2010-06-05 Sat 00:30
きのう・きょう(4・5日)の2日間、韓国・釜山で主要20ヵ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開かれています。というわけで、きょうはこの切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)
![]() これは、2005年11月18日に韓国で発行された“アジア太平洋経済協力(APEC:Asia-Pacific Economic Cooperation)釜山首脳会議”の記念切手です。切手は、会議場となった冬栢島の会議場・ヌリマルAPECハウスを描いたものと、松の木と水、5つの嶺と太陽と月を組み合わせた伝統的な朝鮮絵画を取り上げたものの2種連刷です。ヌリマルAPECハウスは、今回のG20会議の会議場となった建物で、朝鮮絵画は、伝統的な王権のシンボルを表現したもので、各国首脳が一堂に会することにちなんだものということですから、そのまま、記念名を変えれば今回の会議の記念切手としても通用しそうな内容です。なお、今回の会議に際しての記念切手の発行はありません さて、今回の会議は、ギリシャ危機後の状況を踏まえて、①世界経済、②強くて持続可能な均衡成長に向けた協力体制、③金融規制改革、④国際金融機関の改革とグローバル金融安定網、⑤その他イシュー――の5セッションに分けて進められ、参加国の財務相と中央銀行総裁は、4日午後7時から2時間にわたり夕食を交えながら、南欧財政危機のあおりを受けた世界経済の現況について討論されました。この夕食会合は、各国の財務相と中央銀行総裁が同席者なく懸案を虚心坦懐に話し合えるようにと、企画されたものだそうです。 ということは、当然のことながら、わが国からも財務相が出席していなければならなかったはずなのですが、(8日に新内閣の任命式が行われるまでは)現職の財務相である管直人は、民主党の代表選挙と首班指名を理由に欠席しました。ちなみに、政権交代直前の昨年9月のロンドンG20、同昨年11月のスコットランドG20は、いずれも、日本の財務相(ロンドンの際は与謝野馨、スコットランドは藤井裕久)は欠席しています。今回を含めて3回続けての欠席というのは、さすがに、“経済大国”としての立場をわきまえないものとして、国際社会から顰蹙を買うのではないかと心配です。 まぁ、与謝野や藤井と違って、管は国会で消費性向と乗数効果の違いを答えられず、官僚のレクチャー受けるという醜態をさらした人物で、彼がなぜ財務相をやっているか理解に苦しむと評されるほどですから、出席して無能ぶりをさらすよりは、欠席した方が国益にかなうという見方もありうるかもしれません。しかし、それなら、より適切な人物を財務大臣に当てるのが筋であって、各国の財務相が集まる中で日本だけが欠席して良いということにはならないはずです。 少なくとも、管が真に国家・国民のことを考えて新総理に就任するというのなら、新内閣の財務相が決まるまでは、現職の財務相としての責任を全うしないのは、非常識のそしりをまぬかれません。少なくとも、18:00の時点で記者会見に応じている暇があるのなら、特別機をチャーターしてでも釜山へ駆けつけるのが筋ではないでしょうか。あるいは、民主党政権がことの重要性を理解しているなら、鳩山内閣の総辞職と新総理の首班指名を週明けにずらすという選択肢もあったはずです。もっとも、今回の一件は、管本人が、釜山へ行ってまじめに仕事をするのが嫌で、あえて、その時間に記者会見を設定したというのなら、話は別ですが、そういう人物が日本の最高指導者になるという現実はなんともおぞましい限りですな。 *本日(5日)午後から12日まで、マカオとソウルに行ってきます。ホテルはいずれもインターネットの接続が可能とのことですので、現地へはパソコンを持って行き、あらかじめ、取り込んでおいた切手類の画像を元にブログも毎日更新する予定です。メール等でのご連絡にも対応可能なはずですが、なにぶんにも海外のことゆえ、いろいろとご迷惑をおかけすることがあるかもしれません。その場合は、あしからずご容赦ください。 ★★★ 欧米人も実は捕鯨が大好き ★★★ 鯨を追い、七つの海へと旅立った男たちの歴史と文化 キュリオマガジン6月号・巻頭特集 捕鯨浪漫主義 ![]() 捕鯨は日本だけの特殊な文化・伝統なのか。否、そんなことは断じてない。むしろ、歴史的に見れば、欧米社会こそ、捕鯨を題材とした文学・演劇・音楽・絵画などさまざまな文化を残してきたではないか。 陸の西部劇と海の捕鯨は、カッコいい荒くれ男たちの物語の双璧である。知力・体力の限りを尽くし、命の危険を顧みずに大自然の中で奮闘する男たちの姿を見て、単純素朴に美しいと感じる人も多いはずだ。 そんな捕鯨のカッコよさを物語る欧米のコレクターズ・アイテム満載の『キュリオマガジン』2010年6月号、好評発売中!(なお、同誌についてのお問い合わせや入手方法などにつきましては、出版元のHPをご覧いただけると幸いです) ★★★ 内藤陽介の最新刊 ★★★ 総項目数552 総ページ数2256 戦後記念切手の“読む事典”(全7巻) ついに完結! ![]() 2001年のシリーズ第1巻『濫造濫発の時代』から9年。<解説・戦後記念切手>の最終巻となる第7巻は、1985年の「放送大学開学」から1988年の「世界人権宣言40周年」まで、NTT発足や国鉄の分割民営化、青函トンネルならびに瀬戸大橋の開通など、昭和末期の重大な出来事にまつわる記念切手を含め、昭和最後の4年間の全記念・特殊切手を詳細に解説。さらに、巻末には、シリーズ全7巻で掲載の全記念特殊切手の発行データも採録。 全国書店・インターネット書店(amazon、bk1、JBOOK、livedoor BOOKS、7&Y、紀伊国屋書店BookWeb、ゲオEショップ、楽天ブックスなど)で好評発売中! |
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