』12月1日号、12月1日付『全国書店新聞』、『週刊東洋経済』12月3日号、12月6日付『愛媛新聞』地軸、同『秋田魁新報』北斗星、TBSラジオ鈴木おさむ 考えるラジオ(12月10日放送)、12月11日付『京都新聞』読書欄、同『山梨日日新聞』みるじゃん、12月14日付『日本経済新聞』夕刊読書欄、同サイゾー、12月15日付『徳島新聞』鳴潮、エフエム京都・α-Morning Kyoto(12月15日放送)、12月16日付『岐阜新聞』分水嶺、同『京都新聞』凡語、12月18日付『宮崎日日新聞』読書欄、12月19日付『山陽新聞』滴一滴、[書評]のメルマガ12月20日号、『サンデー毎日』12月25日号で紹介されました。 amazon、bk1、e-hon、HMV、livedoor BOOKS、紀伊國屋書店BookWeb、 セブンネットショッピング、楽天ブックスなどで好評発売中! ★★★ 好評既刊より ★★★ ハバロフスク(切手紀行シリーズ?) 彩流社(本体2800円+税) 空路2時間の知られざる欧州 大河アムール、煉瓦造りの街並み、金色に輝く教会の屋根… 夏と冬で全く異なるハバロフスクの魅力を網羅した歴史紀行 シベリア鉄道小旅行体験や近郊の金正日の生地探訪も加え、充実の内容! amazon、bk1、e-hon、HMV、livedoorBOOKS、紀伊國屋書店BookWeb、セブンネットショッピング、楽天ブックスなどで好評発売中! |
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