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「成功脳と失敗脳」⑤



「成功脳と失敗脳 脳が震えるほど成功する方法」(茂木健一郎著、総合法令出版)より


 第5章 成功脳をつくる習慣を身につけよう


  対等なコミュニケーションこそが、成功を引き寄せる


 コミュニケーションや人の協力といったように、自分一人の力だけではなく、周りを巻き込む力が必要になってきます。

 成功している人たちのコミュニケーションの基本は、「常に対等である」という意識を持っているということです。

 たとえ相手が社長や上司であっても、本音をいい合える人間関係こそがビジネスを成功させる大きな要素になっているのです。

 対等なコミュニケーションの本質とは、まずは相手をしっかりと敬い、思いやりを持ってお互いの考え方や行動に対して本音で意見をいい合うということです。


  ベストエフォート方式が、成功へのスピードを加速させる

 べストエフォート方式を実践する上でのポイントは、完璧を求めずに、ちょっとでも何かを達成した自分を褒めてあげるというものです。

 1+1が2以上になるのが脳の特徴でもあるということです。


  「前向きに何でもやってみる」ということが最も重要

 とりあえず前向きに何でもやってみる。それが成功脳を手繰り寄せる方法でもあります。

 たとえ間違ったとしても仮説を立ててみることをお勧めします。

 極論をいってしまえば、人生における成功も失敗も、すべては仮説で成り立っているといえます。

 なぜなら、どうすれば成功できるのか、失敗してしまうのかということは、もはや誰にも答えがわからないからです。

 先を見通していろいろな仮説を立てて、自分にとって何が成功なのか、何が失敗なのかということを考えていくことが重要になってくるのです。


  おわりに  ビジネスに関係のないことにはルールを定めよう!

 「何かを選択する」というときに使う脳の容量というのは、実は限られているということが研究でも明らかになっています。

 つまり、私たちが何かを選択するたびに、脳は活動容量を減らしているというのです。

 自分のビジネスに関係ないことにはルールを定めているのです。

 ジョブズといえば、黒のタートルネックにジーンズ、足下はスニーカーというスタイルを貫いていました。約10年間ほぼ毎日それを着用し、自分のスタイルを確率していたのです。

 このような脳の使い方こそ、やらなくてもよいこと、やりたくないことを排除するということに他なりません。

 自分があまり重要視していないことの意思決定において脳を消耗させずに、自分の好きなことに全力で取り組むためにも、自分のビジネスに関係のないことにはルールを定めてみてはいかがでしょうか。


>>いろいろな仮説を立てて、とりあえず前向きに何でもトライし続けてゆきたい

「成功脳と失敗脳」④



「成功脳と失敗脳 脳が震えるほど成功する方法」(茂木健一郎著、総合法令出版)より


 第4章 すべては、自分をありのまま見ることから始まる


  「意識高い系」は、失敗脳の典型例


 常見陽平さんの著書『「意識高い系」という病』(ベスト新書)のなかで、意識高い系の特徴と実に見事に捉えていました。

 例えば、「やたらと学生団体を立ち上げようとする」「やたらとプロフィールを盛る」「ソーシャルメディアで意識の高い発言を連発する」「人脈をやたらと自慢する」などなど・・・・・・。

 本当に意識が高く、常に真剣勝負をしている人というのは、目の前の課題に集中して取り組んでいるので、あまりそういった浮ついたことはいわなくなるものです。

 自分を外側から客観的に見る視点が必要になってきます。それを脳科学の世界では「メタ認知」と読んでいます。

 たとえば負け続けていても、やり方を変えながら挑戦していれば、より自分を客観視できる習慣が身についてくるはずです。


  負け癖を抜け出す勇気を持って、習慣を変えていこう

 「もっとこんなトライアンドエラーができたのではないか」

 このように冷静かつ客観的に可能性を探ってみる習慣を身につけてみてください。

 勝つというのは本来脳にとってうれしいことでもあるのです。


  常にもう一つの可能性を探ってみよう

 「多様性こそが、イノベーションにおいては大事だ」

 メタ認知は別のいい方をすれば、「常にもう一つの可能性を意識している」ということでもあるからです。

 ビジネスの現状をそのままとして受け止めるのではなく、常に違う視点で思考する癖づけをしていれば、「プランB」という名のイノベーションが起こりやすいのです。


  他人を理解するための人間観察に取り組もう

 他人のために頑張っているとき、初めて他人が見えてくるわけです。

 この「他人のために」ということをより具現化していく作業が人間観察だということです。


  他人の視点の助けを借りて自分を見つけ直す

 自分で自分を見るメタ認知と、自分が他人を見る行為というのは、実は同じ脳回路が使われているということをご存知でしょうか。

 これは脳科学の世界で、「ミラーニューロンの理論」と呼ばれています。

 自分の行為と他人の行為は、まるで鏡に映したようにトレースされることを意味しています。

 気づくという感覚を磨く一つの方法が、「他人から指摘されることに注意を向ける」ということです。

 「他人の視点の助けを借りて自分を見つめ直すことができる」ということの本質です。

 個性はむしろ他人との関係性においてこそ磨かれるからです。


  自分の最大の欠点のすぐそばに最大の長所がある

 どんなに恐くても、とにかく自分のありのままのすべてを見つめるように心掛けてみてください。

 そして、それが他人にどう見られているかということを、できれば自分なりの採点基準を設定して数値化することもお勧めです。


>>現状をそのままとして受け止めず、常に違う視点で思考する癖づけをして、イノベーションを起こしてみたい

「成功脳と失敗脳」③



「成功脳と失敗脳 脳が震えるほど成功する方法」(茂木健一郎著、総合法令出版)より


  第3章 フローは、成功脳へ導く最強の武器

 
  成功脳に必要不可欠なフローを手に入れよう


 フロー理論とは、ハンガリー出身でアメリカの心理学者ミハイ・チクセントミハイが提唱している概念で、脳がとてもリラックスしている状態にもかかわらず、最高のパフォーマンスが発揮できている状態のことをいいます。

 時間を忘れるほどやっていることが楽しい、あるいは自分の得意なことをリラックスした状態でやっている。そのときこそ最高のパフォーマンスが発揮されるのです。

 最も理想的なのは、スキルと課題がともに少しずつ、右肩上がりに上昇していく状態です。

 フロー体験の階段を上るためには、自分自身により意味での負荷をかけながら、課題とスキルを一致させる必要があるのです。


  パフォーマンスを上げる状態と幸せを感じる状態を一致させる

 どんなに苦しい状況のなかでも、集中できる人の多くは、幸せ感に溢れているということです。

 集中しているとドーパミンやβエンドルフィンといった脳内物質が分泌されて、ある種陶酔した状態になっていきます。

 ここで重要なのは、質の高いパフォーマンスを上げる状態と幸せを感じる状態を一致させるということです。

 そのためには、どんなことでも、受け身ではなく能動的に取り組むという意識を持つことが重要です。

 チクセントミハイのフロー理論によると、最も高いパフォーマンスを上げているときは、仕事自体が最高の報酬になっているということがいえるのです。


  緊張をフローに変える「ストーリーづくり」

 人間が本当の意味で集中力を発揮するのは、自分が成長するためにやるべきことに追い込まれていたり、人生をかけるような勝負のときではないでしょうか。

 フローを体験するには、新しいことに繰り返しチャレンジするという姿勢が必要だということです。

 「ストーリーをつくり、自分にプレッシャーをかけて日々の進歩を楽しむ」という習慣を身につけるというものです。


  脳内To Doリストで、フローの持続力をアップさせる

 成功している人や優秀なビジネスパーソンというのは、ほぼ例外なくTo Doリストを常に頭の中に持っているというものです。

 私は、これを「脳内To Doリスト」と名づけました。

 フロー状態が途切れてしまう一番の原因とは、考えや行動に迷いが生まれることです。

 そこで、普段からTo Doリストを頭の中で整理する癖をつけておくと、どんなときでも優先的に、かつ集中して実行しなければいけないタスクが頭の中にどんどん浮かび上がってくるようになります。


  「脳内Not To Doリスト」で、優先順位がさらに見えてくる

 自分の意識下において、自分自身との向き合い方を学ぶということは、すなわち脳のバランスを保つことを学ぶことでもあるのです。

 脳のTo Doリストを冷静に分析してみると、そこには、やる意味のないものが出てくるはずです。

 ここで重要なのは、「Not To Doリスト」、すなわち「してはいけないこと」のあぶり出しです。


>>脳内To Do/Not To Doリストで優先順位をつけながら、新しいことに繰り返しチャレンジし続けてゆきたい

「成功脳と失敗脳」②



「成功脳と失敗脳 脳が震えるほど成功する方法」(茂木健一郎著、総合法令出版)より


  自分基準の成功をイメージして目標設定しよう

 1日の中に10個、あるいは20個の、あなたが設定した目標の小さな成功体験を積み重ねるということをしてみてください。

 脳というのは非常に面白いもので、実は「失敗の貯金」があればあるほど成功したときのドーパミンの放出量が多いといわれています。


  成功確率が低いものに成功したときに、脳は、最も喜びを感じる

 脳は、成功確率が低いものに成功したときに、最も喜びを感じる性質があるということです。

 千に一つ、万に一つもないような成功を得たときが、脳が最も成長している瞬間であるといえます。

 失敗の蓄積、失敗の貯金があればあるほど、次のチャレンジで成功することで脳の栄養ともいえる良質のドーパミンが出るからです。

 そして、成功脳の回路も強化されていくのです。

 同じ失敗を何度も繰り返してはいけないということです。

 1 目標の設定があいまいではないか?
 2 努力の仕方が間違っていないか?
 3 正しく自己判定できているか?

 これら三つのことを今一度確認することで、これまで見えなかった課題や問題点が浮き彫りになってくることがあります。


  成功脳を強化する「アフタークリティックモデル」

 自分の中に行為者と批判者という、二つの役割を持って思考や行動をするということです。

 正確にいえば、批判というよりも評価するといったほうが正しいかもしれません。

 自分の思考屋行動に対して、しっかりと「ダメ出し」ができるようになるからです。

 自分にダメ出しができる人こそが、結局のところ失敗を成功に導くことができるというのが私の意見です。

 行動する人というのは、なかなか冷静に評価ができないからです。


  脳の安全基地である、根拠のない自信を持とう

 失敗を想定しない中では、ほんとうに大事なことを学ぶことができないということです。

 成功脳の魅力の一つに、「たとえ成功の確率が低い場合でも挑戦できる」というものがあります。

 脳の強化学習の機会を与えてくれるのは、むしろ失敗のほうなのです。

 なぜなら、失敗をすることでいろいろと工夫して違うことを考えるからです。

 脳の可塑性とは、人のあらゆる活動や経験に応じて脳が変化することができるという基本性質のことです。

 脳は一生を通じて、いつでも大きく改変できるということが脳科学では解明されているのです。


 第2章 成功のルールと報酬は自分で設定しよう


  いろいろな物の見方ができる教養を身につけよう


 他人の指示命令を自分の中の目標に変える秘訣とは何でしょうか。

 それは、いかに「教養」を持つかということだと私は考えています。

 教養というのは、何かを学び知っているということのほかに、「いろいろな物の見方ができる」ということも含まれています。

 つまり、人の生き方を考える上で、「見方を変えると全然違って視点が得られる」ということが教養でもあるのです。

 結局のところ、一人の人生ではとてもカバーできないくらいの、人類の歴史の中でさまざまな人が経験してきた、いろいろな物の見方を濃縮したのが「教養」ということではないでしょうか。

 ドイツ語で「シャーデンフロイデ」という、「人の失敗が喜びであり、蜜の味になる」ということわざがありますが、それはなぜかといえば、それも一つの教養だからです。

 教養と呼ばれるありとあらゆることを経験するのも、脳にとっては大事なことでもあるのです。


  教養は観察から始まっていく

 人はどういうときにどう考えて動くのか、どんなときに人は成功し、どんなときに失敗してしまうのか、すべてをこのような観察から始めていくのです。

 たとえ自分の人生における興味深いこと、あるいは成功していることがたくさんあったとしても、会話というのは常に双方向であるということに気づかなければいけないということです。

 そこで、自分が話すのと同じくらい、あるいはそれ以上に相手の話を聞くべきだということをここで学ぶことができます。


  自分にとって「ニッチ」な居場所を見つけよう

 大切なことは、自分にとって輝ける「ニッチな居場所」を見つけるということです。

 そのためには、まず自分の個性を知るということが大事になってきます。

 実は「自分が向いていない」と思うことを除外していくという方法もあります。


  自分の居場所は一つだけでなくてもいい

 自分の向き、不向きと、自分が好きか嫌いかということは、必ずしもイコールではないということを覚えておいてください。

 嫌いなことというのは、実はそれをちょっとでも取り入れることで自分の可能性が伸びるケースが多いからです。


>>目標の設定、努力の仕方、正しい自己判定を確認しながら、自分が輝ける「ニッチな居場所」を見つけてゆきたい

「成功脳と失敗脳」①



「成功脳と失敗脳 脳が震えるほど成功する方法」(茂木健一郎著、総合法令出版)より
2015年12月7日初版発行


  はじめに 成功者たちの脳に隠された、驚くべき真実!

 成功者たちは、成功すべくして成功する「成功脳」を持っているということでした。

 簡単にいってしまえば、「成功体験を積み重ねるのがうまい脳」ということになります。

 仕事でも勉強でも、もっといってしまえば人生でも、成功者になれるかどうかは、実はちょっとした脳の使い方で決まるといっても過言ではないのです。

 日々のちょっとした意識や習慣を変えるだけで、誰もが新しい脳回路を強化することができ、「成功脳」の持ち主になることができるからです。

 「どんな些細な成功でも、自分を褒めてあげる」というものです。

 成功体験を積み重ねて神経伝達物質であるドーパミンをいかに出せるかが、「成功脳」を持つ大きなきっかけになっていくというわけです。

 成功脳、失敗脳というのは、成功脳のパターン、失敗脳のパターンがあるということです。

 どういう成功パターンがその人に週間として身についているかということを知ることが、成功脳を強化するさいに、大事なポイントになってくることになります。


 第1章 成功か失敗かは、脳が決めている!


  脳は成功と失敗をはっきり区別している!


 脳は、自らの成功の設定を創造的に行い、そこに向かって前向きに努力するということこそが、成功と捉えているのです。

 大事な取引先との接待ゴルフでは、ビジネスでの交渉事をうまく運ばせるために、気づかれないように上手に負けることも、契約をしてもらえるチャンスを得ることになるかもしれないので、成功と捉えることもできるわけです。

 これこそが、「脳がもたらす創造的な成功」であるといえるのではないでしょうか。

 脳はいつも成功と失敗を気にしていて、しかもその成功と失敗の基準は脳自体がクリエイティブに決めているということです。


  いかに自分自身で成功のターゲットをつくり出すか

 自分で何を成功と思うか、何を失敗と思うかという、その人自身の価値観と非常に深く結びついているということになります。

 成功脳とは、自分自身の中で「無」の状態から「有」という体験をクリエイティブにつくり出していくことができる脳だということを覚えておいてください。

 自ら成功のターゲットをつくり出すことによって、成功脳がどんどん活性化していくのです。


  「タイムプレッシャー法」で成功のターゲットを明確にする

 自分自身に適度なプレッシャーをかけ続けていれば、人間の脳というのは自然にアクティビティを上げるようにできているのです。

 タイムプレッシャー法を自分自身の中にうまく取り入れることができるようになってくれば、集中力が増し、脳の成長に欠かせない成功体験や報酬を調整することができるようになります。

 大事なポイントは、クオリティは下げないということです。


  自ら設定した目標でないと、成功脳をつくり出すことができない

 自分で成功のターゲットをつくって、それに向かって努力するという基本的なサイクルがまわせていない人が多いということです。

 それこそが失敗脳の根源だといってもいいでしょう。

 最大の失敗脳とは、そもそも自分で目標をクリエイティブにつくれない脳だということです。

 成功脳を活性化させる秘訣というのは、成功のターゲットを「設定→努力→判定」というサイクルでまわしていくということになります。

 ときには成功して、ときには失敗するという形で動ける人は、その時点で、もうすでに成功脳のサイクルに入っています。

 重要なのは、誰かに命令されたり押しつけられた目標設定では、成功脳をつくり出すことができないということです。

 いくら結果が同じであっても、自分で設定した目標と、他人が設定した目標とでは、それを達成したときの脳の喜び方がまったく違ってくるのです。

 やはり、脳は自分が設定した目標を達成できるとものすごくうれしいわけです。


>>自ら目標を創造的に「設定」し、それに向かって「努力」して、「無」から「有」をクリエイティブにつくり出してゆきたい


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