2009-03-24 Tue 16:28
野球のWBCは、日本が韓国を下して連覇を果たしました。めでたい限りです。というわけで、野球+優勝にちなみ、この1枚を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)
これは、1968年8月に発行された「第50回全国高等学校野球選手権大会」の記念切手のうち、優勝旗を背景にピッチャーを描いたものです。そういえば、今回のWBCでMVPに選ばれた松坂投手も甲子園の優勝投手でしたな。 日本の夏の風物詩として定着している“夏の甲子園”こと全国高等学校野球選手権大会は、1915年8月、朝日新聞社が主催して阪急沿線の豊中球場で行われた「第1回中等学校優勝野球大会」がそのルーツです。大会の名称は、全国70余の中等学校(現在の学制でいう高等学校)を集めて地方の予選大会を行い、その10校を招いて開催されたことに由来しており、栄えある最初の優勝校は京都二中でした。ちなみに、同校は1948年の学制改革でいったん廃校となりましたが、1984年、かつての校舎跡に京都府が府立鳥羽高校を新設。現在では、同校が府立二中の後身ということになっています。 さて、大会は回を追うごとに盛んになり、1924年からは甲子園球場に舞台を移し、順調に発展を続けました。戦争の影響で1941-45年の開催は中断されましたが、戦後すぐに復活。学制改革に伴い、1948年には、大会名称が、現在の「全国高等学校野球選手権大会」に改められて、現在にいたっています。 なお、この切手を含め、書状基本料金が15円時代の記念・特殊切手については、拙著『一億総切手狂の時代』で詳しくご説明しておりますので、機会がありましたら、ぜひ、ご一読いただけると幸いです。 ★★★ 内藤陽介の最新刊 ★★★ 誰もが知ってる“お年玉”切手の誰も知らない人間ドラマ 好評発売中! 『年賀切手』 日本郵趣出版 本体定価 2500円(税込) 年賀状の末等賞品、年賀お年玉小型シートは、誰もが一度は手に取ったことがある切手。郷土玩具でおなじみの図案を見れば、切手が発行された年の出来事が懐かしく思い出される。今年は戦後の年賀切手発行60年。還暦を迎えた国民的切手をめぐる波乱万丈のモノ語り。戦後記念切手の“読む事典”<解説・戦後記念切手>シリーズの別冊として好評発売中! 1月15日付『夕刊フジ』の「ぴいぷる」欄に『年賀切手』の著者インタビュー(右上の画像:山内和彦さん撮影)が掲載されました。記事はこちらでお読みいただけます。 もう一度切手を集めてみたくなったら 雑誌『郵趣』の2008年4月号は、大人になった元切手少年たちのための切手収集再入門の特集号です。発行元の日本郵趣協会にご請求いただければ、在庫がある限り、無料でサンプルをお送りしております。くわしくはこちらをクリックしてください。 |
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