2011-01-03 Mon 23:41
例年のことですが、“郵便学者”という看板を掲げて生活している関係から、僕は毎年、年賀状には干支にちなんだ切手を取り上げることにしています。もっとも、ただ単に干支の切手を持ってくるだけではつまらないので、①できるだけ他の人が使いそうにないモノ、②その年の仕事の予告編になりそうなモノ、というふたつの基準で切手を選んでいます。で、今年はこんな切手を選んでみました。(画像はクリックで拡大されます)
![]() これは、2004年にロシアで発行された交通安全キャンペーンの切手の1枚で、オオカミの運転する自動車からアヒルの行列を守るウサギの警察官が描かれています。なお、切手は6種セットの1枚で、セットを収めた小型シートの全体像は下の画像のようになっています。 ![]() さて、昨年は雑誌『キュリオマガジン』に「郵便学者の世界漫遊記:マカオ篇」を連載し、それをもとに<切手紀行シリーズ>の第3巻として『マカオ紀行』を上梓いたしましたが、今年も、このパターンを踏襲して、極東ロシアについての連載を執筆し、<切手紀行シリーズ>第4巻の書籍を刊行する予定です。ただし、例年、<切手紀行シリーズ>の刊行は11月ですが、今回は題材を考慮して、夏の終戦特集にあわせての刊行ということになるかもしれません。 ところで、今回ご紹介の切手を賀状に持ってきたのは、2011年(の少なくとも前半)は連載の仕事を通じてロシアとじっくり向き合うことになりそうだということにくわえて、弱者であるウサギが強者のオオカミからアヒルを守っているという構図が気にいったということもあります。 あらためて申すまでもなく、僕自身は世間的には何の影響力もない“ちんぴらモノ書き”にすぎません。しかし、曲がりなりにも“言論人”の端くれである以上、相手がどれほど強大であろうとも、おかしいと思ったことには率直におかしいと異議申し立てをすることが大事だと思っています。もちろん、僕の発言など蟷螂の斧にも満たない微力なものでしょうが、それでも、昨年掲載した記事のうち、読者の皆さまからご指示を頂いた記事(=多くの拍手を頂いた記事)が、基本的には、現在の民主党政権やいわゆるリベラル勢力に対して、あるいは、大戦後の日本社会で“常識”とされていることに対して、おかしなことはおかしいとストレートに批判する内容のものであったということに大いに勇気づけられました。 現実の社会では、ウサギがオオカミの前に立ちはだかれば、喉元を食いちぎられておしまいということになるでしょう。僕のことなど、一定の権力を持った人たちが本気になって(社会的に)抹殺しようと思えば、まさにオオカミの前のウサギ、赤子の手をひねるようなものにちがいありません。それでも、この切手のウサギのように、オオカミに臆することなく正論を掲げ、“寸鉄人を刺す”内容の記事を書けるよう、今年も努力していきたいと思っております。 なお、例によって、年賀状の投函は年末ぎりぎりになってしまいましたので、まだお手元に届いていない方も多いのではないかと思います。早々に賀状をお送りいただきました皆様方におかれましては、今しばらくお待ちいただきますよう、伏してお願い申し上げます。また、今年は、昨年末に転居したということもあり、転居のご挨拶を兼ねて、喪中欠礼のお知らせを頂戴した方々にも葉書をお送りいたしましたこと、あしからずご了承いただけると幸いです。 ★★★ イベントのご案内 ★★★ 1月9日(日) 切手市場 於・東京・浅草 台東区民会館 11:00~20:00 拙著『マカオ紀行』の即売・サイン会(行商ともいう)を行います。僕は午前中から会場にいる予定です。入場は無料で、当日、拙著をお買い求めいただいた方には会場ならではの特典をご用意しておりますので、よろしかったら、遊びに来てください。詳細はこちらをご覧いただけると幸いです。 ★★★ 内藤陽介の最新刊 ★★★ ![]() マカオ紀行:世界遺産と歴史を歩く 彩流社(本体2850円+税) マカオはこんなに面白い! 30の世界遺産がひしめき合う街マカオ。 カジノ抜きでも楽しめる、マカオ歴史散歩の決定版! 歴史歩きの達人“郵便学者”内藤陽介がご案内。 全国書店・インターネット書店(amazon、bk1、boox store、coneco.net、DMM.com、HMV、JBOOK、livedoor BOOKS、Yahoo!ブックス、カラメル、紀伊国屋書店BookWeb、ゲオEショップ、ジュンク堂、セブンネットショッピング、丸善、楽天ブックスなど)で好評発売中! |
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