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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 10月5日革命
2009-10-05 Mon 23:52
 きょう(10月5日)は、ポルトガルの共和制樹立記念日です。というわけで、こんな切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

 マカオ・共和国加刷

 これは、1911年4月2日にマカオで発行された“共和国”加刷の切手です。

 1910年10月1日、ポルトガルでは、ブラジル大統領の来訪がきっかけとなって、共和主義者による大規模なデモが発生。これに呼応して、テージョ川河口に停泊する軍艦の反乱が起こると、同3日、軍部は反乱の鎮圧を拒否し、リスボン周辺を占拠しました。さらに、4日、軍艦が王宮への砲撃を開始たため、国王マヌエル2世と王族はイギリスへ亡命し、5日、共和国臨時政府が発足しました。これが、いわゆる10月5日革命です。

 革命による王制の打倒に伴い、ポルトガルの植民地であったマカオでも、それまで使われていた国王の肖像切手に“REPUBLCA”(共和国)と加刷した切手が発行され、使用されるようになりました。ちなみに、マカオには、このときの革命にちなんで“10月5日通り”という通りがあります。なお、共和制以降、マカオで最初の正刷切手が発行されたのは、1913年のことでした。

 さて、来年はこの10月5日革命から100周年にあたっており、それにあわせて、ポルトガルの首都リスボンでは世界切手展も開催される予定になっています。まぁ、こんなことを書くと鬼に笑われそうですが、切手展にあわせてリスボンに行き、ぜひとも、革命100年のお祭りも見物してみたいものですな。

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