売出しに伴う需給悪化で株価が急落?
【 サンリオ:政策保有株式の売出し 】
2024/11/26、サンリオが「株式の売出しに関するお知らせ」をリリースした
https://ssl4.eir-parts.net/doc/8136/tdnet/2534157/00.pdf
以下は一部抜粋等
2024/11/26 取締役会:当社普通株式の売出しについて決議
企業理念:「みんななかよく」
ビジョン:「One World, Connecting Smiles.」
目標:グローバルエンターテイメント企業として、一人でも多くの人を笑顔にし、世界中に幸せの輪を広げていくこと
3本柱:「組織風土改革」「国内外構造改革の着手・完遂」「再成長の戦略や成長市場への種まき」
2021年3月期:営業赤字
2024年3月期:過去最高の営業利益を達成
2024年5月:新中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)
テーマ:不確実な成長から、安定・永続成長サイクルを創る、 “投資と拡大の3年”
3本の矢:「マーケティング・営業戦略の見直しによるグローバルでEvergreen な IP 化」「グローバルでの成長基盤の構築」「IP ポートフォリオ拡充とマネタイズ多層化」
→ 安定・永続成長を目指す
また、当社は企業理念を達成するため、長期にわたるサステナブルな企業価値の向上を目指して、10年先にわたる事業環境分析を行い、創出価値とESGの2つの観点で解決に取り組んでいくグローバルな10の重要課題である「サンリオ・マテリアリティ」を特定
内、ガバナンスの透明性・可視化:新中期経営計画においてもガバナンスの強化を掲げ、ROEなどの指標開示やキャピタルアロケーション方針開示等、資本市場への説明責任を果たす
→グローバル水準のコーポレートガバナンスを追求
< 売出しの背景 >
株式市場:コーポレートガバナンスの充実を実現する観点から政策保有株式を見直す動きが進んでいる
当社:一部の株主と継続的な議論を重ね、
1)当社株式に係る政策保有株式を早期に縮減させる
2)株主層の裾野の拡大及び多様化
→当社の企業経営に対する規律を一層高めるべく本売出しの実施を決定
本売出しを通じて、
1)当社株式の流動性を向上させる
2)当社の長期的な戦略をご支援いただけるグローバル優良機関投資家の取り込みを図りつつ、幅広い投資家の方々に当社株式を保有いただく
→株価のボラティリティの抑制と資本コストの低減を図り、更なる企業価値向上を実現することを目指す
<株価終値推移 >
11/26 5,160円、11/27 4,402円(▲14.7%)
ご参考)サンリオ株価急反落 三菱UFJ銀行などが保有株売り出し
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL271BO0X21C24A1000000/
追加売り出し分も含めると、最大で発行済み株式数(自社株除く)の12.6%
<感想>
売出し(含む、辻社長100万株)に伴う目先の需給悪化要因で株価は急落した
ガバナンス的には政策保有株式の売却ニーズは高いため、今後も同様な案件が増えるものと思われる
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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