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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 技能の日
2011-11-10 Thu 09:54
 きょう(10日)は、1970年に技能五輪国際大会(国際職業訓練競技大会)がアジアでは初めて日本で開催されたことを記念して労働省(現・厚生労働相)が翌1971年に制定した“技能の日”です。というわけで、この切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

        技能五輪(1970)

 これは、1970年11月10日に発行された第19回国際職業訓練競技大会の記念切手です。

 国際職業訓練競技大会(現・国際技能競技大会)は、1947年にスペインで第2次大戦後の青少年対策の一環として職業青年団が開催した技能競技大会がルーツとなっています。その後、1950年の大会に際して、スペインと隣国ポルトガルの間で各12人の選手が技能を競ったことから国際大会化。以後、年々、参加国および出場選手が増加し、職業訓練の振興と青年技能労働者の国際交流・親善を図るための“技能オリンピック”と呼ばれるにふさわしい国際行事に発展しました。

 わが国は、1962年のバルセロナ大会から参加していましたが、1967年11月にマドリッドで開催された国際組織委員会において、1970年の第19回大会を日本で開催することが決定されました。なお、大会は1971年のマドリッド大会までは毎年開催されていましたが、1973年のミュンヘン大会以降は隔年開催となっています。

 第19回大会は、11月10日に日本武道館で開会式を行った後、翌11日から19日まで千葉県千葉市六方町の中央技能センターを競技場として開催され、参加15ヵ国約274名の選手(20歳以下)が旋盤、機械組立、家具、洋裁など30種目にわたって技能を競いました。ちなみに、このときの大会で、わが国は金メダル17、銀メダル4、銅メダル3を獲得しました。記念切手は、開会式の行われた11月10日の発行です。

 さて、今年の技能五輪は、10月4日から9日にかけてロンドンで開催され、韓国代表が総合優勝3連覇を果たしています。韓国の場合、技能五輪の参加選手を早いうちから選抜して、徹底的にエリート職人として養成し、メダルを取れば兵役免除という特典まで与えているそうですから、必ずしも、平均的な職人の技術水準が高いということにはならないかもしれません。

 一方、わが国は総合順位で惜しくも2位でしたが、印刷職種の日本代表として出場した伊東真規子選手(亜細亜印刷)が見事、金メダルを獲得しています。亜細亜印刷といえば、かつて僕の伯母が勤めていた会社で、拙著『マオの肖像』の印刷所でもありますので(当時は、同書の出版元、雄山閣のビルにオフィスがありました)、僕にとってはなじみのある会社です。それだけに、伊東選手には個人的にお会いしたことはないのですが、一月ほど前にメダル獲得のニュースを聞いたときには、なんとなく嬉しくなりました。

 明日から開幕のアジア国際切手展<CHINA 2011>でも、日本人出品者のみなさんが良いメダルを獲得できるよう、お祈りしております。


 ★★★ トーク・イベントのご案内 ★★★

 11月19日(土)13:10より、東京・目白の切手の博物館3階で開催の(財)日本郵趣協会コーリア部会例会にて、拙著『ハバロフスク』の刊行を記念して、以下のトークを行います。

 ・題目 金正日生誕の地、ヴャツコエを訪ねて
 
 現在、北朝鮮当局は、金正日が北朝鮮内の白頭山中で生まれたと主張していますが、これは事実と異なり、金日成・金貞淑夫妻がソ連領内で軍事訓練を受けている間に生まれたことが確認されています。その具体的な生誕地については諸説がありますが、最も有力視されているのは、ハバロフスク近郊のヴャツコエです。

 拙著『ハバロフスク』では、本編とは別の“付録”として、近郊のヴャツコエを訪れた体験記も収録しておりますが、今回のトークでは、現在のヴャツコエのようすなどもご紹介しつつ、お話ししたいと思います。

 * 今回のコーリア部会例会は特別例会ということで、部会の会員でなくとも、どなたでも自由にご参加いただけます。また、トークのみのご参加の場合、博物館の入館料はかかりません。 


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