2010-02-05 Fri 09:58
きのう(4日)の横綱・朝青龍の引退表明は、ある程度予想されていたとはいえ、やはりビックリしました。というわけで、モンゴル仏像ネタの中からこの1枚です。(画像はクリックで拡大されます)
![]() これは、1988年にモンゴルが発行した釈迦如来像で、切手上部のキリル文字は、モンゴル語で“釈迦如来”を意味するボルハン・バクシとなっています。モンゴルで発行された釈迦如来像の切手は、今回ご紹介のもののほか、黄色い衣のものもあるのですが、今回は朝青龍にちなんで青い衣のものです。数あるモンゴルの仏像切手の中でも僕のお気に入りの一枚で、拙著『切手が伝える仏像』では、扉にこの切手を大きく引き伸ばして載せました。 さて、像の印相(手の形)は右手指を下に向け地面に触れている降魔印(触地印)の形をとっています。これは悟りを得る前の釈迦がガヤー村(現ブッダガヤー)の菩提樹の下で瞑想にふけっていた際、それを妨害する魔物を調伏した様子を表現したものです。 原始仏教で重要視されていたのは、各人が己の煩悩を滅却して悟りの境地に達することですから、釈迦による魔物の調伏というのも、実際に彼が妖怪の類と戦ったということではなく、煩悩と格闘し、それを克服したさまを比喩的に表現したものと理解するのが自然でしょう。 相撲のアスリートとしては超一流だった朝青龍ですが、私生活では煩悩まみれで、いろいろとトラブルを起こし、今回のような事態になったのはなんとも残念な話です。もっとも、力士にとっては“土がつく”のはマイナスですからねぇ。釈迦のように地面にふれることで魔物を追い払うということを求めるわけにもいかないのかもしれませんな。 ★★★ 内藤陽介の最新刊 ★★★ 総項目数552 総ページ数2256 戦後記念切手の“読む事典”(全7巻) ついに完結! ![]() 2001年のシリーズ第1巻『濫造濫発の時代』から9年。<解説・戦後記念切手>の最終巻となる第7巻は、1985年の「放送大学開学」から1988年の「世界人権宣言40周年年」まで、NTT発足や国鉄の分割民営化、青函トンネルならびに瀬戸大橋の開通など、昭和末期の重大な出来事にまつわる記念切手を含め、昭和最後の4年間の全記念・特殊切手を詳細に解説。さらに、巻末には、シリーズ全7巻で掲載の全記念特殊切手の発行データも採録。 全国書店・インターネット書店(amazon、bk1、JBOOK、livedoor BOOKS、7&Y、紀伊国屋書店BookWeb、ゲオEショップ、楽天ブックスなど)で好評発売中! |
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#1656 朝青龍の集団暴行
朝青龍の集団暴行は 日本人の恥です。 歴代一にさせないようにしたじゃないでしょうか? (http://blogs.yahoo.co.jp/saipan_is_number1/48801404.htmlの続き) いくら朝青龍が、角界で無敵というわれるほど肉体的には屈強な人物であっても、そのステータスは単に若干26歳の一スポーツ選手にすぎない。権力者でもなければ巨大な団体を組織しているわけでもない。唯一所属している日本相撲協会でさえ、徹底的に糾弾にあい、まさに四面楚歌という状況でなのある(この騒動を避けるためか、彼を支える家族もモンゴルに避難している有様)。 このような一人の若者に対して、大小問わず日本中のマスコミが、個人攻撃という集中砲火を、連日のごとく浴びせているのだ。しかも彼には協会側の申し入れにより、現在活動の自由がほとんど奪われてるという状況だ。反論(精神的意味においても)もできず一方的に、マスコミの誹謗中傷的ともいえる言論の暴力に苛まれているのだ。 #1660 コメントありがとうございます
朝青龍の集団暴行様
常々思っていることですが、他人を攻撃する時に“品格”を持ちだす輩が、実際に品格を備えているケースはほとんどありませんよね。 |
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