DESによる自己資本の拡充?
http://www.ardepro.co.jp/files/ir/press/2018/0427_04.pdf
1.DESによる新株式発行概要
(1)発行新株式数:57,142,800株(発行済株式数の20.57%)
(2)発行価額:70円(4/26終値@64の9.4%プレミアム)
(3)割当予定先:(株)ドラゴンパワー(当社秋元 元社長100%出資の資産管理会社)
(4)現物出資財産:割当予定先の当社に対する2018/1/23付で割当予定先との間で締結した準消費貸借契約に基づく債権48億円のうち、 3,999,996,000円(「対象債権」)
⇒ 会計上の発行価額56.98円/1株を、対象債権の時価評価額とすべき会計処理(「評価額説」)によった場合、対象債権の額面(70円/株)と時価評価額との差額743,824,334円を債務免除益として特別利益へ計上
2.本件DESのメリット
< 有利子負債の削減 >
(1)支払利息の削減(△80百万円/年)
(2)自己資本の充実
(3)自己資本比率の上昇(7.9%→18.3%へ)
3.検査役の検査等の要否
(1)原則
現物出資の対象となる財産については、会社法の規定により原則として検査役の検査(会社法第207条第1項)又は弁護士、公認会計士等による調査(同条第9項第4号)が義務付けられている
(2)例外(DESはこのタイプ)
現物出資の対象となる財産が増資を行う会社に対する金銭債権である場合は、上記(1)の必要なし(同条第9項第5号)
<感想>
本件は、有利子負債削減かつ自己資本比率向上を図る目的のDES。会社にとっては、非常にメリットがある手法であると思われる。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HPはこちら http://tsuruichi.blog.fc2.com/
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