「チャンスをつかむ人、ピンチをつかむ人」
「チャンスをつかむ人、ピンチをつかむ人」(松田公太著、幻冬舎)より
2010年6月15日第1刷発行
Part3 ピンチをチャンスに変えるシンプルな発想法
「健康診断はチャンスの宝庫」と考えられるか
「健康診断の結果に問題が見つかった」のがピンチだとすれば、それは「体調管理のポイントがわかり、コントロールできるようになる」というチャンスであると思考を転換するわけです。
実際に私は、検査結果を知ってから、食事や飲み物などをとる際にコレステロールを意識できるようになりました。
少しでも気をつけていれば、その分、病気になるリスクを低減させられるのではないかと思います。
Part5 人生の「目的」を見つけよう
「誰かのために」と思えるか
「人生の目的とするに値するもの」を考えるとき、私利私欲ではなく「誰かのために」と思えるかどうかが重要だ、ということです。
ここで言う「誰か」は、「家族」かもしれませんし「お客さま」かもしれません。「世界の人々のために」と考える人もいるでしょう。
誰であってもいいのです。自分ではない他者のことを思い、「喜んでほしい」「幸せになってほしい」と願う気持ちが、ピンチをチャンスにするパワーを生む――私は、そう思っています。
目的がないことに悩む必要はない
私は、目の前のことに一所懸命になることができれば「自分が何をしたいのか」「どうありたいのか」は自ずと見えてくるものだと思います。
一所懸命に頑張ることが、「これが一番幸せなんだ」と思えるものをつかむチャンスを引き寄せるのです。
人生の選択に“間違い”はない
これからも、私の人生の目的は増えていくことでしょう。いま持っている目的を達成するため、新たな目標を設定することもあるはずです。そして、どんな目的や目標を定めたとしても、そのために選んだ道を一所懸命に進み続けたいと思っています。
目的や目標は、それに向かって努力している限り、どんなことも「糧」になります。
その意味で、誰の人生にも「間違った選択」はないのです。どうか臆せず、ひるまず、あなたが選んだ道を進んでください。
この本からみなさんが少しでも力を得て、目的や目標にチャレンジしてくだされば、著者としてそれにまさる喜びはありません。
おわりに
「ピンチのときこそ、チャンスである」とは、広く言われていることです。
これに加えて私がみなさんに強くお伝えしたかったのは、ピンチとチャンスは表裏一体のものである、ということ。ピンチに思えることが見方によってはチャンスであり、チャンスだと思ったことがピンチをまねくこともある。
みなさんがピンチやチャンスをどうとらえ、考え、行動するかが人生を左右するのです。
日常生活でも、ピンチとチャンスは顔つきを変えながら次々にやってきます。
2010年5月 松田公太
>>チャンスと表裏一体としてのピンチを活かして、私利私欲ではなく「誰かのために」生きてゆきたい