2010-09-09 Thu 23:42
山形県東根市で来春開校予定の市立“さくらんぼ小学校”について、同名のアダルトサイトが存在していることかた改名を求める声が上がっていた問題で、土田正剛市長はきょう(9日)の記者会見で「児童の登下校時に不審者が現れる可能性がある」として、校名を変更する方針を明らかにしました。というわけで、きょうはこんなモノをもってきました。(画像はクリックで拡大されます)
これは、1994年にオランダが発行した児童福祉切手3種を収めた小型シートで、右側の3枚に、さくらんぼ取りに興じる子供たちが描かれています。ちなみに、左の上2枚はペンキ塗りを手伝って梯子をもつ子どもが、下1枚はおもちゃの家で遊ぶ子供たちで、どれもかわいらしいデザインです。やはり、子供とさくらんぼという組み合わせは相性が良いですね。 さて、今回問題となった校名は、東根市がさくらんぼの名産地であることに加え、昨年12月に行われた市民からの公募で決定されたもので、校歌の作詞・作曲を担当した作曲家の服部公一さん(山形県出身)も「これ以上、良い名前はない。改名に反対したが、子供の安全ということならば、仕方がない」とがっかりしているのだとか。 もっとも、“さくらんぼ”という単語は、その昔の「黄色いサクランボ」以来、お色気イメージと重なる用例がいくつもありますから、当然、“さくらんぼ××”という風俗店やアダルトサイトが少なからず存在していることも、十分に予想できたような気もします。その点で、市当局の判断は、やはり甘かったといわれてもしかたのない面はあるでしょうな。ただし、問題のアダルトサイトは今回の一件でいちやく全国にその名をとどろかすことになり、結果的に、宣伝効果という点で彼らが一番得をしたというのも、納得できない話ですが…。 ところで、校名変更の理由が理由だけに関係者の無念は十分にわかりますが、そもそも、実際にその学校に通う子供たちは“さくらんぼ小学校”という名前をどういう風に感じていたんでしょうか?低学年や高学年でも女子児童は抵抗なく受け入れらるのでしょうが、思春期にさしかかった高学年の男子児童にとっては、「さくらんぼ小学校6年生の●野×夫です」などと自己紹介するのは、かなり恥ずかしいんじゃないかなぁ。 その意味では、今回の一件で、“さくらんぼ小学校”に通えなくなった生徒たちの中には、案外、ホッとしている子も多いのかもしれませんがね。 ★★★ お知らせ ★★★ 9月16日(木)、夜9時からTOKYO MXテレビの番組ザ・ゴールデンアワーに『事情のある国の切手ほど面白い』の著者として登場します。僕の出番は9時10分頃で、約20分間の特集コーナーとなる予定。生放送への出演は久しぶりなので、ぜひ、ご覧いただけると幸いです。 ★★★ 内藤陽介の最新刊 ★★★ 事情のある国の切手ほど面白い メディアファクトリー新書007(税込777円) カッコよすぎる独裁者や存在しないはずの領土。いずれも実在する切手だが、なぜそんな“奇妙な”切手が生まれたのだろう?諸外国の切手からはその国の抱える「厄介な事情」が見えてくる。切手を通して世界が読み解ける驚きの1冊! 全国書店・インターネット書店(amazon、bk1、DMM.com、JBOOK、livedoor BOOKS、TSUTAYA、Yahoo!ブックス、7&Y、紀伊国屋書店BookWeb、ジュンク堂書店、楽天ブックスなど)で好評発売中! |
#1813 82年の桜内外相発言を
ネタにコメントしようとしたけど、スパム扱いされて受け付けられなかった。
やっぱ、チェリーは問題ある言葉みたいですね。 #1821 コメントありがとうございます
・isaac様
スパムのコメントをブロックしようとして、まともなコメントを受け付けられないという例は、過去にもあったかもしれません。気を悪くされた方があったら、この場をお借りしてお詫びいたします。 |
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