「くにこism」
「くにこism」(猪口邦子著、西村書店)より
パールハーバーの授業
そこにはきのこ雲の写真とともに、日本が悪魔的な世界征服の野心と狂気で、パール・ハーバーに奇襲攻撃をし、いかに愚かで野蛮な戦争を仕掛けてきたか、その野望をくじくために原爆が投下されたと、自由と正義の国アメリカと、野蛮で卑怯な国日本というわかりやすい構図が描かれていた。善悪がはっきりした物語のようであった。
先生が黒板になにかを書いている・・・・・・日本は資源に乏しいこと、発展するために外国から資源を輸入しなければならないこと、どんなに資源の乏しい国でも、貿易によって発展する権利があること、しかし、欧米諸国は、アジアの国が発展しすぎることは許せないと思っていたこと、そこで、日本の資源の輸入を困難にしていったこと・・・・・・しかもなんとアメリカは、実は、欧州戦に参戦する契機をつかもうとしていたこと・・・・・・違う!教科書と全く違うことを先生は授業でしゃべっている!
>>昔は先生の影響が大きかったようだ